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八極拳の有名な動作と言えばなんと言っても打開でしょう。馬歩になり、両手を豪快に開く動作はいかにも八極拳らしくてダイナミック。しかし、同時にこの技ほど用法があいまいな動作はないかもしれません。拳児の中でも張先生は打開には、一般向けの用法とそうでないものがある、と語っていますが、今回はこのナゾに迫ってみましょう。両手を開く打開の動作は大八極に出てくる動作。拳児は張先生からこれを学びます。しかし、そもそも大八極と呼ぶのは武壇だけで、他派では単打とか大架とか長拳、もしくは八極拳などと呼んでいます
さて、李書文系の八極拳と言えば、その技術の中心は冲捶。なにせ有名な猛虎硬爬山は、冲捶からの肘打ちの連携。冲捶ができなければ猛虎硬爬山もできません。だから冲捶の練法こそ、李書文系で一番大切なのですが、なぜか今日では冲捶の威力を増す練法が伝えられなくなっています。最大のナゾでタブーになっている冲捶の練法に今回は迫ります。子供の頃の拳児がじいちゃんに冲捶を習うのは意外に遅く、じいちゃんが中国に旅発つまぎわで初めて練習を開始します。「八極小架は基本型。例えるなら砲台。これから学ぶのは砲弾だ。」
站樁は中国武術修行者だけでなく、空手修行者にもよく知られた鍛錬法です。しかし、その割には站樁が、何の為に行うのか?どうして中国武術に必要な能力を養えるのか?を正しく理解されていないようです。果たして、ただ立つだけで気の力は本当に養えるのか?神秘の力は手に入るのか?今回は武術マニアなら一度はぶつかるこの疑問に切り込んでいきましょう。「拳児」では、拳法の習い始めに、馬歩站樁を徹底してやらせるシーンが何度か出てきますね。一度目はもちろん拳児の練習始め。拳児は夏休みにじいちゃんの田舎で本格的に