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今回は「一間竜」(いっけんりゅう)です。前回、「竜は敵陣に」という話をしましたが、「一間竜」は敵陣での「竜」の使い方の代表的なものといえるかと思います。終盤戦で、相手玉を寄せる時に、「一間竜」の形を知っているととても寄せやすくなります。図1が「一間竜」の形です。相手玉から1マス空けた隣に「竜」がいる状態のことを指します。図1は「王手」の状態ですが、「2二」の地点に何か駒があって、「王手」になっていなくても構いません(それも「一間竜」です)。(図1)図2をみてください。後手
「相がかり」戦と呼ばれる「相居飛車」戦の出だしで、▲7八金と△3二金はとても大事な一手となります。しかし、先生に大事だからと言われてこの手を指すのと、大事だということを自分で理解した上で指すのとでは、指し手の意味が随分違ってきます。そこで、今回は、先手が▲7八金を省略したらどうなるかを研究してみます。○初手からの指し手:▲2六歩、△8四歩、▲2五歩、△8五歩、▲2四歩(図1)(図1▲2四歩まで)実をいうと、カクザンにとって、▲7八金などという手は、できれば指したくないという類
昨日、必至の本を自分のブログに貼り付けました。がっ、私には良書かどうか分かりません。棋力が足りない…!そもそも必至の本を読むのも初めてです。今になって、もしかして、もっと良い本があったかも?と思い始めて。それで。「将棋のオススメ本は?」について書いていこうと思います。読んでいないのに、のオススメです…♡今日は、まず1箇所目のご紹介。こちら。どん。「棋書ミシュラン」↓私のブログよりも、圧倒的にこちらのサイトを信頼すべきだと思います。将棋棋書ミシュラン!−将
こちらの記事のコメントで、レジャー白書の将棋人口はかなり粗いのではないか?との指摘があるのを見て、以前から私なりに思っていたことを書いてみます。国民の余暇意識・余暇活動の参加実態についてある程度網羅的・継続的に調査・報告され手軽に参照できるのが公益財団法人日本生産性本部のとりまとめている「レジャー白書」のデータに限られることもあり、将棋人口について語られるときによく参照されます。直近の2023年の白書(調査対象は2022年の実態)では将棋人口460万人とされているようです。しかしレジャー白
スポーツドクター、産業医の辻秀一さんがダイヤモンドオンラインで書かれていた表題の記事を読みました。『スポーツをしていた人が「人生」という試合会場でも強い納得の理由』日本でのスポーツとビジネスの関係は「スポンサーあるいは福利厚生の1つとしての位置づけ」にすぎないが、欧米では「スポーツは文化」ととらえられ、『「文化」としてのスポーツが、社会やビジネスに大いに役に立つ存在』と位置付けられているそうです。欧米ではスポーツもビジネスも「心技体」の充実が必要と認識されているのに対し、日本では「
プロ棋戦の開催と並んで日本将棋連盟の重要なミッションとして将棋の普及が位置づけられています。しかし、人によってこの「普及」の解釈に違いがあるようにも思います。a.将棋ずきの人を増やす(将棋嫌いを増やさない)b.将棋の技術を広めるc.将棋の文化理解を広めるa,b,cどれも大事なことで、広い意味の普及のためには、どれもバランスよく取り組む必要があると思います。その上であえて言うなら、b,cは将棋にすでに何らかの興味を持っている人が対象であり、その対象者を増やすのはその前段階であるa.
2024年もいよいよ12月になりました。2022年くらいから徐々に進んできたインフレの波が、日本将棋連盟の支部年会費にもやってきました。じっさいには9月7日の全国支部長会議で支部会費の値上げの報告がされていたようですね。9月7日といえば、おおぶ将棋クラブで富田五段の指導対局会を開催していた日でした。私は今年度から大府支部長の役職を降りたこともあって、将棋連盟が支部長さんあてに送った『会費改定のお知らせ』という令和6年12月3日付のA4-1枚の文書を豊明の支部長さんに見せてもらって知りました。