ブログ記事1,565件
ヨンとウンスは、チュンソクとウォルを二人にして、子供達を抱いて、庭に出た。ヨンは、ウンスの肩を抱いて「寒くないか?」と優しい笑顔でいう!「ヨンが居るから寒くない」その美しい二人の姿を見ながらウォルが「お幸せそうですね。あのお二人の様になりたい!それは無理でございます。ですが、父母も兄も亡くし、幸せと言う物に無関心でした。お二人を見て、私も幸せになりたいと!初めて思いました。」チュンソクは、「お二人の様になるのは誰も真似できませぬ。ですが、某は、ウォル殿を幸せに
出立の朝、ヨンは【聖なる石】を懐奥深くにしまい、支度する。何度経験しても、慣れない…ウンスは、ポロポロ泣いて、「怪我しないでね。」とヨンの胸で泣く。ヨンは、抱きしめて、「泣かせてすまぬ。ちゃんと帰ってくる故大人しゅう待っておれ!」チソが「大将軍様、お迎えが来ました!」門の外に、勢ぞろいすると、ウンスは、ニコっと笑って、指でハートを送る!迎えに来たウダルチ達もノックアウトだ!ヨンもニコッと笑うと同じく帰ってきた!「だ、大将軍!あの合図は、何ですか?」トクマンが聞
三日後の朝、ピョンヒや女中達に子供達を頼むと、ウンスを崔家特別仕様の馬車に乗せ王宮へと向かった。王宮へ着くと、ヨンは、ウンスをお姫様抱っこして歩く。何とも羨ましく美しい二人に思わず溜息が漏れる。「大事ないか?」「うん。ちょっと恥ずかしい」「何を恥ずかしがる?」と微笑む姿に大将軍様は本当に医仙様が大切なのだ!と、宮中の皆は思った。そのまま、王様の所へ行くと、重臣達からも溜息が出る。「一層お美しくなられた。」椅子を用意させ座らせた。王様が「医仙殿、誠に申し訳ない
ヨンがウンスの肩を抱いて奇皇后と出てくると、「ははー」と双子達がタタタタタタと歩いて来たので、ヨンが抱き上げるとウンスが泣いてるように見えたのか?「ちちー、めっ!」ウンスの頭を触って「よち、よち」と言う。「俺は泣かしてないぞ!」と言うと、双子はニコニコ笑う。ウンスが「父上は悪くないの。母上が思い出しただけよ」と子供達に極上の笑みを向ける。奇皇后は、この方は本当に天女だ!と思った。自分にないものを全て持ち合わせている。今では無駄な戦を仕掛けた事を悔いた。この二人
ヨンとウンスの有り得ない行動。しかし、ここの者は、見慣れている。この時代に、王の前で平気で抱きつき口づけだと?ウンスは、ハッと気付き、朱元璋の前に行くと鍼を抜いた。「立たないとはどういう事だ?」ウンスの口撃が始まった!もう誰も止められない!「そんな事もわからないの?頭悪いわね!一生女人と致せない不能男になったのよ!もう、子供も作れないわ!うちの庭を荒らした罰よ!冗談じゃないわ。私を攫う?600年早いわよ!」今度は、奇皇后に向うと「あなたねぇ、貢女で元に連れて行
王宮では、様々であった。侍医は、医仙様に教えて貰っていたはずなのに、自分の傲慢さが先に立ち、ただ縫合できるだけで天の医術ができると自負していた。手術もできず、全て医仙様に頼りきり、習おうとしなかった。そんな自分に侍医の資格などないと思った。天竺の友に文を書いた。王宮にもどって来ていたドンスとキ・ヤンは、それぞれの仕事をしていた。高麗軍が戻り、勝ち戦と聞いた。ドンスがやって来て、「酷な話ですが、トゴン・テムルとアユルシリダラは葬られました。」「不思議な事に自分が産ん
王様が王宮に戻ると、アン・ジェが現れた。「チェ家の屋敷を狙い、右腕を斬り落とされた朱元璋だけが、生き残っていました。何故生かしたのか?大将軍に聞かねばなりませぬ。」「なんと!大将軍がやったのか?いつの間に来たのだ?」「はい!屋敷を狙った敵、100人程を斬り、朱元璋だけを生残しました。何か、思惑があるかと?直ぐに国境に戻ると、行きました。」「では、帰って来るまで待とう!」屋敷は、綺麗に直されたので、みんな、地下室から屋敷へ移動した。ウンスは、「朱元璋…どうしてくれ
