ブログ記事664件
UAD版のEmpiricalLabsEL8Distressorを導入しました。プラグイン版EmpiricalLabsEL8Distressorこちらは実機プラグインは実機を真ん中で切って2段に重ねたようなレイアウトなのですが、なぜかGUIがほかのプラグインに比べて大きいです。妙にサイズが大きいのはなぜでしょうか。個人的には実機そのままで横長にして欲しいと思ったりします。色々なアナログエミュレーションが可能であり、スタジオでもとても評価の高い
最近コンプレッサーの広告などを見ているとglueグルーという言葉をよく見かけます。文字通りglue=糊、接着剤という意味ですが、マスターバスやミックスバスで全体をまとめ上げる特性を形容して「glue」と呼んでいるようで、glue効果を前面に押し出してものとしてAbletonLiveにはGlueCompressorという名前のコンプレッサーがありますし、CytomicにもTheGlueというコンプレッサーがあります。AbletonLiveGlueCompressorC
バッハ、バッハの息子たち、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの鍵盤楽曲を勉強していく中で、彼らが使っていた鍵盤楽器について私は下記のような断片的な知識を持っていました。「バッハの時代はチェンバロとクラヴィコード」「ハイドンは最初クラヴィコード人生の最後の方でピアノ」「モーツァルトは最初からピアノだが、クラヴィコードにも触れていた」「ベートーヴェンは最初からピアノ」「ベートーヴェンの頃にピアノはどんどん鍵盤数や構造が現代に近付く」「上記のことが記譜や曲に対する制約と新し
前回の続きです。DTMにおけるギターの音作りの参考資料①DTMにおけるギターの音作りの参考資料②DTMにおけるギターの音作りの参考資料③DTMにおけるギターの音作りの参考資料④今回は前述の①~④の内容を踏まえても上手く行かない方への私なりのアドバイスです。・音作りのためだけにライン録音色々やっても独学だと躓いてしまうことがあるものですが、ソフト音源におけるギターの音作りが上手く行かない方は安物・中古で構いませんので、本物のエレキギターを購入してみることをおす
以前の記事でデジタルEQの決定版は当面DMGAudioのEQuilibriumがお気に入り云々ということを書きましたが、アナログ系ではPultecのEQP-1AとMEQ-5が特に気に入っています。もちろんほかにもNEVEやAPIを始めたくさんのイコライザーがあるのでケースバイケースで色々使うのですが、Pultecタイプのイコライザーがなぜこんなにも人気があってクローン製品がたくさんあり、またたくさんのメーカーがプラグイン化しているのかが最近わかってきました。好みや用途はあるもの
USBMIDIBreathController2導入しました。USBMIDIBreathController2これはいわゆるMIDIコントローラーで、呼吸の強弱で各種MIDICCをDAW側に送信するためのものです。MIDIキーボードにはスライダーや丸いツマミ式のものが複数付いていることが多いですが、それを呼吸の強弱で感知してMIDICC情報に変換してくれるタイプです。スライダー式、丸いツマミ式、ペダル式など色々ありますが、現状の日本ではブレスコントローラ
ミックスの超基本であるフェーダー操作ですが、特に難なく出来る方と上手く行かない方がいらっしゃり、1つのヒントになればと思うのでたくさんある手法の1つとしてVUメーターを使った方法ご紹介します。VUメータースタジオやエンジニアさんの個人宅にお邪魔するとたまに見かける音量レベルを計測するためのVUメーターですが、昨今のDTMでは「プラグインのコンプとかでリダクション量を見る目盛り」というイメージが強いです。1176やLA-2Aを始めとするヴィンテージ系でもお馴染みです。
DTMの世界で最も遅れている楽器音源はなんと言ってもエレキギターで次いでアコースティックギターです。ドラム、ピアノ、ストリングスやブラスなどはかなりの精度でリアルなものがリリースされています。物理モデリング音源が珍しくなくなって久しいですが、2021年4月の段階ではエレキギターは万能且つリアルなものがなかなか出てきません。理由は単純で難しいからだと思われます。昨今は物理モデリングのエレキギターもぼちぼちリリースされていますが、サンプリングのギター音源に対して物理モデリングはそもそも選
