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こんにちは!胚培養士のKitaです。今回は胚培養士の要となる胚操作の研修について紹介します!以前からの続きの記事になりますので、そちらもご覧ください(^^)胚操作とは、ピペットを用いて胚を操作し、新しいDishへうつしかえる動作になります。培養業務においてとても重要な工程で、胚培養士必修の項目になります。患者さんから預けていただいた大切な胚を扱うため、ここから胚培養士としての責任がどんと重くなる瞬間です。この研修を始めたとき、不安と緊張で心臓がバクバクしていました…それではどんな時
こんにちは、大新生殖中心日本人スタッフの橋本です。当院には独立した生殖センターがあり、豊富な経験を有する専門のスタッフが受精や培養を担当しています。本日はそんな当院生殖センター(培養室)の様子について詳しくご紹介いたします当院の培養室は2階にあり、ナースステーションを通り過ぎた後、手術室の向かい側に位置しています。設備について当センターでは、世界シェアNo.1のデンマーク製「K-system」と日本から輸入した「Astec」の二種類のインキュベーターを導入
浅田レディースクリニックでは、患者様に培養室を見ていただけるよう見学スペースが設けられています!卵子や精子がどのような場所で過ごすのか見ていただき、患者様に安心して治療に臨んでいただけるように…!という想いで、この見学スペースを作りました。診察の待ち時間の間やお会計後など、今までにも多くの患者様に来ていただいています♪また見学スペースでは、胚培養士と実際に話をすることもできます!培養について説明してほしい時、培養について疑問がある時、胚培養士となんとなく話してみたい時
こんにちは。胚培養士のYoneです。今回も不妊治療でよく使われる専門用語をいくつか説明していきます!一般不妊治療体外受精を含まない不妊治療のこと。(タイミング法、人工授精など)ガラス化凍結保存法濃度の高い凍結液に胚を入れて、浸透圧で細胞内の水分を外に出し、細胞の中にガラス化液を浸透させます。こうすることで液体窒素に一気に漬け込んで胚を凍らせるときに細胞内に氷晶ができるのを防げるため細胞を壊すことなく半永久的に保存することができる方法。人工授精排卵期に合わせて、子宮内に精
こんにちは!胚培養士のKitaです。今回は予告通り培養液分注の研修についてご紹介していきます!前回の記事の続きになりますので、よかったらこちらもご覧ください(^^)『胚培養士の研修①~浅田の胚培養士はこうやって育つ!~』こんにちは!胚培養士のKitaです。今回は胚培養士がどのような研修体制で教育されているか、また実際の研修内容を公開しちゃいます!全部で4回に分けて発信していこ…ameblo.jpそもそも分注とは?となる方もいらっしゃるかもしれません。簡潔にいうと、胚の成長
こんにちは!10月15日、16日に開催された第25回日本IVF学会に参加し、私は「microPNを含む3PN胚の形態学的所見と培養成績の解析」について発表を行いましたので、簡単にご紹介します。microPNとは?正常受精卵には、卵細胞質内に卵子由来と精子由来の前核(PN)が1つずつ、合計2個現れます。この2つの前核に加えて、小さな前核(microPN)が出現する場合があります。一般的な3前核胚は同じ大きさの3前核が出現し染色体数にも異常があり、当院では移植対象にはな
こんにちは!胚培養士のNです。今回は当院の培養室見学スペースである見学ルーム(名古屋駅前CL)・木漏れ日テラス(品川CL)で、胚凍結・胚融解につきまして患者様からよくいただく質問にお答えします!Q.凍結・融解する胚はどのようにして識別しているのですか?A.胚は下記の画像に示したデバイスに載せて凍結されています。こちらは赤、青、緑、黄色、白の5色あり、保存の際にはID、名前、識別番号、色、バーコードが記載されたシールが貼られます。融解の際にはこのバーコードを読み取ること
こんにちは!今年の4月に入職した新人胚培養士のOです。浅田レディースクリニックに来て半年が経ちましたが、ついこの前、胚を扱うための大切な道具であるマウスピースを与えられ、胚培養士としてのスタートを切ったばかり!まだまだ慣れない日々を送っています。みなさん、「新人」と聞くとどうでしょうか?ちょっと不安だなぁと思う方もいるのではないでしょうか。気持ちはすこ~しわかりますが、私たちは研修を重ねてからではないと実際に現場に立つことができません。とっても厳しい基準があるのです
