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sideNガヤガヤ…それからのことは、あまり語らないでおきたい。あくまでも、お客さんとして、知人として、滞りないように接してくれたゆうちゃん。昔とは違う会話のやり取りにも、昔よりもお酒に慣れた様子の彼女にも、違和感を感じてしまうのは私だけ。思いがけず知ることになった連絡先も、どうしても我慢できずに送ったメッセージも、大切な思い出の一つとして綺麗に片付けておこうと思っている。ゆうちゃんのお店で過ごした時間は、彼女に気を遣わせてしまったことと、一度なりとも、ゆうちゃん
sideN「、もしもし、あの、」『もしもし、ゆうちゃん?』私は上ずる声を何とか抑えて応答する。「、急に電話して、ごめん。」『ううん、大丈夫。…どうしたの?』ガチャッ!ガヤガヤ!ワイワイ!バタン!近くのお店の出入りがあって、良い感じに酔っ払った人達が横を通り抜ける。「…まだ、外?」『え、うん、今はおんちゃんの知り合いのところ』「そうなんだ、そっか、ごめん、急に電話しちゃって!えっと、あの、今日、ありがと。それだけ言いたくてっ、じゃあ…」『え、まって、ゆうち
sideY(なに??)本当は茂木と一緒に二人の試験終わりを待ってる予定だった。でも、せっかくなら今日の夕飯はなぁちゃんの好きなものを、とそう思って買い物してたら間に合わなくて。百貨店の美味しいものが詰まった紙袋を両手に持って駆け付けた駅前。だがしかし。すぐに見つけたのは、なぁちゃんと、何やら彼女に話しかけてる男性の姿。(ナンパ?)遠目で分かるのは、相手がなぁちゃんの腕を掴んだりして引き留めている様子だけだ。声を掛けられ慣れてる彼女は無視するなりしてやり過
sideN歯車が狂ったのは、いつだろう。ずっとそばにいたくて、ずっと隣にいたくて、"ずっと"を守るために選んだ道。自分にとっては、少しの分かれ道のはずで。それが、貴方を失う道だとは一欠片も思っていなかった。それでも、貴方が進んだ方向が違ったと分かったとき、自分が招いた結果で、仕方のないことだと納得して。結局は、私達に"ずっと"なんて無かったんだと理解した。なのに。だけど。どうして。ガヤガヤ、ガヤガヤ。お「ごめんね、付き合わせて」『ん?なんで謝るのさ笑』
sideN「着替えて、くるね?」『うん』パタパタ…、パタン。ゆうちゃんが部屋を出て、静かに閉まる扉。『はぁ、やば、緊張が…』ここはゆうちゃんの自宅。純粋に会いたいという思いからの行動が、思ったよりも発展して、少し戸惑ってる。『、ふぅー、落ち着け、私』話している様子から迷惑とか無理してる、そういう気持ちは感じられない。ゆうちゃんの中ではもう、私から去るべき理由が無くなったのだろうか。もしかしたら、昔のように、とはいかなくても、また友人として繋がれるかもしれない
sideY午後20時。お店の奥のカウンター席でスマホを触っている女の子達。基本的に毎日同伴出勤の私も、珍しくそれに仲間入りしてSNSを流し見していた。お店の営業時間は20時から0時まで。23時半にはラストオーダーだから、0時過ぎには帰宅の準備ができる。たったそれだけの時間で、普通のサラリーマン以上に稼げる夜の街。実際にはそれだけの時間だけ、ではやっていけない。感謝と誠意を忘れないこと、それはみぃママの口癖であり、私自身、意識していること。日頃からこまめな連絡を心
【MV】ラブラドール・レトリバー/AKB48[公式]市川美織入山杏奈多田愛佳大場美奈大和田南那岡田奈々柏木由紀加藤玲奈川栄李奈木﨑ゆりあ北川綾巴北原里英木本花音小嶋陽菜小嶋真子兒玉遥指原莉乃渋谷凪咲島崎遥香須田亜香里田島芽瑠高橋朱里高橋みなみ朝長美桜西野未姫古畑奈和松井珠理奈松井玲奈峯岸みなみ宮脇咲良矢倉楓子薮下柊山本彩横山由依渡辺麻友渡辺美優紀【MV】ラブラドール・レトリバー/AKB48
