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桔梗は夢中で走った。膝丈の着物で懸命に肢体を隠しながら、息を切らして獣から逃げた。森の中に逃げ込めば、時間が稼げる。そうすれば、海から戻った疾風がきっと助けにきてくれるはず。「雨・・・・」雲行きが怪しい上空から、ぽつりぽつりと水滴が落ち、走り続ける桔梗の頬を濡らす。遠くに森が見えてきた。そこを突き抜ければ草原が広がる崖の上に続く道。桔梗は森の暗闇に身を隠すつもりだった。だが、そんな桔梗の計画を嘲笑うように、背後から慶次の声が届く。「桔梗
※韓国ドラマ「100日の朗君様」の最終回後の設定です。※最終回のネタバレ含みます。※捏造過去シーン、R18っぽい表現あり。※画像お借りしてます。韓ドラ「100日の郎君様」感想は↓『韓国ドラマ「100日の郎君様」感想(※ネタバレ注意)』おはようございます。一昨日2020年の仕事納めができたsusemiですこれで視聴した韓ドラ「100日の郎君様」の感想をゆっくり書けますあらすじ「不滅の恋人」に…ameblo.jp完全に妄想小説(しかも超長い…)ですが、それでも良い方のみどうぞ~「ソクハ
もう何度目になるだろう。慶次にとって、この天井裏に忍び込むことは、もはや日課のようになってしまった。疾風を誘うでもなくただ一人で、彼は深夜の静寂の中、漆黒の影となってそこに身を潜める。下界で繰り広げられる男女の抱擁、それが行われぬ夜は一度もなかった。合意など存在しない、ただ欲情に狂った男が人妻の肉体を好き放題にいたぶる時間。毎晩、東の空が白々と明けてくる時間まで、隆景は気に入りの妾と激しく愛し合った。島で生まれ育った人妻が隆景の女となり、既に数年が経過している
「じい!」じっと身を伏せていた疾風は思わず上体を起こし、声をあげた。だが、現実は冷酷だった。隆景まであと数歩という距離に近づいた吉蔵に、一人の武士が声をあげて刀を振り下ろした。「ひ、ひい・・・・」周囲にいた島の住民たちが、恐れをなして一斉に後退りする。「ううっ・・・・」振り下ろされた刀は、老人の肩から全身を鋭く切りつけた。うめき声をもらし、彼は浜にばたりと倒れ込んだ。鮮血が白い浜を無惨に染めていく。「皆のもの、見たか。無礼は最後まで許さ
「もっと近う。楽にせい」顔を畳に向けたまま姿勢を崩さない男の緊張を解いてやるように、隆久は声をかけた。だが、緊張しているのは自分のほうかもしれない。どういうわけか、この男が広間に入ってきた時から、何か圧倒されるような雰囲気が漂い始めている。「それでは」流暢な日本語で返事をした男は、ためらうことなく、隆久との距離を縮め、改めて顔を下げた。「この家中では過度な礼儀は無用じゃ。頭をあげい」ゆっくりと顔をあげた男は、くっきりとした目で隆久を見つめた。これは
「じゃあ、あらためて乾杯!」テーブルに座った4人が楽しげにグラスを鳴らす。ワインボトルが3本並び、4人の表情には酔いを伴った昂揚感が漂っている。「奥さん、昔からこんなにお酒好きなんですか?」妻の正面に座った宮野が、人妻としての理性を試すように質問を投げた。「いえ、今まであまり飲んだ経験がなくて、私」「へえ、そうなんですか」「この国に来て、皆さんとお会いしてからです、こんな風に変わったのは」白ワインで色っぽい唇を濡らしながら、妻が3人の男たちを交互に
「ここまで来いよ、桔梗!」「ねえ、疾風、待ってったら!」戦国の黎明期、天文年間。尾張の国では、後の歴史を大きく塗り替えることになる武将、織田信長がまもなく誕生しようとしている。だが、ここははるか遠く離れた、海の孤島。南国特有の眩しい日差しの下、走り回る少年と少女は、迫り来る戦国の騒乱など無縁の世界にいる。「今日の海はいつも以上に綺麗だぜ、桔梗!」粗末な小袖を身に纏った少年、疾風。疾風(はやて)、と名付けてくれた両親はもうこの世にはいない。彼が
