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◉最初の衝撃後.ごく初期の機体の動きをフライトデータから検証する日本航空123便の右斜め後方.同高度から飛来した超音速機が垂直尾翼の直上至近を掠め飛んだニアミスと仮定。超音速機が形成する強力な斜め衝撃波[入射波-機首部と翼部の2段波]が日航機の垂直尾翼直上を掠めて通過する際、上部ラダー取り付け部の継ぎ目では入射波後の反射波が溝を越えるまでの遅延の間に隙間が拡がり、押し寄せる多層の圧縮波がその隙間に爆発同等の衝撃荷重を放射状に加え、前方へは2つの分力となって(①前方への分力②下方への分
衝撃直後の圧力隔壁の変形と客室内減圧後方から飛来した超音速機が日航123便の垂直尾翼に接触寸前の際どい通過をしたならば、その衝撃波は垂直尾翼の右側面上で正常反射またはマッハ反射を形成して通過したことになる。大気中の衝撃波の厚みは極めて薄く約0.2μmであり、滑らかな面ではない継ぎ目や溝では入射波が隙間の奥.細部まで行き渡り拡張させ、反射波として乗り越えるまでの間は後方から押し寄せる多層に及ぶ圧縮熱気流により単位面積当たりの荷重は過剰に増加する。結果、垂直尾翼上部の垂直安定板と上部方向舵の
2020/09/16おはようございます!だいぶあいてしまいました💦前回、曲げモーメントに対して発生する曲げ応力を導出しました。その際はモーメントの釣り合いを使いましたが、断面2次モーメントが含まれていたかと思います。今回は簡単な形状の断面2次モーメントを計算します。z軸周りの断面2次モーメントはこうなります。2項目は定義です。つまりIzは、高さhの3乗、幅の1乗に比例することがわかります。では問題。先程のIzの式をh→2a,b→ah→a,b→2aとしましょう。す
2020/08/25おはようございます!日が空いてしまいました…別のことに取り掛かっており、こちらを疎かに…言い訳はこの辺で、今回のお題に入ります。温度を上げると多くの物質は膨張します。これが熱膨張です。1次元の棒を考えた時、熱膨張は、温度変化ΔTによる長さlの棒の伸びとして以下のように表せます。Δl=αΔTlここでαは線膨張係数といい、単位は見ての通り1/Kです。まぁつまり、どれくらい棒が伸びましたかー?というと、もちろん温度変化の関数で、かつ棒の長さが長いほどよく伸びるこ
2020/09/01こんばんは!もう9月ですね…9月中には材料力学を終わらせて、統計学なんかをやりたいと思っています。。さて進めていきましょう!梁の分類としては大きく分けて・単純支持梁・固定支持梁があります。・単純支持梁単純支持梁は下図のように、片方の支持がピン(回転)支持(x,y方向には移動できないが回転可能)で、もう一方がローラ支持(xには動けるがyは不可、回転可能)となっています。これは谷に梁を置いた状態に近いです。この場合、両方の支持点がx方向に動けるが、材料力学で
専門(構造力学)今回は院試対策その4の『構造力学』について以下の順で紹介します.これさえ読めば完全理解!おすすめ参考書理解した後は演習!おすすめ演習教材基本的な定理などのまとめ集実際の院試過去問その他の参考書や問題集のレビューこれさえ読めば完全理解!おすすめ参考書・構造力学(上)ー静定編・構造力学(下)ー不静定編この参考書は京大の学部生から薦められた教材で,わかりやすい日本語で丁寧に細かく説明してあるため,この分野が苦手な人でも
◉下向きの垂直加速度の前段階で起きていた事象前回の補足になるが...相模湾伊豆沖での異常事態発生の際、早期に下向きの加速度が生じた原因と経緯について。事故調査委は、圧力隔壁破断を起因とするならば垂直尾翼破壊のプロセスについて、重心回りのモーメントと胴体の弾性モードの連成を調査することなく解析して説明したことで明らかに不適切な結果を招いた。解析を簡略化したことで結論に至る過程の事象間に矛盾が生じ、実に曖昧な説明をしたという印象を受ける。よって異常事態発生直後の機体の運動について、事故調査報