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TBSから取材があり、モニターとして応じていただいた患者様です。20歳代の方で、初診時から1年前に他院で鼻中隔延長術、3ヶ月前、別のクリニックで小鼻に軟骨移植を受け、鼻呼吸がしにくくなった・・・ということで来院されました。既に2回の手術を行われていて、鼻呼吸がうまくできないため、味覚も狂ってしまったそうです。初診時、右鼻穴の幅が3㎜左鼻穴の幅が4㎜でした。患者様のご希望はプロテーゼを低いものにする、鼻柱を細くする、小鼻に移植した軟骨を除去する、除去し
【他院での手術】異種軟骨によって鼻中隔延長術と同時に鼻翼軟骨を切ってより鼻を高くする鼻尖形成が行われていました。【来院目的】術後1ヶ月鼻中隔延長術を行ったにもかかわらず効果がなかった上、鼻尖の一部が凹んできたので入れた軟骨の除去とキズの治療目的で来院しました。患者様は入れた軟骨を除去したあと、同時に鼻尖の高さを維持する手術を希望されましたが、ご家族より「修正手術の必要はない。軟骨を取り除く手術のみを行って欲しい。」と申し出があり、軟骨除去術と右鼻
他院で鼻中隔延長術とゴアテックスによる隆鼻術を行ったのですが、術後感染でアップノーズになってしまい、当院に治療目的で来院されました。初診時感染から1ヵ月であり鼻先を中心に皮膚と皮下組織の硬化があり、修正手術は瘢痕がやわらかくなってから行うことになりました。感染より6ヶ月後、鼻先、鼻背はやや硬かったのですが、瘢痕の増殖期も過ぎたようで、修正手術を行うことにしました。患者様が気にされていたのはアップノーズで、鼻の穴が前方から見えるようになり、マ
3年前、他院で鼻尖をすっきりさせるために鼻先の脂肪を切除した上、鼻翼軟骨を切ってその軟骨を中央で縫合する手術を受けました。ところが鼻尖と小鼻の境界がへこみ、鼻尖が下方に延び過ぎたため修正希望で来院されました。オープン法で切開し、切られた鼻翼軟骨周囲の瘢痕を切除し、切断された軟骨を元に戻しました。↓術前斜位↓術後1週間延び過ぎた鼻尖は後退しました。↓術前側面↓術後1週間鼻翼軟骨の中央での強固な縫合を除去したため鼻尖が挙がり、鼻背
鼻中隔軟骨と耳介軟骨で鼻中隔延長を行った患者様です。術後2週間で腫れが軽快し、その2週間後の定期診察では鼻尖がやや膨れた印象でした。瘢痕の増殖を疑い、テープによる圧迫を続けて頂きました。術後6週間やや改善したものの鼻尖の両側の皮下がかたくなっていました。これは瘢痕であり、鼻の手術ではそれほど珍しいことではありません。圧迫で軽快することが多いのですが、増悪する場合はステロイドの局所注射も検討が必要です。↓術前正面↓術後6週間
他院で隆鼻術を行い、鼻根から鼻尖にゴアテックスが使用されました。術後の鼻の硬さに違和感を感じ、抜去を希望されました。ゴアテックスは組織との癒着が著しく、抜去するときは丁寧な皮下剥離が必要です。癒着が強いと皮膚側がダメージを受け、術後に皮膚の血行障害を発症します。↓術前写真ゴアテックスで鼻の皮下がかたくなっていました。↓抜去したゴアテックスゴアテックスが皮下に強く癒着していたため鈍的に剥離しました。この部位は術直後より暗紫色となり、
団子鼻に対して、鼻尖部の皮下脂肪を減量し、鼻翼軟骨を中央に縫合しました。術後の経過です。術後1ヶ月、術直後に比べ、鼻尖が大きくなったのは瘢痕の増殖のためです。これははごく普通の経過であり、脂肪を減量することによって皮下に線維組織が増えるためです。術後2ヶ月になると鼻尖の大きさに変化がなくなりました。瘢痕の増殖が止まったためです。この患者様は術前よりリザベンを内服しており、術後は指導した通りテーピング固定も行っています。瘢痕の増殖
他院で鼻中隔延長を行ったのですが、鼻先が高過ぎた上アップノーズになったので修正希望で当院にお越しになりました。既に鼻中隔延長が行われていたのですが、軟化してない鼻中隔軟骨を採取し、新たな方向に延長を行いました。↓術前斜めから↓術後2週間↓術前横から↓術後2週間初診時左鼻尖部にへこみがあり同部位に砕いた軟骨の移植も行いました。また瘢痕の増殖が著しく、今回の手術では可能な限り線維組織を減量しましたが、今後瘢痕の増殖の可能性があり