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こんにちは、培養室のSですこの仕事を行っていく中で、絶対にやってはいけないことの一つとして「卵子や胚・精子などの取り違い」ですあってはならないことですが、分かりやすく一例をあげると「違う方の胚を移植してしまった」などです想像しただけで恐ろしいことなのですが…10年ほど前に、某院で受精卵の取違いが起きてしまい、大きなニュースとなりましたその方はこの道の大ベテランだったようですが、単独で作業をしていたことが主な原因となり患者様の名前確認を怠り、取り間違いがおこったとのことですそれ以降
先週に引き続き、カルシウムイオノフォアによる卵子活性化のお話です。カルシウムイオノフォアの新たな作用・・・カルシウムイオノフォアが顕微授精後の卵子活性化を誘導することはすでに報告されていましたが、近年カルシウムイオノフォアについて新しい作用が期待される論文がありましたので、紹介します。TreatmentwithCa2+ionophoreimprovesembryodevelopmentandoutcomeincaseswithpreviousdevel
その他受精卵ってなんでしょうか??当院では採卵翌日に受精結果をメールでお送りしています。受精結果の内訳は・正常受精卵・受精せず・その他受精卵・変性卵となっています。そ、「その他受精卵」…?凍結や培養の対象は「正常受精卵」のみです。しかし!その他受精卵の中の1種類のみ培養することになっています。そ、その他受精卵ってなに…!?そこでイラストで簡単に説明します↓!このようにその他受精卵にはいくつかの種類が含まれています。少しはイメージす
受精確認の電話をしてから1週間今度は凍結の確認でした。診察券番号と名前を培養士さんに伝え確認してもらう間ドキドキ…ハラハラ…保留音が止まり「お待たせしました」と再び培養士さんが電話口に出ましたが明らかに先ほどとは声のトーンが違いました…なんというか…その声のトーンの下がり方で“あぁ…ダメだったんだな…”と私の受精卵は胚盤胞の手前の桑実胚という段階で成長が止まってしまい培養は中止凍結には至りませんでした。再び採卵から出発となりました。大晦日に暗い話題ですみませ
こんにちは!ういです前回からかなり更新が空いてしまい、申し訳ありません。2019年11月、2回目の採卵をおこなって以来の更新です。2回目の採卵の受精・凍結結果はこちらから。なぜこんなにも期間が空いているのかというと、理由があります。生理が来なかったからです。もちろん、妊娠を疑ったわけではありません。私はかなりの月経不順で、自然周期に任せると2カ月くらい生理が来ないことも珍しくないのです。しかし不妊治療を始めてから生活習慣も見直しているし、不順もかなりマ
恐怖の電話確認②この日が来てしまった…また、嫌で嫌で仕方がない日が至上初の胚盤胞まで行くか?!しかし、この6日の間、私は悟ったのです。もうこれは、神に祈ろうが、どんな願掛けをしようが、仕方がないと。化学反応なんです。受精も。分割も。仕方ない、だめならそれは、卵がそういう運命だったのだから。電話をかける。「はい、KLC培養室です」unexpectedlyとてつもなく不機嫌そうなすごーく不愛想な声機嫌悪いの?ってくらいの人が電話に
診察終了時間目前のクリニック…仕事を終えたスタッフさんがパラパラと着替えて帰られていました。普段制服や医療着姿しか見ないスタッフさんの私服はなかなか新~鮮~なんて思っていたらエレベーターホールで培養士さんっぽい男性と一緒になってしまいましたこちらのクリニックでは男性の治療はやっていないし採精も自宅採取のみ付き添いの旦那さんもあまりいらっしゃらないので男の人と出くわす機会は少ないです。まぁ、出くわした所でだいたい奥さんが一緒なので気にもならないんですが…病院スタッ
2週間ほど前の事。体外受精の採卵予定の患者さまが、コロナ陽性になってしまいました。メディカルパークでは、採卵日が決定した段階で、必ずコロナの抗原検査を行っております。その検査で陽性が判明してしまったのです。本人様は、熱も無く、全くの無症状です。(症状があれば、そもそも来院してませんでしょうし)一瞬、頭が真っ白になって思考が停止しました。そして、考えました。「中止にするしかないか?いや、それはあまりにもかわいそうだ。じゃぁ延期はどうだろう?いや、1日延期したところで、コロナが消え
こんにちはーやっといいお天気になりました朝から掃除に洗濯にガンガン動いてます。昨日は土砂降りの中、旦那さんが持ち帰った竹や紅葉を泥だらけになりながら植えてました。極薄ラインになってしまった検査薬の成せる技です。旦那さんも止めやしない。まだ決定ではないんですが、明らかに体調も違うし、身体が軽くなったような気がします。(気のせいかな?)ふぅ。これからどうしましょ。8ヶ月の治療と流産が心身ともに辛く、5ヶ月のお休みを経て、3月から治療再開で採卵を始めて、ようやく2個
皆様こんにちはもうそろそろ梅雨の季節ですね。私は、雨で憂鬱な日は、“滝にうたれるのと同じように、雨の中にいるだけで修行になり、体と心が浄化する”というお坊さんの言葉を思い出して、元気を出しています(笑)今日は、患者様からよく受ける質問についてお話します。『卵の大きさってどのくらいなのですか』患者様から時々質問をいただくことがあります。『イクラくらいの大きさですか?』―――いえいえ『とびっこくらいの大きさですか?』―――いえいえも