sideNガヤガヤ!ジュー!!茂「皆ー、飲み物揃ってますかー?!」「「はぁーい」」茂「じゃっ!今日はなぁちゃんの奢りなんで、カード限度額いっぱいまで飲んで食べましょう!カンパーイ!!」「「カンパーイ!!!」」茂木さんの恐ろしい言葉と共に、グラスが重なり合う。『皆さん、お手柔らかに苦笑』お「いやいや!ぶーちゃんもペナルティで支払いだからね!」茂「えっ!私も!?なんで!?」お「私とゆうちゃんに黙ってたことあるでしょ!」茂「そ、それはー、守秘義務で
家に帰ってきてまったりモードの私。明日は休みだし、ゆっくり出来る〜なんて思っていた矢先、母「今日はおばあちゃん家でお夕飯食べるから、準備してらっしゃい」とバタバタ忙しそうなママ。重い腰を上げて、着替えるために2階へ上がる。ベージュのロングスカートに白いニットを着て、軽めに化粧直しを終えたら、タイミングよくママが一階から私を呼んだ。すぐ行く〜と返事をして、階段をバタバタ駆け降りると、ママは靴を履いて、玄関で私
sideYあの時、"叶わなかった"初恋。"叶う"とは思わなかった、初恋。"実ってしまった"その恋は、私をこの上ない幸せをもたらして、同時に、彼女の居ない人生には戻れないことを悟らせる。「ごめん、ね、迷惑かけて」『迷惑なんて思ってないよ?』私と付き合い出して、なぁちゃんはほとんどお酒を飲まなくなった。時間の許す限り、迎えに来てくれて。どんなに朝が早くても、私が家に帰り着くまで起きていて。私の体が心配だと、健康食品や健康グッズを入手して。酔って帰ってきた私の介抱
sideN一番後ろめたかった隠し事を懺悔できた今、随分と心持ちが軽くなっている私。その上に、キュッと手を握られて、じっと見つめられたら。フワフワした心が、ドキドキと揺れて、今にも召されてしまいそう。"話したいこと"と言ったゆうちゃんが、私に向ける真剣な眼差し。そこには鋭さも、憂いもない、ようで。鈍感だと言われる私ですら、彼女の"話したい"ことが良い話か悪い話かで言えば、後者ではないと断言してしまえるほど。期待してはダメだ、という理性を働かせる必要もないと
も「ほんと、あんた、まじで馬鹿なんじゃないの?」いやいや、ちょっと待て。いくらなんでもその言いようは酷いんじゃないか?ってこんなことになってしまったからにはそんなこと言えるはずもなく、な「いやだって正直、OKされるなんて、毛程も思ってなかったんですもん」コソコソと周りの生徒たちが噂話をする中、これでもかとうなだれる、それは授業終わりの昼休み。な「ほんっとにごめんさっきのはノリってか、
sideY唇の柔らかさとぬくもり、そして、タバコの気配。なぁちゃんとの、"初めて"のキスは緊張しててあまり覚えていないけれど。人生で幾度目かの、なぁちゃんとの久しぶりの、この口付けは、しっかりと脳裏に焼き付くよう。ただ唇を合わせている数十秒が、なぁちゃんへの愛しさを膨らませ、ただそれだけのことで、私にとってどれほど、なぁちゃんが"特別"なのか自覚できる。…ッ名残惜しむように、小さなリップ音と共に、ゆっくりと離れる顔。私達は互いに焦点が合う程度に離れて、コツン
13:30開演•「AKB4820thYear春コンサート2025村山彩希卒業コンサート昼の部~劇場が教えてくれたもの~」18:30開演•「AKB4820thYear春コンサート2025村山彩希卒業コンサート夜の部~りんごの花が咲く頃に~」【昼セトリ】【夜セトリ】【村山家より】【昼第3バル、夜アリーナ後方で参戦しました】【夜の部ゲスト出演】峯岸みなみ•柏木由紀•中田ちさと•斉藤真木子(元SKE48)•大島涼花•岡田彩花•梅田綾乃•北澤早紀•篠崎彩奈•髙島祐利奈
