ブログ記事14,833件
Nsideベッドに座り直して、アルバムをテーブルの上に移動させる。寝ている智の髪にそっと触れた。「じゃあな。オレ、行くから。」囁くようにそっと呟いて、智を起こさないようにゆっくりと髪の毛から手を離そうとした瞬間、パッと腕を掴まれた。智がうっすら目を開けていて、オレの手首を掴んでいる。うつ伏せだった体をゆっくりと起き上がらせて、ベッド脇に座った。「ごめん。オレ、起こしちゃったな。」「ん。起きた。」「じゃあ、ま、オレ、行くから。」「行くなよ。まだイイだろ。」離されない手首が、少
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「…愛してもない奴のために、代役まで買って出ると思うか?愛してる…ニノ」「あと100回言って・・・」「愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる・・・って愛してるの安売りか!バカ!!」「だって、嬉しくて・・・10年以上待ってた言葉だもん・・・」ニノは手の甲で何度も何度も涙を拭っていたけれど、それが乾く暇もないほどボロボロ泣いていた。天邪鬼ニノの面影はゼロ。こんなニ
「え~、有岡大貴さん……歳は……。」「26です。」「26……。」二宮は用紙に書き込むと、ひょいと顔を上げる。「もっとお若いかと思いました。」「よく言われます……。」応接室で向かい合う有岡に、二宮がニコッと笑い掛ける。完璧な営業スマイル。有岡は、相手が男にも関わらず、照れたように視線を外す。「で、ご依頼の件は……。」「はい、叔父を……探して欲しいんです。」「叔父さん……。何か手がかりになるような物は?」「昔、父と撮った写真が……。」有岡は手帳の間から一枚の写真を撮
「ふわぁ~あ。」大きな欠伸を手で押さえて、ショウ君の席にコーヒーを置く。「ここ、置いたよ。」「ありがと。」ショウ君は立ったまま、ネクタイを結んでパンを齧る。それを流し込むようにコーヒーを飲んだから……。「ショウ君、まだ熱いって……。」おいらが言い終わる前に、アチッとマグカップから唇を離す。零れても服にかからないように手から飛び退くショウ君は、サッカーやってた頃みたいな反射神経!「大丈夫?口の中ヤケドした?牛乳入れる?」「入れて~。このままじゃ、飲む前に行かなきゃならなくなる
新しい校舎は中学生の時とそれほど大差ないモノだった。ロッカーは十分な大きさのものだし、特に分からない事もない。違うと言えば高校では新たに加わった芸術専攻クラスに振り分けられた事だけだった。必要最低限の教科は履修はあるが、後はそれぞれの進路に合わせたものになる。『大野って留学とかしないの…?』「ホームステイって事?」『それもあるけど…絵の勉強とか…?』「それは考えてない。」『どうして…?』「海外って嫌いなんだ。」応えた途端、青木が
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。一人でからだを拭く翔本に挟まっていた手紙を思い出していた…ドイツ語で智はは泣いた夢の話はしなかった15歳の頃の自分を認めらている母が亡くなった頃の自分をまだ…見つめてはいないかもしれないまた何かあればすぐに呼びに来て欲しいと書いてあった智はまた何かあれば…意識を無くしてしまうほど心が揺れてしまうのだろうか本はスイスの精神分析科医の本だった翔はドイツ語だったこともありすぐに本を解読していく智の香りが鼻をくすぐる…顔
妄想です自己満足のBL妄想です妄想ですよーーすみません。智の色彩が鮮やかに花開いたのだとまさきが言う…はい?何を突然?多分、大ちゃん…絵が描けるさっき翔ちゃんの腕の中の大ちゃんから虹が見えたんだって!大ちゃんから色が溢れ出してた!相葉さん言ってる意味がわからないんだけど…あなた音波だけではなくオーラまで見えたんですか野生の勘ですね…ちげーわせ・ん・さ・いな繊細!人じゃないことがわかりました相葉さん人だわ潤!どーんしゃらら
昼過ぎにやって来たマツモト君に、睡眠波形の話をすると、さもおかしそうに笑われた。「考えすぎですよ。ドクターの。」「そうかな?」マツモト君は笑いながら、データをコピーしていく。そう、バカにした発想でもないと思うんだけどね?「そう言えば、君はいつから二宮教授の親睦会にいたの?」おいらはともかく、ショウをここに運び込めるのはマツモト君しかいない。マツモト君が呆れたように顔を歪める。「最初っからいましたよ?全く気付いてもらえてなかったんですね。」「すまない……。」全く気付かなかった
「どっち似かな?」ショウ君にビールを渡し、自分の缶をプシュッと開ける。「それはまだ早いだろ。後9ヶ月も先!」軽く缶を合わせて、グビグビビールを飲む。ずっとアトリエで描いてたから、肩がコキコキする!軽く腕を回してショウ君を見ると、ショウ君が笑いながら、おいらのビールを取り上げる。「こぼすよ。」「大丈夫だよ。この平行感覚もストレッチにいいかもしんないじゃん。」「またラグ洗うの?」ショウ君がニヤッと笑って、おいらのビールをテーブルに置く。そういう意地悪、すぐ言うんだから!「毎日洗
