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三省堂『現代の国語』中学1年生(平成28年度版)に、大隅清治『クジラの飲み水』という説明的文章の教材がある。これは、説明文・評論文の典型的な段落構成になっている。私が授業で着目している点をまとめる。【第1段落序論】冒頭が「海には水が不足している。」と逆説的なひと言から始まる。クジラは哺乳類なので海水が飲めない。クジラにとって、海は飲み水が砂漠レベルの乏しい環境である。こういった意外性から切り込むのは、説明文・評論文のあるあるだ。そして、段落の最後に「いったいクジラはどのようにし
先日お手伝いさせて頂いたご葬儀は、学校の歴史の先生が故人様でした。女性ではありましたが、快活で情熱的な姿勢から「熱血先生」と慕われていらっしゃったそうです。教え子の皆様も多数ご参列して下さり、ご遺族のご希望もあって、教え子の皆様から先生のお話を伺い、その内容をナレーションでご紹介させて頂きました。以下、開式前に入れさせて頂いたナレーションの抜粋です。「教壇に立つその姿はまさに『熱血先生』。大きな声と力強い言葉で、歴史を動かした偉人達のドラマを熱く語ってくれたそうです。歴
筑摩書房の現代文Bの教科書所収、森岡正博『「自然を守る」ということ』。2700字余りの評論。これを2コマで終わらせた。1コマ目。副教材の問題集で、評論文の話題とキーワード、対立関係にあるものにマークする練習をした。それを踏まえて、『「自然を守る」ということ』にも同様のマーキングをするように指示。ストップウォッチでタイムを計りながら速読。単に早く読むだけでなく、鉛筆片手にマークをつける。マークをつけながら早く読む訓練。早く読み終わった生徒は、プリントの課題に取りかかる。何も
三省堂の教科書『現代の国語』中学1年生は、谷川俊太郎『朝のリレー』で始まる。2連で構成されている詩。第1連は、1~4行目と、5~8行目が対句になっている。あと、象徴的な表現。「夢を見ているとき」と「寝がえりをうつとき」で、“夜”を表している。第2連には、倒置法が用いられている。また、「朝をリレーするのだ」と「交替で地球を守る」の間を「いわば」でつないでいる。「いわば」は、数学の記号で表すなら“=”。言いかえ表現である。そして、第1連と第2連の関係性を考える。第1連
教育現場にカラーのチカラを!大切な人のためのセラピストに!ライフカラーセラピストの押田和子です。メニュー/お問い合わせ/今月の予定/学校・介護施設・団体の方へ学校の先生向けのインスタにあげました。https://www.instagram.com/p/B-bil6dJq72/?igshid=1915rgw51sm8l「教室での掲示物にオススメな色」な、なんと2000名以上の方に見ていただいています。今日はその掲示物をどこに貼ると良いのか?授業に
自分の中で、結構高い確率で当たっていると思うことがある。科学的なデータなどの根拠は何らないが。それは、授業がうまくいかない教師は、ほぼ間違いなく「生徒が悪いから」と口にする、ということ。授業を終えて帰ってくると、席の近い同僚に愚痴をこぼし、ひどいケースになるとそのクラスの担任のところへ行って、「この生徒が、あの生徒が……」と悪口を並べ立てる。言われた担任は、「申し訳ありません」と言うしかない。残念だが、こういった教師の授業がうまくいかないのは、半分以上の割合で教師側に原因がある