前回の続きです。一応大ざっぱな設定とパラアウト用のWAVEデータの書き出しまで記事にしましたので、今回は実際にミックスするアプローチをご紹介します。わざわざ述べることではないかもしれませんがミックスの手法に唯一の正解はなく、また作りたい曲のスタイルによってもアプローチは変わってきます。例えば攻撃的なヘヴィメタと優しい感じのバラードが同じアプローチ・同じ処理であるならおかしいように、求めるサウンドによってやり方が変わってきますので、ここで述べているやり方は唯一の正解というわけで
実機はChrisLord-AlgeやBobClearmountainを始めとして世界的に著名なエンジニアが使用し、プラグインとしてもWAVESやUADをPluginAlliance始め複数のメーカーからリリースされている説明不要なほど有名なSSLのコンソールですが、今回はEシリーズのEQ特性の違いをちょっと比較検討してみたいと思います。SSLのコンソールはヴィンテージか?というとちょっと微妙な年代で1950年代のPultec、1960年代のREDDやAPI、1970年代のNEV
今回はDTMでの音楽製作初心者向けの内容です。まず昨今は既に音圧戦争なる音が大きいことが何よりも優先とされる風潮がラウドネスノーマライゼーションの登場によって変わりつつあるということを念頭において欲しく思います。つまりカマボコみたいな波形にして音圧を出す時代は終わり、音楽は徐々に元の自然なダイナミクスを取戻しつつあるということです。多分ですが、未来においてはどこのネットサービスも、もしかしたらMP3プレーヤーでさえもラウドネスノーマライゼーションが一般的になるかもしれません。そうすると単
前回の続きです。〇リズムの補助パートスタンダードなキック、スネア、クローズハイハット、オープンハイハットだけでもリズムパートは成立しますし事実そういうフレーズもあるのですが、賑やかし・脇役・引き立て役のような重要ではないけれどそれがあることでリズムパートがカッコ良く、賑やかになるというパートというのは確かにあって、任意でそれが加えられることは多々あります。特にEDM系の楽曲ではロックやポップスのような生ドラムを想定していないため、自由にスタンダードなパーカッションから効果音
ハウス編まとめリンクEDMの作り方その①ハウス編1(この記事)EDMの作り方その②ハウス編2EDMの作り方その③ハウス編3EDMの作り方その④ハウス編4EDMの作り方について私なりに思うところを書いてみたいと思います。まず昨今流行しているEDMなのですが、定義が曖昧ではありますが狭い意味では歌ものポップスとダンスミュージックが合体したものであり、広い意味ではE(エレクトロニック)・D(ダンス)・M(ミュージック)の名前の通りシンセやリズムマシンなどのエレクトロニックな楽器
みんなの個性がギュっと集まる音楽教室「音楽工房こじま」の小島寛子です。ご訪問ありがとうございます無料ソフトMuseScoreを使ってみた~無料で使える楽譜作成ソフト「MuseScore」ユーザーの方も多いのかと思います私はかれこれ20年来の「Finele」ユーザーなので今まで「MuseScore」のお世話になったことはなかったのですが・・・使い勝手がどんな感じなのか知りたくなりよく作る色音符の楽譜で検証してみましたSTEP.1
TeletronixLA-2Aのプラグインは各種メーカーから山ほど出ていて、光学式コンプの代表みたいな扱いを受ける伝説的コンプレッサーの1つですが、UAD-2には「Original」「Silver」「Gray」3つのLA-2Aがあります(Legacyは除外)。上から「無印」「Silver」「Gray」です。近年はプラグインであることの利点を追求して興味深いアイデアや実機にはない便利機能が付いたコンプも多いですし、またモデリング技術も一昔前とは比べるべくもなく素晴らしくなりました
