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レキサルティはエビリファイ(アリピプラゾール)の近縁向精神薬だが、向精神作用がかなり異なっているように見える。今回は「レキサルティがなぜ不安やうつに効くのか?」などのエビリファイとの相違についての話。同時に先日の読者さんのアメブロメール内容の検証的な記事でもある。レキサルティとエビリファイは抗精神病作用と抗うつ作用を同時に持ち合わせる全方向的な抗精神病薬である。ところが、エビリファイは従来の非定型抗精神病薬に比べ、良くも悪くも効果の奥行きや幅が少ないシンプルな特性を持ち合わせていた。
ストレスの多い時代。いわゆるうつで悩まされとって方は増え続けとるようで。。。そうなってくると妊娠・出産世代と言いますか、そういった年代の方もうつの治療を受けながら妊娠を迎えられる女性も増えてきていて。。。心配ですよね・・・治療薬を使い続けながらじゃと赤ちゃんに影響はないのか?とかって。フランス・カーン大学病院のPierreDesaunay氏らの解析によると妊娠中の抗うつ薬の使用はまずは心理療法を進めた後に第2選択肢として検討すべきである。(Paedia
向精神薬では、鎮静、賦活という言葉が良く使われる。かつて、抗精神病薬には鎮静的な薬しかなかった。例えばコントミンなどである。これは黎明期の精神医療は興奮している人をなんとか抑えることが重要だったからである。何もしない無為な人たちの治療はほとんど考えられていなかった。2018年3月に薬価削除になるベゲタミンAおよびB錠は、鎮静的な薬物がトリプルで入っている。それは、コントミン、フェノバール、ヒベルナ(プロメタジン)である。ヒベルナは抗パーキンソン薬であるが、抗ヒスタミン薬なので鎮静的薬