sideNカリカリ。カリカリ。カリカリ。…"はい。時間です。ペンを置いてください。"…『、はぁ、、終わった…』ポンポン。お「お疲れー」『おんちゃん、お疲れ様』お「やり切ったね…苦笑」『なんかフワフワしてるよ苦笑』6年間の頂を登り切ったといえる試験終了の合図。やることはやった。確信はないけど、自信はある。ただ今は達成感というより、出涸らしになった気分で。干からびたミミズのよう。試験会場から出ていく人は、晴れやかな顔、苦しそうな顔、皆それぞれ。私とおんち
sideYガヤガヤ"すみませーん!ビール二つに、ハイボール四つー!"(あーぁ、なんで今日もなんだろ)コロナ禍で減っていた接待や飲みごとも徐々に元に戻りつつある。業界的にそういう場が多い職種に就いた以上、時代関係なく避けては通れない業務の一つ。今日は今日とて、部署の決起会という新年会。私の配属されたイベント企画部はポジティブな意味で活気があって、仲間意識が高い。イベントの打ち上げや飲み会もあれば、有志でバーベキューや旅行なんかもある。勿論、強制はされないし、不
【MV】ハートの脱出ゲーム/AKB48チーム4【公式】36thシングル「ラブラドール・レトリバー」TYPE-4収録曲岩立沙穂大川莉央大森美優岡田彩花岡田奈々加藤玲奈木﨑ゆりあ北澤早紀小谷里歩小林茉里奈込山榛香佐々木優佳里佐藤妃星篠崎彩奈渋谷凪咲髙島祐利奈土保瑞希西野未姫前田美月峯岸みなみ向井地美音村山彩希茂木忍【MV】ハートの脱出ゲーム/AKB48チーム4【公式】36thシングル「ラブラドール・レトリバー
sideN『だはぁっーー!!もうだめだ…』お「右に同じく…、もうヤダァー!!」机の上に溶けたように広がる私と、子供のように足をバタバタと振るおんちゃん。大学の研究室。ここは、第二の我が家と化している私達の寝床でもある。レポートや勉強の為に徹夜なんてことも多くて、ゆうちゃんが実家に帰る日のほとんどを私はここで過ごしていた。『オーバーヒートだ、休憩しよう!休憩!』お「いいね!久しぶりにカフェでお茶しよー♪」本番を間近に控えた私達は集中的に勉強しようと頑張ってたわけだが、
sideNガヤガヤッ医学部生と教師陣、それから、大学OBに、大学病院関係者。慰労会の会場である大ホールは、人で溢れている。年に数回ある、こういう場での人脈づくりを狙って入学している学部生は多い。顔を売って良いコネクションを得ておこう、そんな魂胆が見え隠れする会場。その気があってもなくても、ただ楽しいだけの催しでないことは確かだ。この業界はかなりの体育会系。教授や諸先輩方に挨拶して回るだけでも兎に角、大変で。その都度、交わす乾杯は地味にしんどい。今時代、アルハラな
sideN「なぁ、起きて、着いたよ」『ん、はい』到着したのは24時間スーパー。そこでタクシーを降りた私達。少し寝たくらいじゃ酔いは覚めることもなく、私はフラフラとゆうちゃんの腕を支えについていく。最近出来たとは聞いていた大型店舗。そこで、お惣菜やらパンやら飲み物を購入する。「じゃあ、行こう?」『どこに行くの??』「ふふ、すぐ近く。歩ける??」『うん、大丈夫』何処かを目指して歩くゆうちゃんにノソノソとついて行く。(〇〇町って、大学病院の近くだなぁ)ぼんやり考えな
sideNカリカリ…。…ブツブツ。カリカリ…ケシケシ……ブツブツ。『…、…んー。』効率のいい勉強方法って、人それぞれ。私はどちらかといえば、手を動かし、口を動かし、身体を使って叩き込むタイプ。ただ、まぁ。覚えることが膨大で。カキカキ…、…。ブツブツ、ブツブツ、…。『…はぁ。』新しい記憶を入れたら古
sideY『実は、、ゆうちゃんのこと、調べてたんだ』……はい?「え、っと、調べてた?」『うん、調べてた。私の仕事、私立探偵で、』「た、探偵、?!」『そう。で、ゆうちゃんの恋人、あ、元恋人の彼から、素行調査の依頼を受けて、ゆうちゃんのこと、調査した』探偵?調査?恋人、元恋人、彼…。思ってもないワードの並びに、私の思考回路は一度動きを止める。『だから、前の家とか