シンセの音作りを色々と学ぶために、既存の音色を真似て作ってみるというのは誰もが行っている勉強&練習方法だと思いますが、私なりこうしたら似せるときのヒントになるかもしれないという方法をいくつかご紹介します。0-1.シンセの方式を知る(予備)。ある程度の知識がある方には常識かもしれませんが、全くの初学者の方のために一応シンセサイザーの音源方式にはいくつかの種類があることを述べておきます。(詳しい方は飛ばして下さい)大きく分けても減算シンセ、加算シンセ、FMシンセ、PCMシンセな
ミックスにおいて例えばドラムの金物系だとか、シンセのキラキラしたFM系サウンドだとか、その他なんでも高域を少し削りたい時にEQの代わりにテープを使うことが個人的には多いので、ミックスの小技としてご紹介したいと思います。昨今テープMTRのVSTプラグインはもはや数え切れないくらいたくさんあって、有名どころだとWAVESやSLATEやUAD-2などですが、この手のプラグインにはよく「サウンドに暖かみを加えてくれる」という宣伝文句が使われています。WAVESWavesKr
誰かの役に立つかもしれないので、ApolloTwinでのリアンプのやり方について書いておきます。こういうのは慣れてる人にはどうということはなくても、初心者のうちは結構難しかったりしますので、画像付きで解説していきます。ApolloTwinでない別のオーディオIFでもINとOUTの数さえあればリアンプの基本概念は全部同じです。ここで述べているのはDAW内で一旦録音された波形やソフト音源のバウンスされた波形、あるいはバウンスせずにそのままDAWで読み込んでいるソフト音源の音を一旦
いま生徒さん向けに簡単なハウス、テクノ、ダブステップ、ドラムンベースなどの作曲資料を作っているのですが、ブレイクビーツにおいてとても重要なアーメンブレイクについて調べていたら、ちょっと古いのですが、元ネタのドラマーさんのニュースを見つけたのでちょっとブログを書いてみたいと思います。ご存じでない方はまずこちらの曲をどうぞ。01:25がアーメンブレイクこのアーメンブラザースという曲の01:25からの4小節のドラムソロはアーメンブレイクと呼ばれ、wikiがあるくらい有名なフレーズ
前回の続きです。アメブロに投稿文字数制限があるので分割しています。3.初心者には音作りがまず難しいですハード音源からソフト音源の時代に移り変わって久しいですが、昨今の音源はそれほど打ち込みテクニックを駆使せずともハイクオリティーな音が出せるものが多いです。もちろん打ち込みテクニックは今でも「現代のソフト音源に適したもの」がありますが、その前にエレキギターのソフト音源&ソフトのアップシミュレーターで初心者の方が一番苦戦するのが「音作り」なはずです。ギター経験が
今回はあまり日の当らないLA-3Aについてその用途を考察してみたいと思います。FETでは1176、真空管ではFairchild670が一番有名ですが、光学式ではなんと言ってもLA-2Aです。UAD-2TeletoronixLA-2ALA-2Aは光学式特有の優しい、柔らかい、ヌルいとも言えるようなコンプの掛かり方と回路後段のアンプゲインに真空管を使っていることからアナログ的な歪みを加わるということで特に人気があり光学式コンプの代表みたいに言われています。光学式特有のコ
以前の記事でUAD-2のDistressorについて簡単なレビューを書かせて頂いたのですが、最近キックを太くするため(立たせるため)のお気に入りコンプとしてDistressorが活躍しています。よく知られているテクニックですが、普通にインサートするだけではなくパラレルコンプとして使うとかなり良い感じになります。上の動画は実機のDistressorを使ってキックをパラレルコンプすることでカッコ良いキックの音を作り出していますが、プラグインではあるものの同じことがDAW上でも
多分最も生々しいドラム音源の1つであるBFDですが、生々しい反面使い方が難しい部分もありちょっと初心者殺しの部分があるのではないかと思います。弄れるパラメーターが多いのは便利な反面、使い勝手が煩雑になり、またある程度までは専門的な知識も要求されるためせっかくBFDを買ったのにいまいち使い切れていない…なんて方がいらっしゃるかもしれません。基本的に生ドラムレコーディングにおいて実際に行うであろう色々な処理をすること前提の音源であり、そういったことをちゃんとやらないと何となく音は良い