こんにちは!胚培養士のKitaです。今回は胚培養士がどのような研修体制で教育されているか、また実際の研修内容を公開しちゃいます!全部で4回に分けて発信していこうと思います。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、当院では胚培養士になるのに資格は必須ではありません。農学・生物学系の大学を卒業した方や他分野から転職されたスタッフも多く在籍しています。そのため入職時は不妊治療について詳しくは知らない状態でした。「えっ、そのようなスタッフが胚培養士で大丈夫なの?」と不安に思う方もいらっ
こんにちは!胚培養士のm.tです先日あげたブログで胚培養士についてお話してきましたので今日は実際に当院の胚培養士が1日どのような仕事を行っているのかご紹介していきたいと思います✨こちらが勝川・名古屋駅前クリニックの1日のタイムスケジュールとなります大まかですがこのような流れで業務をしていきます。移植と採卵の時間は決まっているのでそこに合わせて業務を行っていく必要もあります。午前に移植を行うのでその時間までに当日移植がある方の融解やAH(孵化補助)を終わらせなけ
よく、どのようなクリニックへ行ったらよいかという質問を受けます。クリニックを選ぶときには、培養室(ラボ)を見ることです。そこでどのような人(教育、経歴など)が、どのような仕事をしているか、ということがそのクリニックのレベルそのものだからです。不妊治療において最も重要な仕事をしているのは培養室です。保険適用では、医師が管理する管理料に、卵の個数をくっつけて点数を設定していますが、今では、実際に培養業務に携わっているのは医師ではありません。この点については、今後どのように改善されるのか見守
胚培養士と直接お話できる胚培養士外来を毎日開設しておりますが、オンラインでも受けていただけるようになります。通常の診察ではなかなか聞ききれなかった受精卵の詳細な状態について、胚培養士から直接ご説明させて頂きます。お時間ある際は、気軽にお越し下さいませ。胚培養士外来については以前の記事もご参照ください。『培養室ってどんなところその14培養士外来』胚培養士は裏方の業務が多く、患者様との接点というのは決して多くはありませんでした。そんな中、患者さまからはより詳細な受精卵のグレ
こんにちは😶胚培養士のm.tです昨日に引き続き胚培養士が培養室で1日どのような仕事をしているのか紹介したいと思います今日は品川クリニック編です!こちらが品川クリニックのタイムスケジュールです行うことは基本的に同じですが昨日紹介した愛知のクリニックと流れが少し違いますね品川クリニックでは午前に採卵を行うのでその分愛知のクリニックと比べると精子処理や卵丘細胞除去など媒精を行う為の準備の時間が早くなっていますまた愛知のクリニックも同様ですが全ての業務は研修を行い一定の基準を
こんにちは!毎日溶けそうなほど暑いですね。みなさま体調はいかがでしょうか。7月28・29日に第40回受精着床学会総会・学術講演会が開催され、浅田レディースクリニックからは5名の胚培養士と一名の医師が発表を行いました。培養研究部が受精着床学会で発表した内容を順次紹介していきます!今回は二題目の投稿となります。「抗セントロメア抗体の抗体価と卵子成熟率または多前核率の関係に関する研究」というタイトルで発表しました。抗セントロメア抗体と聞いてイメージが浮かばない方も多いと思います。抗セ
皆さんこんにちは品川クリニックの木漏れ日テラスにお越しいただいたことはありますか?初診受診前説明会の時に来られた方もいらっしゃるかと思います。現在品川クリニックでは、培養室を見学できる「木漏れ日テラス」を土曜・祝日の11:00~11:30で開放しています!この木漏れ日テラスの開放では皆様の培養業務や胚培養士に対する疑問にお答えしたいと思います!また、培養室の中にあるモニターには、胚培養士の業務内容について解説する動画を流しています。前回までは受精卵を培養す
みなさんこんにちは、はなおか培養室です今日はほかのスタッフがいつも書いてくれているグッズ紹介シリーズを乗っ取って(笑)こんなグッズをご紹介。マウスピースです!これは、パスツールという胚操作用の細いガラス管を取り付け、呼気による陰圧・陽圧(吸い吐き)でたまごちゃんを移動させるためのグッズです。赤い部分を口にくわえて、緑の部分にはパスツールを取り付け、ストローのようなイメージですとはいえ黄色い部分がフィルターになっていますので、呼気が直接胚に触れることはありません装着する