ゴルフ場はダウンタウンから車で1時間ほどの郊外にあった。アフリカのイメージとはかけ離れ、綺麗に整備された広いコース。南国の太陽、そして眩しいほどの青空の下、これ以上ないほどに濃い緑が広がっている。「少し先にはサファリパークがありますよ」私と一緒に回る現地のスタッフがそんなことを教えてくれた。「猛獣がうろついてますから、気をつけてください」そんな忠告は、私にアフリカにいるという現実を改めて教えてくれる。少しばかりゴルフ経験がある私は、本来であれば今日は存分
大胆に脚を広げ、妻は男の腰に自分の下半身を深々と沈めた。「あっ・・・・」その瞬間、深く甘い息を吐き、妻は快楽に耐えきれない風に上を向いた。「桔梗・・・・」ここに自分がいることを、疾風は妻に気づいて欲しいと願った。だが、そんなことが起こるはずもない下にいる隆景と手を握り合い、桔梗は夫に気付かぬまま、自分から腰を動かし始めた。「桔梗、いい眺めじゃ」満足そうに声を漏らし、男は人妻が奔放に舞う姿に視線を注ぐ。夫の知らない妻がそこにいる。喘ぎ声を
深夜のリビングルーム。高鳴る鼓動を感じながら、私は画面を凝視し続けた。そこに映る妻もまた、鼓動を高め、興奮を感じ始めているに違いない。「何を始めるんですか、橋口さん」首筋を撫でてくる彼の手を優しくあしらいながら、妻は艶めいた視線を投げた。「奥さん、わかっているでしょう」「今日は中川君は帰ってきませんよ」宮野、そして北原がワインを舐めながらささやく。二人の足は、どうやらテーブルの下で妻の脚をいじめているようだ。彼らの足は妻の美脚を広げ、ワンピー
昼間、あれほどに高かった波が、今は穏やかな調子で岸壁に寄せてくる。森に豪雨をもたらした雨雲もとうに消え去り、二人の頭上には満点の星空が広がっていた。「疾風、大丈夫?」慶次との格闘の記憶が、疾風の若い肉体にまだ深く刻み込まれている。だが、若者は血を滲ませた腕、そして足を気にする素振りも見せず、しっかりとした足取りで崖に向かって歩いている。「平気さ、あれくらい」「信じてたよ、疾風」「えっ」手を繋いだまま、疾風は桔梗の横顔を見つめた。幼さを僅かに残
もう三年になろうか。夫である俺と一人息子を残したまま、妻はある男に突然連れ去られた。俺とは身分の違う、高貴な階層にいる武士、その棟梁の男に。そんな風に、疾風はゆっくりと話し始めた。幼馴染だった妻、桔梗をいかに愛していたのか。息子、佐助と暮らす貧しくも平穏な日々が、何の予告もなく、どんな風に壊されてしまったのか。封印していた苦々しい過去を紐解くその作業は、疾風にとって簡単なものではなかった。「連れ去られてから一度も妻と再会していないのか、と聞いておるぞ」
「いやらしい女じゃ、そなたは」満足げにささやきながら、隆景は桔梗の口を存分に吸った。妻の寝着を完全に剥ぎ取り、背後から抱え込む。接吻を与えながら、男の両手が妻の上半身、そして腰のあたりを這い回っていく。「あっ・・・・、やっ・・・・」透き通るような白い肌の人妻が、夫とは別の男の腕の中で、少しずつ感じ始めている。「桔梗、ここはどうなっておる」彼の腕が、閉ざされた妻の美脚の隙間に入り込んでいく。「殿、そこはいけませぬ・・・・」「今更何を言う。ここは
「ここで、ですか?」予想外の要求に、妻は戸惑いを隠せない様子で宮野を見つめた。「エッチなリクエストですけど。まずはじっくり見て楽しみたいんです、奥さんを」「そんな・・・・」「奥さんの裸を毎晩想像してるんですよ、一人寂しく」「もう、エッチなんですから、皆さん・・・・」駄々っ子たちの望みに呆れるような視線で、妻が3人を見つめる。その表情には、男たちの求めに応じる自分を想像し、興奮を深めている色が浮かんでいた。「たまには楽しみたいんです、俺たちも」
全ての工程がおわりおばちゃん美容師が合わせ鏡を持ってくる「はい、できましたよ。中学生らしくて可愛いね。後ろも真っ直ぐ綺麗でしょ」前髪も後ろも真っ直ぐ切りそろえられてしまったまるでこけしだ。千夏はそう思う「勉強の邪魔にならないように前髪は短くしたよ。これで勉強頑張るんだよ」「・・・・・。」「襟足の産毛も剃ってあるけど、一ヶ月もするとすぐに生えてきちゃうから定期的に剃りにくるんだよ。おばちゃんが綺麗にしてあげるから」絶対にイヤだと思う千夏しかしそんなそぶりを全く見せず
