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血の気が引いて青から白に変化した旦那は瞳孔を開いたまま黙秘権を絶賛行使中。いや、違うな。喉が凍って言葉が出ない、が正解かな。言いたいことは、掃いて捨てても湧いてくるほどある。でも、責めない。急かさない。ひたすら待つ。こいつがペラ男になってあーだこーだ言うまで、待つ。長い長~い沈黙を破って、小さく息をのんだ旦那が発した第一声。「・・・これはゴウセイ写真だね」あはっ豪勢写真?うん。大事な宝物コレクションが大
「おはよ~」私がお弁当を作っている時間旦那は、起きてくる。キッチンにいる私とは1番遠く離れた、リビングの窓際に立って両手を横に、大きく広げている。ん?ラジオ体操でも、始めるんかな?「みーちゃん!来て!早く!おいで!」えーなに?もう忙しいのに。そばに寄った私を、子どもを抱き上げるようにひょいと抱き上げた。旦那と目線が、同じになった。た、高い・・いいな・・ていうか、こんな高さから床のあんな隅っこのホコリ、見つけるんだ・・見逃し
子どもたちが寝た後、旦那が預かってきたすいかからの手紙を受け取った。白い封筒には「奥さまに渡してください」と、付箋が貼られている。1人で読むべきか。旦那と読むべきか。迷って、結局翌日の昼間、1人で読んだ。謝罪で始まる、その手紙には違約金全額を揃えることは、不可能だったという言葉と手を尽くして、かき集めたという、お金の出どころ、旦那のことは本気で好きだったけど今後は、一切の連絡を絶つという言葉(このくだりは不要じゃない?)が綴られていた。そ
「そうだよ。この先、メールが来るたび、俺は全部、嫁さんに見せるから。そしたら、近いうちに、新車買えるかも。」「・・・」「・・・」おしゃべりな私が、次の言葉を失うってあんまりない。だけど、この時は自分でも、よくわからないけどいろんな意味で、頭が真っ白になった。理解不能すぎて。そして、理解不能を超えた私は旦那のペースに、まるっと呑まれなぜか悪乗りしていく。「そうだよね、食事だけでいいって言ってるんだから。