ふっくら作った唇は、思った通り柔らかい。上唇を甘噛みし、その下唇で、下唇を撫でる。何も考えられないパニクった俺を、翻弄するように舌が差し込まれて……。「ん、んぅ……。」絡める舌の感触は何年ぶり?もう忘れるくらい久しぶり。そこそこ女が切れない時期もあったけど、金の無い男に女は続かない。いや、金のせいじゃねぇな。だんだんめんどくさくなる俺が悪いんだ。唾液が溜まり、ショウが舌を動かす度にクチュクチュと音をさせる。「ん、んんっ、やめっ。」気持
ザワザワ…店内が騒がしくなる。『領。』呼ばれて伴奏者の方を見ればウインクをして寄越した。でも…『なんかシラケるぅ。』棘のある声がする。見なくても誰の声か分かった。以前、英語の歌をリクエストされ出来なくて断ったことがあった。『領、歌えそうなの全くない?英語じゃなくてもいいけど…。』ハァー、正直、気は進まないけど…振り向くと黒く光る楽器で臨戦態勢になって頷く相棒に腹を決めた。歌詞をキチンと歌えるとしたらたった一つだけ。◆◆◆◆◆翔♪~
アパートに帰り、そのまま食堂に入ると、大野が雑誌を見ながら食事をしていた。「……ただ…いま……。」大野がいると思わなかった俺は、不意を突かれて顔が強張る。「おかえり……。」大野はチラッと俺を見、すぐに雑誌に視線を戻す。あれ以来……大野が食堂に現れたのは初めてだ。「なんか食べて来たのか?」「いえ、まだ……。」俺は冷蔵庫からビールを取り出す。「摘まむか?」大野は以前と変わりない態度で、皿に乗った出し巻き卵を差し出す。「あ、はい……。」大野の向いに腰かけ、箸入れに入っている割り
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。医師は昼御飯の後智の様子を見に来た智は相変わらず、静かに笑みを浮かべながら刺繍を刺していた不器用な翔が横で難しい顔をしながら針に糸を通す見習い達も針を糸を通しているが智は翔が糸を通したら翔の通した糸を使う…無意識…無我…無に入っているはずなのに見てもいないのに…医師はしばらく見ていた岡田が布目と糸の歪みを智の刺繍で説明しているが智には全く目に入っていない…医師は帰ろうとする岡田を呼び止め見習い時代の話を聞いた見習い
BL妄想小説です。ご注意を。こ…わい…見たことない顔で見下ろすから背筋がゾクッときて後ろ手に後ずさる「逃げるか?」何で聞くんだ立てもしなかった奴に正味に……抱き潰されたのは初めてだった
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…一つの二部スタートこのお話は辛いです。ご注意下さい。アメンバー申請は30日までです。朝から知念が「智さんいいですか…連絡連絡を忘れてましたよこちらに泊まるなら連絡して欲しいと伝えてありましたよ」「うるさいな…忘れちゃたんだから仕方ないだろう」智はコーヒーを飲みいつもの席に座って中庭を見ている知念にコーヒーを出しながら翔は「私がさあれだったから…今度から私から連絡しますね」「櫻井さんありがとうござ
BL妄想小説です。ご注意を。
vol.9潤くんとの話を終えて、トボトボと楽屋に戻った。既に翔ちゃんの姿がない事に、ちょっとホッとする。すぐに着替える気にもなれず、椅子に座って深いため息をついて天井を見上げたら…メチャメチャ近い位置に相葉さんの顔があって。「うわっ!!」ビックリして転げ落ちそうになったのを、相葉さんが支えてくれたけど…「何なのよ?いきなり。ビックリするじゃないですか!」抗議に動じる様子も無く、ニッと笑って「何か有ったでしょ。んー…この2~3日位?」ズバリ言い当てられて。それが何か悔しくて
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。智の行動に翔はどうしたらいいのか…と考えてるうちに三人がかしわ(鶏肉)のすき焼きを準備して現れた翔は顔を赤くしたまま智の行動を見ていた潤が「翔さんまた、顔赤くして…?智…なんかしたか?」「翔ちゃん相変わらず幸せが顔から吹き出してるよ」「智…何をすれば、大人しい子犬が出来あがるのか教えて欲しいですよ。」智は「ん…背中拭いてやっただけだ」と涼しい顔をして御膳を出し始めた。三人は翔の顔を覗きながらにやにや「翔さ
生放送を無事に終えのんびりと歩いていると「あっリーダー」「なんだよ…相変わらず早えな」「にのちゃんっ待ってよぉ」廊下にさわやかな風がこっちに向ってくる「あの人がうちに来るって言うから…」ぼそっと呟くその言葉に嬉しさをにじませていた「あっりーだーお疲れっ」「お疲れ…」「じゃ」「おぅ」じゃれ合いながら帰っていく二人を見送り辿り着いた俺たちの楽屋のドアをそっと開けると背中を丸めて何かを見ている人が静かにそこに座っていたポン…と俯いている肩を