トクマンが助かったと聞いた侍医は、「医仙様が典医寺に居てくれれば…」自分の力の足りなさを悔やんだ!ヨンとウンスは、暇の間、充分に愛し合い、子供達と遊び、幸せを満喫していた。そこに今度は、王宮からの使いで「医仙様!王妃様の陣痛が始まりました。」ヨンと顔を見合わせ、「サジュナー!トギー!一緒に来て!王妃様の陣痛が始まったわ!」トギは、もしもの場合に備えて薬やウンスの手術道具を持った!ピョンヒが出掛けていたので、ヨンは、双子を両手に抱くと、「連れて行く」と馬車に乗せ
翌朝、目覚めると、優しい笑顔でヨンが「おはよう、身体は大事ないか?」と口づけた。「うん!大丈夫よ!」と極上の笑顔を向ける。クッ…そのような美しい顔で…抱いてしまいたい!そんな欲と葛藤しながら、着替えると、ヨンはウンスに「お姫様抱っこだ!」とヒョイと抱き上げ朝餉に行く。「ヨン…恥ずかしい」「これだけは、譲れぬ!」ヨンの過保護が始まる。居間に行くと、みんなが、「奥様おめでとうございます」と。双子達は、ヨンにピトッとくっ付く。ウンスを座らせ、双子を抱っこすると、
そんな毎日が続き、子供達の口も達者になってきた頃、来客があった!李子春(イ・ジャチュン)と娘だ!ヨンは、チュンソクが来ていたので、ウンスが対応した。「医仙様、その節はソンゲを助けてもらい、ありがとうございます。」そう!イ・ソンゲの父親だ!「当然の事です。ところで、ソンゲ君は見つかりましたか?」ニコっと笑う。その美しさに目を奪われながらも「子も作れぬ放蕩息子とは、縁を切りました。関係なき男でございます。」「ふ〜〜ん、親子の縁って、簡単に切れるのね。それとも、跡取
チュンソクとウォルが帰った後、夕餉を食しながら、「で、いつ行くの?」「明後日だ!急に決まった故。すまぬ。」「ジェイミーは、連れて行かない方がいいわ。昔の私みたいに狙われるわ。」「ああ、わかっておるが、ウンスを未だ欲しがる輩がいる!」「誰?朱元璋?」「ウンスは、内功使いなのか?何故、その名が出る?」「だってこれから元が、衰退して、強くなって明という国ができるなら朱元璋かな?って思ったの。歴史が歪んでいるから、何が起こるかわからないけど…。」「だから皆が欲しがるのか
アロナは、たまに見かけるアン・ジェを寡黙で男らしい方と思っていた。旦那様と幼馴染みと聞いて納得した。旦那様も、屋敷では優しいお方だが、部下の前では厳しい!身分が違い過ぎる!でも、憧れるだけなら良いだろう。と思っていたが、最近、頻繁に訪れる。チラッと聞こえた「縁談」という言葉。そろそろ、婚姻されるのだろうと思っていた。知らずに涙が溢れた。そこにウンスがやってきた。「どうしたの?アロナ?何かあった?」「奥様、すいません。何でもないんです。」「だって、あなた泣いて
屋敷の改築は済んでいたが、産所は一番奥の部屋にした。子供部屋を増やして、前の産所は小さくして、乳母が眠れる位にした。その隣りに部屋が一つ。産まれた子供用に。一番奥に産所を作った。閨から行けるようにしてあった。もし、腹を切らねばならなくなった場合、ヨンは迷わずウンスの両親の元へ連れて行こうと決めていた。もうすぐ産み月、準備は抜かりない。朝餉が終わってそんな事を考えていた。「どおしたの?難しい顔して?」「ああ、ウンスのお産の事を考えておった。どうしても、手がつけられ
寒くなってきた時、秘密裏に進めていた王宮の地下室も完成した。しかし、王様も王妃様もウンスの所の地下室が楽しいと思った。何故なら、思いも付かないゲームとやらで、時を忘れる事ができたからだ。「あの時は、楽しかったのお。戦中だと言う事も忘れてしもうた。墨を顔に塗られたのも初めてだった。」側にいたヨンは、頭をかかえた!王様や王妃様に墨を塗るのは、ウンスしかいない…「王様、もしかして、トランプで負けたのですか?」「トランプとやらも、面白かったが、余が負けたのは、アミダク
翌日、ヨンは、サラサラと筆を動かし、二枚書いた。「ウンスや、子供達の名前だが…と紙を二枚見せて、崔絆(チェ・バン)崔楓(チェ・プン)絆には色々意味があるが、俺とウンスの深い絆の元に産まれ、この先、断ちがたいつながりを多く持つようにと。楓は二人が再会した秋を思い、周囲の人を和ませ、楽しませるような美しい人に育ってほしい。と付けた!良いか?」「バンとプンね!素敵な名前をありがとう。」そこにチェ尚宮が名前の事を聞こうとやってきた!「ヨンや、名前はどうなった