だが、妻はすっかり先輩社員たちに溶け込み、ビールと会話を満喫しているようだ。「奥さん、おいくつなんですか?」「いくつに見えますか?」「そうだな。28歳かな」「そんなに若く見えますか??」「そりゃあもう。でもそうだな、若いだけじゃなくて、女の色気もありますねえ、奥さん」「そんなこと初めて言われましたよ〜」「奥さん、しかし、スタイルいいですねえ」橋口の視線が、控えめながら美しく盛り上がった妻の胸に注がれる。「細いのに胸も結構ありそうだねえ」
「疾風、噂を聞いたかい?」午後、太陽の下でのんびりと漁網のほつれを治していた疾風のもとに、弥太郎がやってきた。疾風と桔梗の5歳年下の弥太郎は、今年十五歳になったばかりだ。少し離れた先の農家に生まれた彼は、二人の弟のような存在で、昔から一緒に遊んだ仲だった。年下ではあるが、なかなかに頭がよく、信頼できる男だ。そんな彼が、今日はどういうわけか、少し浮かない顔をしている。「おお、弥太郎か」顔をあげた疾風は、まあ座れと言わんばかりに穏やかな表情で彼を見つめた。
映像は想像以上に鮮明だった。「ハネスのやつ、いい仕事しやがって」強いウイスキーを舐めながら、私は画面の中で繰り広げられる映像を凝視した。それは、私が出張に出発した日の夜だった。午後9時を回った頃。記録されているのは自宅のリビングルームだ。ハネスが密かに設置した複数のカメラが上方、或いはサイドからリビングの様子を捉えている。「凄く美味しかったです」リビングに姿を現した妻が、背後にいる誰かにそんな声をかけた。私が知らない膝丈のワンピース姿の妻。
「消えろ・・・・」激しい雨足に突き刺さるような咆哮をあげた後、疾風はそうつぶやいて慶次を解放した。ふらふらになった慶次は、もはや反撃をしようとはせず、ただ疾風を睨みつけるだけだ。「疾風・・・・」「早く消えろ、慶次」息を荒げた二人が、互いに何かを伝え合うように見つめあう。「疾風、勘違いするんじゃねえぞ」「何をだ?」「俺を殺さなかったお前に、俺は何の恩も感じちゃいねえ」「ふん、そうかい。それで結構だ」「お前に見逃してもらったなんて、俺は微塵
夫である私に見つめられているとも知らず、上司たちの妻への行為は続いた。見られていると知ったところで、彼らが止めることはないだろうが。私は笑みを浮かべながら、双眼鏡の中を覗き続けた。「宮野君、長いぞ、キスが・・・」妻と濃厚な口づけを続ける宮野に対し、少し苛立った様子で橋口が言った。そういう彼の手は、妻の胸元に伸びて怪しく動き続けている。「あっ・・・・・・、あっ・・・・・・・・」宮野とのキスか、あるいは橋口に与えられる愛撫か、気持ちよさそうな息を吐いてしまう
水平線、ついさっき顔を出した太陽が、ぐんぐんと高みを目指して昇っていく。狭い砂浜には大群衆が控えていた。それだけでない。ひしめきあうように浜に乗り上げている数々の小舟。そして、沖には巨大な帆船が何隻も静かにたたずんでいる。「・・・・」草むらの中、疾風はそんな風景を獣と化した鋭い視線で観察していた。「隆景様がお着きじゃ」「おう・・・・。これはまた豪勢な・・・・」浜にいる群衆の中から、そんな言葉が口々に発せられる。ギラギラと陽光が照りつける
「どうして戻ってこないんじゃ、桔梗は」吉蔵の言葉が、深夜の静寂にむなしく響いた。ようやく眠りに落ちた佐助が、布団にくるまって寝息を立てている。囲炉裏の残り火が、うす暗い家の中、3人の男の顔をぼんやりと浮かび上がらせていた。「桔梗姉ちゃんが連れていかれてから、もう十日になるよ」弥太郎がぽつりとつぶやき、隣にいる男の顔を心配そうに見つめる。彼は無言でそこにいる。「疾風・・・・」吉蔵は、彼に励ましの言葉をかけようと思い、そしてやめた。そんな言葉に何
