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移植臓器が、心臓や肝臓であれば、移植手術が無事に成功すれば、「いつかはダメになります」などとは言われずに、生涯機能し続ける可能性が高いだけに、この点が、腎移植の、残念な特異性だと言えます。この「いつかはダメになる」という点を、ことさら強調して、「腎移植なんかしたって、すぐにダメになるから」とか、「どうせ透析に戻るんだから」と言って、移植に難色を示したり、移植という選択肢を示さずに、人工透析オンリーに送り込む、泌尿器科の医師が、今でも多数存在するそうです。…
こんにちは今回は、今まで多くの方から質問を受けてきた「ドナーマッチングまでの時間」についてお話し致します。卵子提供の医療機関が沢山ありますので、マッチングの速さも重視されるかと思います。当院の2024年12月現在についてお伝えしていきます。先ず、当院には「凍結卵子」と「新鮮卵子」の2つがあります。こちらの違いは名前の通り、事前に採卵し凍結しているかどうかです。検査や条件に変わりはなく、厳しい基準に通過したドナーです。メリットとデメリットそれぞれありますので
人間の拒絶反応の中で最も強力なのが、移植によって生じる、拒絶反応だと言われています。この強力な拒絶反応のコントロールが、移植には必須で、現在では、様々な種類の免疫抑制剤を組み合わせて、バランスよくコントロールします。仮に、この免疫抑制剤の服用を中止すれば、移植臓器は拒絶され、たちまち機能しなくなります。繰り返しになりますが、肝臓と腎臓という、2つの臓器のレシピエントになった夫は、肝臓の移植手術後には、しばらくの間、プレドニンというステロイド剤と、ネオーラルと
このドラマは私にとって忘れられないドラマになりましたさあ、さっそく最終話へ向けて書き留めたいと思います。ジョンスクは、吐血してロイの診察を受けていました。「予想以上に腹水がたまってCTが低下。右側の肺に、服水がたまっていました。肺生検が必須ですが拒絶反応や急性肝不全の恐れがある」とロイ教授は落胆しながら言った。「免疫抑制剤を飲み忘れただけなのに?」「すぐに入院して組織検査とステロイド治療をしましょう」ロイあまりに突然すぎて..戸惑ってる「少しだけ私に時間を
こんにちは、さとみですこの記事では、病気や医療に関する内容を取り上げています。内容によっては、読み手によって不安や不快に感じられる場合もあるかもしれません。そのため、そういったテーマが苦手な方はどうぞ無理をせずに読み進めることをお控えください。一方で、このテーマに興味がある方や私が経験した出来事を共有したいと思う方にはぜひ読んでいただきたい内容になっています。少しでも皆さんの役に立つ情報や新たな視点をお届け
化学療法後にG-CSF製剤を併用する医療があります。乳がん診療の世界では、ddAC(dosedenceAC)療法やddPTX(dosedencepaclitaxel)療法が良く知られているかと思います。実は医学の世界全体においては、これらよりはるかに知られている化学療法とG-CSFを併用する医療があります。それが、末梢血幹細胞採取(PBSCH:PeripheralBloodStemCellHarvesting)および末梢血幹細胞移植(PBSCT:Peripheral
再生不良性貧血台湾での入院生活吉本新喜劇みたいな毎日台湾での入院生活骨髄検査について台湾でのゆかいな同室の仲間たち日本での入院生活ネオーラルについてATG(馬)について移植後に起こりやすいと言われるGVHD。移植片対宿主病(graftversushostdisease:GVHD)はドナーの細胞に由来するリンパ球が患者の免疫を異物と思って攻撃することで起こってしまう合併症のことをいいます。悪性の疾患の場合GVHDは腫瘍細胞を攻撃するGVL効果
