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肥田式強健術案内17前回は、「呼吸法」の達人であるはずの禅僧でも「観念」のみの禅を行うと、健康を害したり、精神に異常を来したりすると江戸後期の医師平野元良(1790~1867)が警告していた文章を見てきました。今回は、この身体の「動」を伴わない「観念」のみの禅について、春充がどのような見解を持っているかを見て行きたいと思います。まず、春充の「強健術」を見た禅僧の感想を見ていきましょう。「私がかつて、某寺院で開催された講習会で強健術運動法の実演をやった時、そこに集まった老
肥田式強健術案内87今回は、著作『川合式強健術』に掲載されている「質疑応答」の中の次の問答を見ていきます。○法と人問強健術を行う者で、病に犯されることがあるのはなぜでしょうか?法(方法)と人とは異なる。誤った人の罪を、法(方法)に帰してはならない。背徳なクリスチャンや仏教徒がいるからと言ってキリストや釈迦の道は破れない。創始者が死んだ岡田式!必ずしも創始者が生きている藤田式に劣らず。(川合式強健術質疑応答P.4)方法がどれほど良くても用いる人が間違っていると、期
肥田式強健術案内1おかげさまで、2月29日に壮神社より『聖中心伝―肥田春充の生涯と強健術―』(青年編)が無事に出版され、アマゾンなどでも安定して入手が出来るようになりました。また、クリシュナムルティ、ドン・ミゲル・ルイス、アーサー・ガーダムなどの翻訳で著名な大野龍一先生より素晴らしい書評も頂き、更にアマゾンでも好評を頂いているなど順調な滑り出しを見せているようです。そこで4月1日より、2月13日に一旦中断していた「強健術」についての連載を新たに「肥田式強健術案内」と題して再開し