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自分はむかし放映されていた旧作のテレビドラマをときどき視聴しています。京都のある新聞社を舞台にした「新・京都迷宮案内」もそのうちのひとつ。―――今でもBSで再放映中なのでご覧になっている方がいらっしゃるかも知れません(?)。主人公の新聞記者・杉浦恭介に扮しているのは橋爪功さん。―――芸達者の彼はドラマの中で「へそまがり」のヒラ記者をユーモラスに演じています・・・。先日その番組のなかである懐かしいフォークソングに再会しました。それは第八話「37年目のラブレター雛祭
フランス人のビゼーが作曲した「カルメン」の舞台はスペインです。この有名なオペラのなかでは、ハバネラのリズムやフラメンコ、ギターやカスタネットを模した音楽、闘牛士の歌などが登場。―――その劇的かつ洗練された音楽のなかに、自分はスペインの人々や風景を映し出していたようです。ところがその後アルベニスやグラナドスの音楽を聴くようになって、「スペイン音楽」に対するイメージが変わりました・・・。彼らはスペイン民族主義を掲げた作曲家たちです。光と影が明滅する繊細なメロディー。東洋的
戦国時代を舞台にした米沢穂信さんの長編小説。本格推理小説と歴史小説を合体させたミステリーの登場です。主人公をつとめるのは織田信長配下の武将・荒木村重。―――彼はある日突然信長に背いて伊丹の有岡城に籠城。反織田勢力の毛利勢や大阪の本願寺に呼応し、信長に反旗を翻しました。村重が謀反を起こしてからの一年間。―――本書はその間に城下で発生した四つの難事件の顛末を描いています。とは言えその四つの事件はそれぞれ不可解極まるもの。―――なかには「密室殺人」の様相を呈する
自分が学生のころフォークソング・ブームが起こり、その先頭に立っていたのが吉田拓郎さんでした。それこそ自分の廻りには、彼の熱狂的なファンがいっぱいいました・・・。もちろん自分も彼の自由奔放な楽曲が好きでしたが、そのころはむしろ、井上陽水さんや荒井由実さんらに夢中になっていたような気がします。―――話しは横道にそれますが、当時、「モップス」というロックバンドがいました。彼らは拓郎さんの「たどり着いたらいつも雨降り」という曲をハードロック風にアレンジ・・・。自分はその
いつも自分の拙いブログにご訪問頂きありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいですよ。さてちょっとの間ですがブログをお休みいたしたいと思います。「いいね」のお返しができなくてごめんなさいね。これからもよろしくお願いいたします。―――~ここから映画「理由なき反抗」です~「エデンの東」で鮮烈な銀幕デヴューを果たしたジェイムズ・ディーン。―――本編「理由なき反抗」はそんな彼が「エデンの東」と同様に父親との葛藤に悩む若者を演じて圧倒的な存在感を見せてくれた一編です。
シューベルトは29年という短い生涯のなかで三つの歌曲集を作曲しています。それは本曲「冬の旅」と「美しき水車屋の娘」「白鳥の歌」。―――そのなかで本曲「冬の旅」は最も人気のある歌曲集と言われています。作曲されたのは彼が亡くなる1年前。―――そのころシューベルトは極度の貧困と病気が重なり生活も相当苦しかったようです。そんなときに出会ったのが詩人ミューラーの連作詩集「冬の旅」でした。詩集のなかの主人公は失恋し死を求めてさまよう男。―――孤独な彼は生きる希望を失っていまし
イギリスのミステリー作家アンソニー・ホロヴィッツによる長編小説。―――犯人当てミステリーの醍醐味を存分に味わうことのできる作品です。実直さが評判の離婚専門弁護士リチャード・プライスがワインの瓶で殴打され殺害された。―――なお現場となった自宅の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字「一八二」が残され、また事件の直前に被害者は謎の訪問者に向かって「いったい、どうして?」「もう遅いのに」と話しかけていたという・・・。さらにこの事件より一週間前のこと。―――リチャードによって離