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日本刀の刀身は、金属の部品で固定されています。その部品はハバキといって、一振りに一つ付属しています。手前のハバキが木製、奥が銅製です。それぞれ、木ハバキ、銅ハバキなどと素材の違いに合わせて呼び方が変わります。厳密には、銅無垢の単一部品で作られているものを、銅一重ハバキなどといい、他にも二つの部品で出来ていて表面を厚手の金箔で巻いている物などは金着せ二重ハバキといった要領で、名称が変わります。ところで、なぜ木ハバキを作るのか?というと、拵えの保管用に刀身の代わりにこれまた木製の刀身
平造り短刀備前長船住長義(名物大阪長義)重要文化財第54回日本春霞刀剣会全国合同研究会が、10月22・23日「湯坂温泉郷賀茂川荘」にて開催されました。その中の一つ、平造り短刀「備前長船住長義(名物大阪長義)」を紹介してみましよう。平造り短刀備前長船住長義(名物大阪長義)重要文化財刃長、9寸1分余、やや反りがある(1分)。造形は平造り真の棟、身幅1寸弱、重ねは薄い。地鉄の鍛錬は板目肌、やや大振りのところもある。地映りが大きく乱れ状、刃分は押し型を参照してその複雑を極めた乱れ刃によっ
第54回日本春霞刀剣会全国合同研究会が「湯坂温泉郷賀茂川荘」にて開催されました。今日はその時の出品刀を紹介してみましよう。平成28年度第54回全国合同研究会出品刀1本部出品刀短刀備州長船長義正平十五年三月日(重文名物大坂長義)2短刀無銘正宗(芦屋正宗)3短刀相州住秋廣應安三(重美佐竹家伝来)4刀葵紋主馬首一平安代(重美)5太刀備州長船景光(山内容堂差料)6刀水心子正秀天明七年二月日(恒之会長遺愛刀)7広島
平成28年度第54回日本春霞刀剣会全国合同研究会平成28年10月22日(土)~23日(日)、平成28年度第54回日本春霞刀剣会全国合同研究会が広島県の「湯坂温泉郷賀茂川荘」にて、全国から50数名の会員諸氏が集まり開催されました。出品刀は、短刀備州長船長義正平十五年三月日(重文名物大坂長義)、短刀無銘正宗(芦屋正宗)、短刀相州住秋廣應安三(重美佐竹家伝来)、刀葵紋主馬首一平安代(重美)、太刀備州長船景光(山内容堂差料)など50振りの名刀が出品されました。滅多
目貫・恵比寿大黒天について先日のブログ(9/8)で紹介した安芸国の正光の『包丁正宗映しの短刀、刃長僅か15cm』の外装(拵え)の目貫(恵比寿大黒天)を紹介しました。今日はこの目貫の恵比寿大黒天についての故事を紹介してみましよう。江戸時代から七福神の信仰が盛んに行われ、今日でもなお相当強く残っているようです。七福神とは恵比寿、大黒、昆沙門、弁天、布袋、福禄寿、寿老人をいい、このうち恵比寿・大黒、昆沙門・弁天、布袋・禄寿(福禄寿と寿老人は同神という)のごとく、二神を組み合わせてそれぞれ二福神
日本刀の拵日本刀は地金の美しさと刃文の美だけではありません日本刀を入れる拵にも日本人の美意識が出ています画像をご覧下さい、短刀拵えですわずか15cm程の短刀が入っている拵です鞘の造り、目抜きの飾りなどは日本人の美意識そのものではないでしようか小尻と下緒拵えについてと言ったものの日本刀を中心に集めてきましたから拵えについてはあまり詳しくはありません皆さんに紹介するような良
刀は何故良く切れるのだろう先日のブログで、日本刀は世界に類をみない鉄パイプをも切ることができる武器だと書きました。何故、日本刀は良く切れるのでしよう。簡単にいうと、それは砂鉄からたたら製法で作った玉鋼を折り返し鍛錬したことにあるのです。折り返し鍛錬とは、玉鋼を真っ赤に焼きそれを叩いて長方形状に伸ばすのです。それを真ん中で折り、今度は逆方向へ叩いて伸ばすのです。これを芯金は10回程度、皮金で15・16回行うのです(それ以上行う事もあります)。折り返し鍛錬することで不純物が取り除かれ、粘り気のあ