「あなた、私、どうすればいいのかしら」レストランに残されたのは私、妻、そして運転手のジム、その3人だった。大胆なドレスに着替えると言われた妻。どこか恥ずかしげに、また不安げな様子で、私にそう聞いてきた。「慌てることはないさ、佐和子。ゆっくりここで待つとしようか」「待つって、あなた、何を?」「ハネスさ。そのうちハネスはここに舞い戻ってくるはずさ」「皆さんを残して?」「ああ」「どれくらい待つの?」「そうだな。かなり遅くなるかもしれない」
再びこの地にやってきた。だが、今回は深夜という、周囲が深い闇に包まれた時間だ。佐助の世話を弥太郎に任せ、疾風は今夜、慶次の言葉を信じて島の北端にまでやってきた。彼方に見覚えがある屋敷がひっそりと建っている。妻を奪った男、隆景との会談を行った屋敷である。桔梗はあそこで毎日暮らしているのだろうか・・・・。あの男に体を弄ばれるだけのために。約束の場所である小高い丘の上に身を伏せ、疾風はじっとそのときを待った。やがて、男は現れた。「疾風、来たな」
「大丈夫だったかい、佐和子?」その夜、私たちは歓迎会が開かれたホテルの部屋に泊まった。この国での自宅が決まるまで、この部屋にしばらく滞在する予定だ。部屋に戻るなり、妻はシャワーを浴びたいと言って浴室に飛び込んだ。久しぶりのアルコールのせいか、あるいは別の理由からか、その表情はほの赤く染まっている。「あなた、ごめんなさい。少し飲みすぎたみたい、私」濡れた髪をドライヤーで乾かしながら、妻は鏡に映る私に言った。「謝ることなんかないさ」いろいろと言いたいこ
「奥さん、さあ、こちらのテーブルへ」サバンナの真ん中、コテージ形式の小さなレストランに私たちは腰を落ち着けた。草原の彼方には、象の家族がゆっくり歩いているのが見える。だが、連中は依然として動物にはまるで興味がないようだ。「私、また皆さんと一緒なんですか?」「当たり前じゃないですか、奥さん。さあ、冷えたビールが並んでますよ」妻の細い腰にいやらしく手を回し、橋口が強引に引き寄せる。「もう、橋口さん、エッチなんだから」美尻を撫でる男の手を軽く叩き、妻は3
男たちは妻と一緒にゴルフコースを回ることを想像して、すっかり陽気だ。指をマッサージされて我慢できない風に悶える彼女に、橋口が好色な視線を送っている。「奥さん、柔らかい手ですね」「もう橋口さん・・・、お強いんですね、お酒」かなり酔った様子の妻は、彼の望みを叶えてあげるかのように橋口と指を妖しく絡め合っている。「橋口さん、ずるいなあ、奥さんとそんな仲良くして」他の二人がそんな言葉を吐きながら、自分たちの椅子をもっと妻に近づけていく。橋口に負けるものかという雰
一人で行くと言い張った疾風に、同行を強く主張したのは吉蔵だった。「じい、来るな。俺が一人で決着をつけてくる」覚悟を決めたかのような物言いだからこそ、一人で行かせるわけにはいかなかった。本土から逃げてきたとは言え、隆景は本家の殿の弟なのである。いつの日か、兄にとって代わることを狙っているとも言われている隆景。そんな男の前で、怒り狂う若者、疾風が何かをしてしまっては、取り返しのつかないことになるだろう。「駄目じゃ。わしも一緒に行く」「じい。俺は桔梗を取り戻す
「見ないでください、そんないやらしい目つきで」下ろした手をすぐに胸元に戻し、妻は彼らにきつい視線を注いだ。「奥さん、そんなエッチな下着をいつもつけてるんですか」北原の質問から逃げるように、妻は下着姿のまま、再び椅子に座った。「もっと飲んでください、皆さん」羞恥を隠し、妻が3人のグラスに順にワインを注いでいく。妻には橋口が注ぎ、4人が再びグラスを鳴らす。「ねえ、奥さん、質問に答えてくださいよ」「この下着ですか?」「そう」「これは・・・・、
「ハネスのやつ、やりやがる・・・・」寝室にまでカメラを設置したドライバーの働きに、私はある種の感動さえ覚えた。だが、そこに記録された現実は、私には残酷なものであった。「佐和子・・・・」4人の時間は、寝室の外の窓が明るくなる頃まで続いた。「奥さん、口でお願いしますよ」ベッドルームに連れ込んだ妻に、3人がそんなリクエストを投げかける。「ゴルフ場では手でしてもらいましたけど。今日はもっと大胆にお願いします」「でも、主人にもそんなこと、私・・・・」「