さて問題です。このスタードラグは何のスタードラグでしょうか?スタードラグが無い!そこから始まった250DC復活劇。私が溺愛の酷使しまくった2台の250DCで、もう数十年前に引退して、内一台はGHEでのドナーになって、数日前までバラバラになってた。それを息子は使いたいと言い出したので、色々パーツかき集めて組んでみた。ただ…スタードラグが無く、ZPIのペンタグラムを付けようと思ってましたが…多分14コンク用のかな?詳細覚えてないのですが、音出し板の位置がどうしても合わず、装着不可能となり…ど
前の職場の3才下の同僚からラインが来た。今月上旬に義理のお父様が亡くなったそうだ。あまりにバタバタして欠礼状も間に合わなかったとのこと。というのも、そのことだけではなくなんと妊娠しているとのこと。驚いた、とにかく驚いた。私の3つ下とはいえアラフィフだ。不妊治療していたことを知ってはいたが、アラフィフでも自己卵で上手くいく人は上手くいくのだなと思った。今の時代はあり得ないことではなくなってきているのだろう。でももしかして卵子提供なのかもしれないけど何に
【薬害性腎障害】(昨日の続き)一年目以降の拒絶反応は、境界型潜在性の拒絶反応まで含めても、20%以下であるが、一方、カルシニューリン阻害薬による腎障害は、年々増加し、三年目以降になると50%を越え、十年目でほぼ100%、カルシニューリン阻害薬による腎障害を示すという。カルシニューリン阻害薬による腎障害は、「尿細管細胞の空胞変性」「尿細管間質の縞状の腺維化」「輪入細動脈の硝子化」などを特徴とするが、その腎障害は、薬剤量を軽度~中等度減量しても、回復されないと
それでは現在、レシピエントは、一般的に何種類の免疫抑制剤を、服用しているのでしょうか?ここで明示できるのは、肝移植と腎移植に限られますが、一般的には、肝移植後は基本的に、1~2種類の免疫抑制剤を服用し、腎移植後は、2~3種類の免疫抑制剤が、処方されると言われています。夫の場合、生体肝移植前後に服用していた免疫抑制剤は、ネオーラルのみでした。その一年半後に、生体腎移植手術を受けましたが、それ以降は、ネオーラルに加えて、セルセプトが処方されるようになりました。
ところが!ネオーラルにしてもグラセプターにしても、長期に服用すると、副作用として、腎障害が生じるというのです。~なんとも皮肉な話です~せっかく移植してもらった腎臓が、一日でも長く働くためには、グラセプターかネオーラルという、(拒絶反応をしっかりと抑えてくれる)免疫抑制剤を、服用し続けねばなりません。けれども、この優秀な免疫抑制剤は、移植腎臓を守ると同時に、腎障害ももたらしてしまうというのです。…ああ、どうすりゃいいんだあ…そこで私は、5年ほど前に、
その後、処方箋を見て、やっと万波先生の意図が、分かりました。サーティカンは、セルセプトの代替薬として、処方されただけで、処方箋から消えたのは、ネオーラルではなく、消えなくてもいい、セルセプトでした。万波先生の、「腎臓はそんな訳にはいかないんですよ」という言葉には、どうやら、「主要薬のネオーラルは外せない」という、言外の意味が込められていたようです。というわけで、私たちの秘かな「ネオーラル除外計画」は、もろくも打ち砕かれてしまいました。それどころか、
どうも!作編曲屋の小堀ですっ♪「にっぽん演歌の夢祭り」の前日リハーサルでした。(小堀は持ち歌以外のステージアレンジ担当)演奏は三原綱木&ザ・ニューブリード。火曜日だったのでNHKの生放送(うたコン)に出演している歌手の方は不参加(><)(当日リハします)↑楽屋口。↑バックステージパス。↑喫煙所は外💦寒いよぉ〜😭アリーナをぐるっと囲んで控え室があるんです。迷子になっても一周すればなんとかなる?↑差し入れ。何にもないところにステージを作って照明・音響・
