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注、櫻葉小説です。このお話は、「月がその夜を照らすとき」の続編です。sideSあまりに衝撃的だったからか、その日の夜、、、俺は夢を見た。オフィス、、、みんなが忙しそうに働いている中雅紀だけがじーっと濡れるように俺を見つめてくる。そんなふうに見るのをやめて欲しくて何度も目線をそらすけど雅紀は全くやめる気配がなくいたたまれなくなってトイレに避難した。すると、雅紀がトイレまで追いかけてきて個室に無理やり入れられる。「何すんだよオフィスだぞ!!!」「大丈夫!今、誰も来
✜・✡・✜・✡・✜・櫻葉小説です。相葉くんのマンション。前回よりももっと豪華な夕食が用意されていた。「すげ、、、」しかも俺の好きなものばっかり、、、「これってもしかして、、、翼に聞いた?」「は?」「いや、、、俺の好きなものばっかりだから、、、」「そんなわけないでしょ!!!さすがに好きな食べ物まで翼センパイに聞いてたらドン引きされますぅーーー!!!」「あははははっ、、、そりゃそーだ。」「え?好きな食べ物ばっかなの?」「うん。めちゃめちゃストライク!」「くふふ。俺の愛の
注意順番を確認して読んでね。✲✲✲✲✲✲✲✲注、櫻葉小説です『離ればなれになる、あんたへーー』幸から話は全部、聞いたよな?幸が言ってたよ。昔から自分の生い立ちに気付いてしまうように育てたことを、、、お前に責められたって。少し嬉しそうに言ってた。俺もそれを聞いて嬉しかった。幸を責めてくれて、ありがとう。でも幸を責めないでやってほしいとも思う。あいつはあいつなりに出来る全てを、、、最善の道を選んで実行しただけだって。それを分かってるから。だから、責めないでやってほし
✲✲✲✲✲✲✲✲注、櫻葉小説ですあれから日本中が大騒ぎになったあの事件からやっと落ち着いたのが6月に入ってからだった。翔くんと離れ離れになってからちょうど一年。長かったようなあっという間だったような、、、そんな不思議な感覚になった。「相葉先生、施設長が呼んでますよ?」「わかりました。すぐ行きます。」施設長室に入ると、おーちゃんは、誰かと電話で話してて、、、振り向くと、おーちゃんは涙目になっていた。ドキッ、、、ドキドキしてると、おーちゃんが、、、そっとスマホを僕
注、櫻葉小説です。このお話は、「月がその夜を照らすとき」の続編です。sideA翔ちゃんが、、、『好きだよ』なんて、、、小声で言うから、、、、泣きそうに幸せで、、、やっぱりまた、苦しく好きで、、、激しく心臓も音を立ててた。『好き』なんて、言葉にするのが、たぶん苦手な翔ちゃん。それなのに、言ってくれた、のが、もう、なんだか、胸がいっぱいで、、、何も俺は言えなかった。『言えるようになってる自分に笑える』なんて言って、、、柔らかい笑顔で、フニャフニャ笑ってく
✴・※・✴・※・✴・注、櫻葉小説です。SideS〜翔・過去の回想〜休み時間はあっという間に過ぎた。そのぐらい二人、他愛もない話で盛り上がったんだ。たった一日で意気投合した俺たちは学校終わってからも二人で一緒にいるようになった。ここは何にもない田舎。ゲーセンもなくカフェもなくショッピングモールもなくなんにもねぇ。クソつまんない場所。あるのは山や海。森や川。なのに雅紀といるとなぜかどこへいても楽しかった。日が暮れるとありえないほど真っ暗になる島で日が暮れるま
注、櫻葉小説です。sideAお酒を丁寧につくると、翔ちゃんに渡す。「ありがとう。」「どういたしまして。」お互い笑顔で、乾杯をした。、、、、、月を見て、、、、、雪を見て、、、、、翔ちゃんを見て、、、、、お酒を飲む。二人ともニコニコしちゃって、そして、好き、、、、、が、溢れ出す。翔ちゃん、、、、、翔ちゃん、、、、、好きだよ。大好きだ。月もキレイで、雪もキレイで、真っ暗な夜に光る月と踊る雪の見事なバランス、、、でも、何より翔ちゃんが、キレイで、、、
✴・※・✴・※・✴・注、櫻葉小説です。「おはようございます」「おはようございます」「相葉さん、今日はよろしくお願いします。シーン23からです。出番まで楽屋でお待ちください。お呼びします。」「はい。分かりました。」楽屋に向かう途中、声をかけられた。「おはようございます♪」「あ〜おはようございます。」辺りを少しだけ見回して人がいないことを確認してから耳元で小声で話し掛けられる。「今日早く終わるじゃない?うち来る?」「、、、オッケー。」メールで聞けばいいものをわざわざ直接誘っ
✲✲✲✲✲✲✲✲注、櫻葉小説です。〈全12話〉2006年side岡田准一財務省財務大臣久留間篤史(くるまあつし)50才。彼には才能がある。発言に力があり、言葉を人の心に響かせる力がある。その才能を武器に財務大臣まで上り詰めた。演説が上手い人と会話することが上手い言いくるめることが上手いそんな才能が彼には特に備わっていた。彼には力があるように見える。そして何かをしてくれるんじゃないかと期待するようなそんな説得力が彼にはあった。相反して彼