ナレーション「天下統一を終えた秀吉の次の目標はアジアであった。中国、インド、フィリピンを征服し都を北京に遷して天皇を迎える、この途方もない計画の第一歩が朝鮮出兵であった。日本軍は最大十六万の兵力を以て七年もの間朝鮮の国土を蹂躙した。これは我々の認識を遥かに超える大戦争であり朝鮮半島の人々の胸には今もなお生々しい悲劇として記憶されている。文禄元年四月、全国から三十万の軍勢が肥前名護屋に結集、西国勢を中心とする第一陣が海を渡った。日本軍は漢陽則ち今のソウルと平壌を落とし八月には朝鮮半島の大半を支配し