『日本人の心、日本刀を手に持って見てみませんか』日本人の心、武士の魂の日本刀、そんな日本刀を手に持って見てみませんか、模造刀ではありません、真剣です。手に持ってみると日本人の心が分かります。日本刀に悠久の歴史を感じる方もあるでしょう。日本刀は武器ではありますが、信仰の対象ともなり、権威の象徴ともなってきました。日本の歴史の中で、日本刀は千年を越えて大切に保存され、その果たされた役割は大きく、まさに日本の刀剣文化であると言えます。日本刀は武士の魂と言われ、日本刀を見て武士道の精神を感
竹原賀茂川荘の昼食日本春霞刀剣会全国大会の打合せに行った時の昼食が美味しかったので、妻を連れてドライブがてら賀茂川荘に食事に行った。先ずは、館内の絵画をじっくり鑑賞してレストランへ。やはり賀茂川荘の昼食は美味しかった、妻も流石は賀茂川荘ねと言っていました。皆さんも、一度是非食事に行ってみて下さい。それと、賀茂川荘はロビーや廊下などに、日展の重鎮たちの日本画が所狭しと飾ってあるのです。これを見逃すわけにはいきません。しっかり鑑賞して目の保養をしました。勿論、目玉は奥田元宋(文化勲章作家
目貫草紙洗小町今回は伯耆国廣賀作の鎧通し短刀の拵えに使われている目貫(草紙洗小町)を紹介してみましよう。謡曲「草紙洗小町」を画にしたもの。小町は平安朝の女流歌人として六歌仙の一人、また美人代表でもある。今日でも美女、美男のたとえに、「小野小町か業平か」と言われる。その小町の歌の上手振りを讃えてつくられた物語である。ある時、内裏で歌合せがあり、その前夜、小町が「水辺の草」という題でまかなくに何をたねとて深草の波のうねうねおひしげるらんの一首をつくり口誦んでいるのを、歌手
第54回日本春霞刀剣会全国合同研究会が「湯坂温泉郷賀茂川荘」にて開催されました。今日はその鑑賞刀第2段、平造り短刀「相州住秋廣應安三」を紹介しましよう。相州住秋廣應安三(重美佐竹家伝来)平造り短刀刃長、1尺1寸5分、反り2分、表裏に棒樋。地鉄の鍛錬は板目肌、同作中白眉の地鉄。刃分は皆焼であるが通常見るものより温和。特徴、作柄全部が特徴、敢て説明の要なし(押し型を参照してください)。押し型をご覧になられて直ちに脳裏にひらめいたものは、作者の時代位置と中心五カ国のうち相模鍛
日本刀の拵先日のブログ(8/27)で日本人のこだわりは、日本刀の地金の美しさと刃文の美だけではありません。日本刀を入れる拵にも日本人の美意識が出ています。下の画像をご覧下さい、短刀拵えです。わずか15cm程の短刀が入っている拵です。鞘の造り、目抜きの飾りなど日本人の美意識そのものではないでしようかと紹介しました。今日はその拵えの美について簡単に触れてみました。拵え、即ち日本刀を入れると外装のこと。刀身を入れる鞘(さや)、茎(なかご)が入る柄(つか)(握る部分)、縁頭、および鐔(つば)などを
先日慈成(じせい)という居合刀メーカーが閉店してしまった。慈成修理受付ページwww.jisei-2118.comしかし刀部(かたなべ)というお店を見つけたのだが、価格も居合刀の作製ページも慈成そのもので、誰か慈成から独立して職人等のコネを引き継いだのだろうか?"刀都"関市産の居合刀をお届け刀部(かたなべ)は、刃物のまちとして広く知られる岐阜県関市に所在します。現在では包丁やナイフ、爪切りのような生活に役立つ刃物の製造が盛んな関市ですが、古来、武士の世であった時代にはながく日本刀の名
誠和会(戸山流居合道)の先輩が素敵な写真をとってくださいましたいつも、演武などイベントの際、撮影してくれて、ほんま感謝です