ドンスとアン・ジェの事は典医寺にまかせて、ウンスは少しのんびりと過ごしていた子供達も母が居てくれるので、側から離れず遊んでいた。ヨンと同じ可愛いエクボでニコニコ笑いながら、お腹をさわり「ははしゃま〜いたいいたい?」「ウフフ大丈夫よ。心配症は父様に似たのね。」「俺がどうかしたか?」「あら?お仕事は?」「一段落したから終いにした。何だか楽しそうだな?」「暫くこの子達とまともに遊んでなかったから、今、内緒話していたの」「お?俺に内緒か?」「ウフフ心配症は父様に似た
ヨンは、時間を見つけては、屋敷の男衆の剣の鍛錬をしていた。ウダルチの強者程の腕前であろうか?更に鍛えた!ウンスは、そんなヨンの勇姿を見るのが好きだった!やっぱり、カッコイイわ〜!汗を拭いてるヨンがウンスを見ると、指で、ハートを送る!ぐっ!不意打ちだ!やはり凄い技だ!明日から出仕するヨンが、「ちとマンボの所へ行ってくる」と出かけた。マンボの所に着くと、「医仙の調子はどうだい?」「ああ、順調に回復しておる。」「頼まれていた物はできてるよ。お前も無茶を言うよ!かなり時
産所で親子四人で寝て、朝、目を覚ますと、ヨンは、不思議な気持ちだった!二人が四人か…くすぐったいような気持ちだが、真に有難い…ウンスが目を覚ますと、「どおしたの?」「ああ、嬉しくてな…身体は?大事ないか?」と口づけた。「ウン!子供達に助けられたわ。後産が少し痛かっただけ。でも、この子達に暖かい光をもらったわ。」「ああ…人を癒やす内功やもしれぬ。だが、そんな事は考えず大切な宝を二人で育てよう。」すると、サジュナがやって来て、「奥様、少しで良いのですが、初乳を
チェ尚宮は、他の者を制し、王様、王妃様、王子様を誰も知らない地下道に連れて行く。「なんと!このような所に?」「チェ家とスリバンの隠れ家に続いております。この事はご内密に」「あいわかった!」途中で止まると隠し扉を開け、ヨンの隠し部屋に入った。「ここは?要塞のようじゃが?」「ここは、チェ家でございます。」と、更に隠し扉を開け、灯りを持って扉を閉めると中から頑丈な鍵をかけた。そうして、地下室への道を暫く歩くと、立派な要塞が見えた!「チェ尚宮?ここは?」「嫁御が考え、甥が
いよいよ、明日国境付近へ向かう。今までにない数だが、白蓮教徒と農民の集まり。数で押寄せる。ヨンは、少し長めの竹筒を用意させた。そこに、ウダルチ特製爆弾を詰めさせた。短い竹筒も用意し、二個ほど入るもの、何本も作らせたが、残った爆弾も多数。そう!竹筒は、ウンスのペンからヒントを得た雨対策の為の爆弾だ。雨が降った場合、一点に投げ込み爆発させるのを繰り返すはずだったが、作戦を加えた。筒の中なら、爆弾は、濡らさず済むし、火矢も狙い易い。敵は、強くはないが、宗教という
翌朝目覚めるとヨンは、ウンスの手を握っていた。「寝てないの?」「ああ、心配で眠れなかった」「バカね…疲れたでしょ?」「俺は寝なくても平気だぞ?おっ!チビ達も起きたか?入っていいぞ!」と言うと、子供達が「ははしゃま〜」と入って来た。そして、お腹に二人で手をあてると「あのね、あかしゃん、大丈夫だって」ヨンは驚いた。読功も使えるのか?この子達にはいくつの内攻が有るのだ?恐らくお腹の子にもあるはずだ。そして、ウンスにもいつの間にか温攻が備わっておる。内攻を持った子を
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆いつも「時をこえて・・・」にご訪問いただきありがとうございます。本編「夢幻花揺れて・・・」限定記事「隊長の浮気・・・?!」をお読みいただきありがとうございます。「途切れし絆~届かぬ想い」はヨンとウンスの新婚時代のお話です。Anniversary企画でご意見をいただきましたこんなお話読んでみたい!の中から第二弾、をお届けします。ヨンとウンスが