sideY「私がなぁちゃんに、どうしても伝えたかったのは、今の私の想い。答えなくてもいいから、受け取って??」なぁちゃんに、今、好きな人がいるかとか、恋人がいるかとか、そういうのは関係なく。私の想いをただ"受け取って"欲しかった。自分勝手な、自己満足だと思う。それでも、どんな事情があっても、どんな結果になろうとも、私の意思を伝えることに意味があると思ったから。『、っ、ゆうちゃん』ポロポロとなぁちゃんの頬を伝う涙は、綺麗で、切なくて、愛しい。それを左手
sideYあの日は、営業が終わった瞬間からの記憶がない。気が付けば、自宅で寝ていて。連れて帰ってくれた桃曰く、いきなりぶっ倒れてびっくりした、そうだ。聞く限り、お客様への粗相はないようで。それであれば問題はないと胸を撫で下ろした私。桃「あのね、こっちは急アルかと思って心配したんだよ??」「だから、ごめんってー」仕事以外の時はタメ口で話すほど、仲の良い私と桃。今日は休日で、先日のお詫びに、夕飯をご馳走している。桃「普段飲まない彩希があれだけ飲むんだから、
sideY玄関を開けてすぐ目に入る段ボールジャングルに、私は心の中で大きなため息。誰も、ましてや、なぁちゃんを、呼ぶ予定なんて無かったんだから、仕方ないよね?なぁちゃんがそれを気にするとも、私のことをだらしなく思うこともないのは、分かってる。それでも、この乱雑な部屋がここ数ヶ月のゴチャゴチャしてた生活を物語っているようで、とても恥ずかしい。『お邪魔しまーす』「どうぞー歩きにくいけど、そのまま真っ直ぐ進んで?」『はぁい』痛むのか、少し足を引き摺りながら、
sideNシーン…。真っ暗な部屋。『むぅ、、』眠りが浅くなったのかほんのり意識が戻った私は、無意識に体を動かす。…ゴソ…、……ギュッ…(ん、、、?)でも、キュッと何かに引っ張られて寝返りを阻止された。うっすらと目を開けると、『!…フフッ』「…スー、スー」すぐ視界に飛び込んでくるのは、寝息を立ててるゆうちゃんの可愛いお顔。どうやら、ゆうちゃんが私の服をしっかりと掴んでるから動けないようだ。ずっと同じ体勢だったからか、軋む体に、痺れた腕。けれど、それす
sideNサラッ…浅くなった眠りに加えられる優しく髪を撫でられる感触。『ん、、、』…ん??パチッ!ガバッ!『ゆうちゃん!?』「わっ!びっくりした!笑おはよ?」突然身体を起こした私に、目を丸くしながらも微笑む愛しの彼女。『おはよ?、え、もうそんな時間??』クマさんの膝枕が心地良すぎてどうやら深く寝てしまってたみたいで、焦る。「ん?まだ夕方だよ??」ソファの下に膝をついて私の頭を撫でていたゆうちゃんはまだコートを着たまま。『あ、ホントだ。え、でも、早く
sideN自分のこととなると、ヘタレてしまう私とは正反対に、ゆうちゃんはいざ心が定まると頑固なくらい芯がぶれない人。他者に対しては柔軟で許容的だけれど、自身のことであれば、どんなに険しい道であろうと結果が出るまで進むだけの強さを持ってる人。「今からでいいの。嘘だけはつかないで?」真っ直ぐに私を見てそんな"お願い"をするゆうちゃん。迷いのない表情は、あの日とも、さっき偶然出会ったときとも、違って。何かそこに覚悟のようなものを感じる。聞きたいことがあっての、その
「実は今日ね法事で誰もいないんだ」大学側が用意したホテルの前でなぁは真顔でポツリ・・と呟き「えっ?」一瞬の躊躇のあと直ぐに意図を理解した私は「やだ、もう」「あははっそんな事もあったって話」そう言って笑うとさり気なく左手を出され「だって恋人同士じゃん」ああ・・はいそっか、そう言う事ねうん・・・でもなんかちょっと、嬉しいけど・・「恥ずかしいな」「いいから」諭す様な口調で包み込む様右手を繋がれそのままの流れで、ごく自然になぁのジャケットのポケットへと吸