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聖夜のバカヤロー!クリスマスイヴの夜、衛とうさぎはうさぎの家の近くでデートをしていた。二人だけのささやかな夜。12月に入り、うさぎの期末テストや衛の論文の締切が重なり、すれ違っていた。この日も衛の論文執筆の為、会えない事になっていた。しかし、せっかくの聖夜。衛としても愛する彼女と会えないのは寂しい。いてもたってもいられず、ノープランでマンションを飛び出し、うさぎの家へと向かう。すると、同じ気持ちで家から飛び出したうさぎと、途中で鉢合わせ。「まもちゃん!!?」「うさこ……」う
デス・バスターズとの戦いが終わり、間もなくして学校は夏休みに入った。40日と言う長い休みを貰うなんて初めてて、ワクワクしていた。んだけど……夏休みに入ると同時にうさぎもまもちゃんも中学三年生と高校三年生で受験生でこの夏休みが勝負だと受験勉強を本格的に始めてしまった。うさぎが頑張らないといけないのは分かる。いつも赤点で酷い点数をたたき出しては育子ママに怒られているし、この前だって激怒されて期末テストまで毎日勉強させられていたし。自業自得って奴だ。だけどまもちゃんは普段からしっかり勉強をして
ミッションは突然に俺は、驚きを隠せないでいた。あのセーラーVが、ただの中学生の女の子だという事にーー。警視総監にシベリアに飛ばされた俺は、その警視総監の命令で日本に、本庁に戻る事になった。何故戻されたのか?皆目見当もつかないまま帰国すると、総監から理由を聞かされ、衝撃で頭がフリーズした。「セーラーVの正体が分かったのよ。そこで若木、あなたにはセーラーVのサポートをする任務を与えるわ!」「はぁ?また、無茶苦茶な……」俺は、セーラーVに手柄を取られ、目の敵にしていた。その事実を全て見て
大人のあなたのためにうさぎはこの日、並々ならぬ決意をして衛の家へと遊びに来ていた。「まもちゃん、私今日大人になるわ!」衛の隣に座り、衛の顔を真っ直ぐ見て真剣な眼差しでそう宣言した。今までに見せたことも無いうさぎの大人の顔に、衛はドキッとして目が離せずにいた。それだけ衛の事をうさぎは考えてくれていると言うのが、その視線で感じ取れる。「うさこ……無理はするなよ?」うさぎの気持ちを汲み取った衛は、そう優しく声をかけた。「まもちゃんのだもん、私は大丈夫だよ」心配する衛に対して、うさぎ
ILOVEYOU「月が綺麗だな、うさこ」「本当だね、まもちゃん」「うさこは可愛いな♪」「やだ、もう!まもちゃんったら!」俺は、自宅のベランダでうさこと月見をしていた。夏目漱石の言葉を引用してうさこに愛の言葉を伝えたのだが。やはりうさこには伝わらなかったようだ。月を守護に持つ戦士の宿命を背負って生まれてきたうさこ。こんなに最高な愛の告白は無いと思ったのだけど、無知な彼女には伝わらなくて。良かったような、ガッカリというか……。「うさこの事が好きって意味だよ」天然な彼女にはストレ
月を見つめる『月を見つめる』「まもちゃん、月が綺麗だね♪」月見団子とススキを持って学校帰りに俺の家に来たうさは、一目散にベランダへと向かった。かつて今よりもずっと長い時間過ごした前世の故郷を見上げ、うっとりとしていた。「ああ、そうだな」「って、さっきから全然月見てないじゃない!私の事ばっか見て……」そう、俺は月を見ず、うさをずっと見つめていた。「見てるよ、月」「見てないよ?私は月じゃないもん!」「月だよ。俺にとっては紛れもなく」うさは何を言ってるのか分からないと言った様子