前回のブログの続き末梢血幹細胞移植のドナーになりました9月24日(火)3日目の朝の血液検査白血球35~98の正常値の所を私は36110倍までに増えました♪わざと白血球増やしてるから正常です꒰笑꒱1マイクロメートルに幹細胞が10個あれば採取できるって聞いたような…違ってたらごめん❗❗私は今朝、20個あったらしい🎵でも、まだ3日目だし、1度の採取じゃなくて2日目連続だと大変ってことで明日が採取本番になりました♪多分大丈夫だけど、念のために♪末梢血幹細胞採取って2ヶ
1~4の基幹免疫抑制剤に加えて、5・プレドニン(商品名)【一般名は、プレドニゾロン】【経口ステロイド剤で、免疫全般(抗炎症性やアレルギー作用、様々な代謝作用など)を抑制する】↓副作用は、糖尿病・緑内障・白内障消化性潰瘍・骨粗鬆症・満月様顔貌この他、イムラン(商品名)【一般名は、アザチオプリン】という、免疫抑制剤が、1980~1990年代の移植患者には、主流の薬だったようで、『イムラン+プレドニン』という組み合わせで、40年近くもの間、移植腎臓
グラセプターやネオーラルの登場で、急性拒絶反応は抑えられるようになり、セルセプトやサーティカンといった、作用機序の異なる免疫抑制剤を、併用することで、平均生着年数も、伸長してきました。それ自体は、喜ばしいことなのですが、「グラセプターやネオーラルの、長期服用によって、移植腎は、ダメになってしまうのではないか」という、副作用への懸念は、ずっと心の中に、居座り続けていました。そんな中、こんな解説を見つけました。私の懸念は、『薬害性腎障害』という医学用語で、解説
夫の肝移植の主治医は、「もう、ネオーラルを飲まなくてもいいんだけどね」と言ったあと、「ネオーラルを止めて、最近、肝移植でも適用許可された、サーティカンに変更しないか」と、思いがけない提案をしてきました。肝移植主治医は、続けて、「自分の患者さんには、ネオーラルからサーティカンへの免疫抑制剤の変更を勧めている」とも…最初に、夫からその提案を聞いた私は、「ネオーラルは新薬サーティカンに、置き換えることができるんだ!」と、浅はかな解釈をして、ぬか喜びしたのですが、そ
10話は、2時間近くのドラマで、泣いたり笑ったり、考えさせられたりの素晴らしい10話でした。9話で伏線を張っていたギョウルの家庭の事情、イクスンのジュンワンへの思いが告白されました。まずは、9話の続きから始めます。ネタバレ有り注意です。イクスンが点滴をしている時ジュンワンの急遽の患者の手術を行って帰って来た時には、もうすでに終わっていませんでした。メールには、”ジュンワン、後で連絡する”と...救急科のポンは「彼らのバンド名は”恐竜稜線”で最初は登山サーク
ダブル移植の語り部続々編の前書きが、長くなってしまいましたが、今日から続々編の本題に入ります。2022年10月14日私たち夫婦の生体腎移植手術の主治医であり、個人として関与した腎移植件数は、日本一どころか世界一とも言われている万波誠(まんなみまこと)腎移植医師が、亡くなりました。…あれから2年(3回忌)という月日が、過ぎようとしています。腎移植手術自体は、現在、危険を伴うものではなくなっています。その上、心臓や肺、肝臓のように、移植施設が大学病院の一
アラフィフのカール・ルイ美です。ご訪問ありがとうございます。自己紹介はこちらです→★・夫婦のこと・不妊治療のこと・卵子提供のこと・母や義母のこと・長かった婚活時代のこと・どうでもいいくだらないことなどを書いています卵子提供についてはアメンバー限定です。アメンバー申請はこちらをご覧ください→★13w3d、胎児ドッグを受けに産科へ。今までで一番混雑しており3時間も待たされる。初めて診てもらう女医さんにドナー情報を伝えたあと腹部エコーをしながらたまに計測っぽいのしな
アラフィフのカール・ルイ美です。ご訪問いただきありがとうございます。自己紹介はこちらです→★・夫婦のこと・不妊治療のこと・卵子提供のこと・母や義母のこと・長かった婚活時代のこと・どうでもいいくだらないことなどを書いています卵子提供を進めようと決めた記事を書いたところ、読んでくださる数名の方からメッセージをいただきました。ありがとうございます。フォロワーさんも増えた気がする。卵子提供について悩んでる方が多いのだとわかりました。日本の卵子提供って、法整備がさ
