十一月

公園の細き冬木の桜かな

一本の老樹銀杏の落葉かな

今はない四季咲薔薇バーガンディ・アイスバーグ本来はこっくり深い赤ワイン色のはずが、気まぐれを起こし咲いたその一輪今も希求してやまない配色だったどことなし思い起こさせる山茶花は今秋も咲くものの、……やはり歴然と違うあの気品と意外性には面影を重ね求めては失意に目をそらす海月山に山茶花は幾種もあって、十月から協演しだしてる荒れ山にはありがたい華やぎでしかも薔薇など及びもつかない花持ちでなのに薔薇への想いこそ

九州場所席に博多の芸子衆

しぐるるや小首傾ぐる右左