熱力学

第3問Aは熱力学です．立式は基本パターンですが，うっかりミスしやすい設問もあります．＊）おもりをゆっくりとはずす⇒おもりは外力を受けながらはずれるという意味でしょう．

前口上これから続けていくつもりの【教材研究のお供に一冊】シリーズでは高校生用の参考書以外に、教材研究でお役に立つような学術書・一般書籍などをご紹介。私自身もこういった本も眺めてみて、新たな視点から教材研究を深めることにつながっていると思います。ひょっとしたら高校の理科の先生の中で、この記事をご覧になっている方がいらっしゃいましたら、ご参考までに。上巻下巻「アトキンス」といえば？さて今回ご紹介するのは、理系の大学の一般教養レベルの教科書『アトキンス一般化学』。大学で化学を専

学生時代に熱力学を学んだのだが、四半世紀ぶりに勉強しなおすと全然、わかってへんかった!!だった。熱力学で厄介なのはエントロピーだ。巷では、煩雑さとか複雑さと言われているが、そういう事を耳に入れると、かえって混乱の元になる。エントロピーとは、系に出入りする熱に注目した量なのだが、熱というわけではない。系の1つとしてピストンがあるとする。ピストンに熱dQが加えられたとする。すると、内部エネルギーがdU上昇し、ピストンが動けば、外へ仕事(P

第3問です。問題演習で見かけたことがあると感じた受験生も多かったことでしょう。問題にしたがってたんたんと処理していくことが肝心です。問1（やや易～標準），問2（6）～（9）（標準），（あ）（やや難）です。問1です。理想気体の内部エネルギーは，U=nCvT．この式は，熱力学関数と，統計力学から導出されるので，高校レベルでは暗記です。問2です。定積変化と断熱変化を図のように組み合わせたサイクルを「オットーサイクル」といいます。ちなみに，２→3を定圧変化にしたサイク