「告白されて……優しく断った?」「最初は……。」大野の眉間に皺が寄り、顔が歪む。「でも美咲は……諦めなくてもいいですかって……。」初めての恋。簡単には諦められなくても、仕方ないこと。でも……。美咲は知らなくても大野は知ってる。二人が兄妹だということを。「美咲さんが諦められるように……してあげたんですね?」「…………。」大野は、ふぅと長い息を吐く。「……そうだ。美咲が諦められるように……襲う振りをした……。」その時イヤリングが飛んだのか。突然の豹変に驚いたことだろう。
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。ごめんなさい。痛いの痛いの飛んでいけーー(>ω<、)「智…ご飯を食べないと…」「大ちゃん…葛餅半分こしようか…」「智…出汁巻作ってきたぞ…」三人の声は聞こえていないようだった「翔くん…俺の所が帰る場所だって言ってたよなぁ…何処にもいかないよな早く起きろ翔くんの握り飯が食べたいんだよ…翔の美味しそうに食べる姿を見せろ」翔の手を握りしめたまま3日が経っていた…翔は背中を三ヶ所刺されていた…刃が短かったのが幸いし内臓にどの
授業が終わった帰り際。大野が俺のところに寄って来た。「さっきはありがとう。」美術の時間のことだな。「いいよ、あれくらい。」「んふふ、超助かった。」窓から入る風が、大野の髪を撫でる。少し顔にかかった髪を避け、笑う大野の優しい表情が、一瞬王子様に見える。やばっ。今は女装してねぇぞ!自分に言い聞かせていると、隣に立ってた雅紀が大野に近寄る。「大ちゃん、今度カラオケ行こ!」「カラオケ?俺、最近の曲とかあんまり知んないよ?」「全然へーき。大ちゃんの歌聞きたい!」「いいよ、俺でよ
家に帰って机の上の水色の紙を手に取る。丁寧な字で書かれたアドレス。そう言えば習字も全国だって言ってたっけ。それとスマホを手にベッドで横になる。さて、なんて打つ?女からだからなぁ。『さっそく連絡しちゃった♡』指をスライドさせて画面の文字を見る。「ちげーな。翔子はもっと清楚なイメージ!」『蝉の声が夏を感じさせる今日この頃……』「固っ!これは清楚じゃない!」『先日はありがとうございました』「お、いいんじゃね?」『まさかまたお会いできると思っていませんでした』ほんと、また会う
目を冷ました時はすでにお昼を回っていて、眩しい陽射しが外の爽やかな様子を物語っていた。昨日、あれから松岡くんにカラオケに連れて行かれ歌いまくったものだから喉が少し枯れてる。でも、おかげでスッキリしてるかな…うーん、と伸びをして立ち上がると、棚に仕舞い込んだカンバスを取り出した。仕上げたものは四つ。それぞれコンクールに出すものだ。テーマに合わせて仕上げてるけど…なんだかな…「はぁ…。」正直つまんないんだ。要求されるままに仕上げ
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。(ニノサイド)*9月の初旬頃の設定です*「この辺りなら良いかな…」俺は道路から少し奥まったスペースに車を駐車した。海水浴の時期は過ぎ、目の前に広がる白い砂浜には人の姿はない。雲一つない空、正午近いこの時間、太陽が高い位置から俺を見下ろしていた。防波堤に座り、目の前に広がる水平線を眺める。この海のどこかに、あの人がいる。船に乗って、釣り仲間たちと笑い合ってるんだ
荷物をダンボールに詰め、宅配便で送る。大した家具はない。机を商店街のリサイクルショップに売ったら終りだ。最後に鍵を掛け、アパートとは工場を挟んで反対側にあるオーナーの自宅へ持って行く。今日は土曜日だが、工場は閉まっていた。以前、大野が一人で出勤していたのは土曜日……。微かな期待を込めて工場を覗く自分を、自分で馬鹿だと嘲笑う。いたところで、声をかけることもできないくせに。オーナーは残念そうにアパートの方を見上げる。「せっかくいい人が入ってくれたと思ったのに。」「すみません……仕
徐々に打ち解けてきたなぎささんが、頬を染めながらビールを飲む。なぎささん、辛いのは得意でも、お酒はあんまり得意じゃないのかな?クーラーボックスを開けると、ビールに混じってお茶やジュースも入ってる。「なぎささん、他のにする?」ちょっと声を張って聞く。ジュン君が顔を上げたけど、他の人はおしゃべりに夢中。マー君はカズにからかわれて、必死で抗議中(笑)マー君のお肉を食べながら、なぎささんが優しく微笑む。「ありがとうございます。お茶があればお茶を……。」お茶を一本取って、なぎささんに
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。海風が、俺の髪や服で遊んで行くのが鬱陶しくて仕方がない。波打ち際に裸足で立つと足裏を砂が擽り、時折波が跳ねて俺の白い脛を濡らして行く。本当、海なんて大嫌い。俺の大切な人を船に乗せて連れて行っちゃうんだもん。俺なんて酔っちゃうから乗ることすらできないのに。翔さんが羨ましい。大野さんと釣りに行ったことがあるんだもん。その話、TV収録で知って、後で放送見たら放送