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さて、本日紹介するのは、我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病」です――。最初に言っておきます。グロ耐性の無い方には、オススメしません。作品タイトルからも分かる通り、本作には、トラウマ級のグロ描写が含まれています。殺害シーンの描写のリアリティーは、今、まさに目の前で犯行を見せられていると錯覚するほど強烈です。犯行にいたるまでの心情なども、刻銘に描かれていて、脳を揺さぶられます。私はしばらく食欲が失せました……。もう耐えられないので読むのを止めようと、何度も本を閉じたの
読書履歴と個人的なカテゴリー分け【1】に戻るこの本は7月くらいに読書熱が再燃してから、すぐに読みました。読み始めた理由は「十角館の殺人」と同じくインターネットのサイトで「ミステリー小説オススメ」でいろいろ検索したところ、オススメされることが多い本だからです。私としてはかなり好きな作品です。エログロなんですけどね。作品紹介から名前が出てきている犯人「蒲生稔」の狂い方や自己中度が半端でありません。そこにシビれる、あこがれるゥ!という訳ではありませんが、小説だから許される狂気っぷりで
名作と呼ばれているサイコホラー小説。『殺戮にいたる病』我孫子武丸(1992年)殺戮にいたる病(講談社文庫)Amazon新装版殺戮にいたる病(講談社文庫)Amazon“永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラ
新装版『殺戮にいたる病』我孫子武丸著講談社文庫この小説の初版は、30年も前だそうです。知りませんでした。とても気味の悪いタイトルの小説です。でも面白そう。永遠の愛をつかみたいと男は願ったあなたはこの叙述トリックに勝てるか【内容(「BOOK」データベースより)】東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるシリアルキラーが出現した。くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の