ウンスは、追い打ちをかける!「手術しなくても、子は望めないわそんなに大きな腫瘍があると、子供が育つ場所がないわ。痛みと戦いながら、生きなさい!」ウンスは、その場を去る。ヨンが「ウンスを怒らせると、俺でも敵わぬ!これ以上の気鬱を与えるな!今は、大事な時故!」李子春は、帰り際、「ソンゲと縁を切ったが、それが儂のせいなのか?」娘は「父上は、おなごに見栄えがなさすぎます!何人の女人と情を交わしたのですか?」数えきれないから、ソンゲよりたちが悪い!医仙様に言わ
ウンスは子供達を連れて、チソに「暫く地下室にいるわ。新しく来た人には地下室を教えないで!」と地下室に行った。ヨンは書斎で考えていた。「誰か後ろにいるな。誰だ?赤月隊を去った奴」一人思い当る者がいた。メヒに思いを寄せていたガンジュか?元に渡ったと聞いておったが…確か奴は人を惑わす薬や香を使ったはず。ヨンはすぐにトギの所へ行った。内容を話すと薬を渡された。今すぐ飲め!5日は効く。ウンスにも飲ませろ!身体に害はない。と手話で説明した。サジュナが「奥様は身の危険を
ウンスが大泣きしているのを聞きつけ子供達がヨンの足を小さな手で叩く。「ちちしゃま、ダメ!」「ははしゃま、泣いてる!」と大泣きだ!3人の大泣きには流石に勝てない。「すまぬ。父が悪かった。母を泣かせてしもうた。」「ちちしゃまはどうちてははしゃまをいじめるの?」「ははしゃま、ないてばっかり」「何事じゃ!」叔母上が来た。テマンが知らせたのだ「ばぁば、ちちしゃまがははしゃまをいじめるの」「ばぁば、ちちしゃま、メッ」「そうか!そうか!ばぁばがメッするから泣くでない
その時、アン・ジェが「おい!ヨン!」と呼ぶ。庭に青白く光の渦ができていた。ジンジュ様か?たくさんの箱を持ってやって来た変わった服装の年配の男女に「何奴?」と身構えるアン・ジェとテマン。「お父さんここかしら?随分広いお屋敷ね。」「父上殿!母上殿!」「おお!ヨン君!やっぱり此処で良かったようだぞ?母さん!」「何故?此処に来る事ができたのですか?」「あの後、もう一度ウンスがお世話になった100年前のジンジュさんが来たのよ。それでこの石を置いていったのよ。」あの石が他に
王宮に着くと王様と重臣達が待っていたが、大将軍の姿がない。「高麗軍、敵を全滅して参りました」とアン・ジェが言う。「大義であった!トゴン・テムルとアユルシリダラの息の根を止めたか?」「はい!首を跳ね葬りました。」「此度の戦はキ・ヤンばかりではなく、大将軍の屋敷も狙われた。」「どう言う事でしょうか?」「内通者のホン・ユクと通じてた者が大将軍の屋敷の女中であった。だが大将軍は気付いておったので事無きを得た。医仙殿も間もなく出産を控えておる故。ウダルチの見直しはその後にや
それからヨンは書斎で書き物をしていた。難しい上奏等はヨンの所へ来る。子供達はウンスから離れず、ピトッとくっついていた。ヨンにそっくりなプンはやはり正義感が強く、妹を大事にしていた。プンは女の子らしい顔になってきたが、やはりヨンにソックリだった。そんな子供達に囲まれるのもウンスの幸せな時間だ。子供が産まれるせいなのか?このところウンスにくっついてる時が多い。「ははしゃま?いたくない?」「大丈夫よ。」二人はウンスのお腹を撫でながら「あかしゃん、あいたいね?」「プ
まずは、兵舎に向かった!大将軍の姿に空気が引き締まる。ヨンは、チュンソクの所へ行き「俺の部屋は、お前が使え!ウダルチを任せたのだ。俺は自分の部屋へ行く。」他意はない!ヨンなりに考えた事だが、チュンソクは、昨日の事件が、原因!自分が大将軍を頼り、入隊の事を丸投げしてしまった事に、胸が痛んだ。ヨンは、用意されてた部屋へ行く。広く立派な部屋だ!それから朝議に向かった。あちこちから、「おめでとう御座います」の声が聞こえた。朝議の際、「長く王宮を空けた事、真申し訳なく、
ヨンは、まずウンスの所へ行った。「皆、よう耐えた!もう、普通の生活に戻って良い!」「ここの生活も快適でした!」と皆が言う!「ヨン、何一つ困る事等なかったわ!ただ、ヨンが側にいない事だけが寂しかっただけ。」くうーーーっ!全くもう!堪らん!「帰ってきたら、その分、可愛がる故」と、頰を包んだ!キャーーーッ!素敵!カッコイイ!「うん!そうしてね。」「取り敢えず面倒だが、凱旋に合流して、報告を済ませてくる故」「うん!いってらっしゃい♡」と自分の、右手を握り、親指と人差し指で