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新シリーズはさらにマニアックになります。八極拳オンラインクラスでは、一握りのマニアにしかわからないような秘伝を毎月公開していますが、その中でも一般の人にも多少興味のありそうな話題を選んでいきます。一回目は、多くの人に誤解されがちな武壇八極拳と寸勁の戦闘法、その習得法について説明して行きましょう。「寸勁」や「発勁」という言葉を日本に紹介し、広めたのは言うまでもなく松田隆智先生。相手に電話帳や鉄板などを胸に持たせ、寸勁で一瞬に勁を伝えるパフォーマンスはテレビでも何回かやられてました。ユーチュ
站樁は中国武術修行者だけでなく、空手修行者にもよく知られた鍛錬法です。しかし、その割には站樁が、何の為に行うのか?どうして中国武術に必要な能力を養えるのか?を正しく理解されていないようです。果たして、ただ立つだけで気の力は本当に養えるのか?神秘の力は手に入るのか?今回は武術マニアなら一度はぶつかるこの疑問に切り込んでいきましょう。「拳児」では、拳法の習い始めに、馬歩站樁を徹底してやらせるシーンが何度か出てきますね。一度目はもちろん拳児の練習始め。拳児は夏休みにじいちゃんの田舎で本格的に
八極拳といえば格闘ゲームを通じて若い人にも知られるようになりましたが、もともと八極拳を日本で初めて紹介したのは中国武術研究家の松田隆智先生。中年の人には「開けポンキッキ」のカンフーレディで女の子と太極拳をやっていた先生、というとわかりやすいかもしれませんね。松田先生は日本人で最初に八極拳を学んだ武術家でもありますが、漫画や劇画の原作などで八極拳を初めとする中国武術の魅力を若い人達に伝えました。極真空手や格闘技の魅力を劇画を通じて伝えたのが梶原一騎だとしたら、八極拳や中国武術の魅力を若い人に
〜一招を極めよ!漢・神槍李書文ここに在り!!〜清朝末期。中国河北省滄州市近郊の村に一人の青年がいた。彼の名は李書文。後に数々の伝説を残すこととなる武術家の一人である。というわけで、今回は李書文を主な主役とした『拳児』の外伝です。コミックスだと第21巻。ラストです。これは元々、本誌でバラバラに連載されていたものを一つに纏めたものらしいですね。生涯に渡り激しい性格だったらしい李書文。そんな李書文は、若き日、ぶっちゃけイキりまくっていた。他流派と喧嘩をしてボコボコにされた李書文は、仕
さて、李書文系の八極拳と言えば、その技術の中心は冲捶。なにせ有名な猛虎硬爬山は、冲捶からの肘打ちの連携。冲捶ができなければ猛虎硬爬山もできません。だから冲捶の練法こそ、李書文系で一番大切なのですが、なぜか今日では冲捶の威力を増す練法が伝えられなくなっています。最大のナゾでタブーになっている冲捶の練法に今回は迫ります。子供の頃の拳児がじいちゃんに冲捶を習うのは意外に遅く、じいちゃんが中国に旅発つまぎわで初めて練習を開始します。「八極小架は基本型。例えるなら砲台。これから学ぶのは砲弾だ。」