本論文は、子宮内膜厚が最適な厚さに達するまでの期間と妊娠率の関係を検討したものです。FertilSteril2024;122:941(カナダ)doi:10.1016/j.fertnstert.2024.06.019要約:2019~2022年にトロント、マウントサイナイ病院でホルモン補充周期による凍結胚移植を実施した387名878周期を対象に、3群に分け後方視的検討を行ないました。内訳は、ドナー卵子を用いた早発卵巣不全(POI、PrematureOvarianinsuffic
2024年9月16日(肝移植13日目)娘の血圧は、相変わらず80台と低いままで気になるところ先生は、手術中のステロイドが影響しているかもとのこと食べる量も増えて腸も活発に動いてきたので、明日から普通食に娘大喜び明日でドナーの私は退院当初の予定通り、約2週間の入院だったドナーの血液検査の推移はこんな感じ術後大幅に肝機能の数値が上昇したが、日を追うごとに基準値に戻りつつある炎症反応にいたっては一度も基準値を超えることなく…鈍感すぎやしないか?私の身体よさようなら、上げ膳据え膳生活
2024年9月1日(闘病112日目)34.9kg昨夜は移植前最後のウォーキングに精を出した友人が台風の雨風の中、地域限定ペイペイ20%オフ最終日で、ずぶ濡れになりながら旦那さんと買い回った話で大爆笑した身体を動かして笑うって、本当に最高のストレス発散だと思う変に気を遣うことなく、以前と同じように接してくれる友人たちに感謝しかない病院へ戻る前に『移植頑張って!』と、友人が本の差し入れを持ってきてくれた娘の大好きな鳥の本と、私用にレタスクラブ気分転換になりましたありがとう娘は今日も色
「腎臓」という臓器に、なぜこんなに、移植志願者が集まるかと言えば…腎臓という、八面六臂の活躍をする臓器は、意外なほど脆く、(私の夫がそうだったように)血流がとどこおると、たちまち機能が低下してしまう、デリケートな臓器です。今年、大問題になった、『紅麹コレストヘルプ』摂取による、健康被害も、腎臓へのダメージ(それも、腎機能が元に戻らない深刻なダメージ)に、ほぼ集約されます。腎臓の脆さを露呈した、サプリメント事故だと思われます。また、読者の方々もご存知のよ
さて、レシピエントである夫と、ドナーである私の体内にある腎臓は、「ひとつずつ」で、数字の上では同じなのですが、私の体内の腎臓は、自前のものですから、ひとつになったからといって、特別なケアは必要ありません。一方で、夫の体内の腎臓は、もらいものですから、『免疫抑制剤を毎日欠かさずに服用する』というケアを怠ったなら、たちまち、「オマエ、誰やねん。なんでこんな所におるんじゃ」とばかりに、ボカスカ攻撃をくらってしまいます。ところが…そのボカスカ攻撃を、シャットアウト
そんな思いをしてもなお、「どうしてもドナーになりたい!」と希望したのは、それが、肝不全間近にまで病状が悪化してしまった夫の命を救える、たった一つの救済の道だったからです。~夫の命がこの世にとどまるか、あの世に行ってしまうか~という、究極の賭けでしたから、その賭けが、吉と出るか凶と出るかは、神のみぞ知る状況でした。…あの時「凶」と出ていたなら、私は、究極の賭けに挑戦させてくれた医療スタッフに感謝しながらも、ドナーとなって人為的に傷ついた、自分の身体的ダメージ
家族ドナーが同意してくれて、先行的腎移植を受けられる恵まれた患者も、近年は増加しているようです。…この『先行的腎移植』という方法は、レシピエントにとっては、「人工透析を回避できる」という、絶大な効果を持つ移植方法なのですが、実は、ドナーにとっても、絶大な効果を持つ移植方法なのです。『先行的腎移植』すなわち、「人工透析に移行しないうちに、腎移植をする」と、「移植腎がもっとも長持ちする」という、統計結果が出ています。他方で、ドナーに目を向けると、ドナーにな