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こんばんは。梅の花も咲き春がすぐそこですね。今日は、下村敦史さんの「そして誰かがいなくなる」の感想です。書店でタイトルとカバーをみて、これは面白そう~と手に取りました。ページをめくるとある大きな館の間取り。そしてページのところどころにそのお屋敷の内装が。どんなお屋敷なのかさらにイメージがふくらみます。このお話はクローズドサークルのようなミステリです。今まで姿を現したことのない有名作家が大きなお屋敷を建て、そのお披露目会のような感じで作家から選ばれた者たちが集まります。はじめてそ
『黄土館の殺人』阿津川辰海落日館の事件で出会った因縁の相手、飛鳥井光流の求めに応じ、芸術一族である土塔家の屋敷を訪れることになった葛城輝義と田所信哉、そして三谷緑郎。一行が屋敷を目前にしたところで、突如大地震が襲う。地滑りにより屋敷と町を結ぶ唯一の道が土砂崩れで寸断される。さらに、葛城だけが町側に残され、田所と三谷は飛鳥井と共に屋敷で救助を待つことになった。町の旅館にたどり着いた葛城は、同じく地震で足止めを食った小笠原という男と相部屋になる。葛城は何故か小笠原の動向が気になり、、、
★★★まずは本作巻末にあるQRコードにアクセスして舞台のイメージを掴んでから読み始めた。外は猛吹雪。大人気作家・御津島磨朱李の豪邸お披露目に集まったのは作家四人、文芸評論家、編集者、名探偵。燕尾服を着た初老の執事にもてなされ、和やかな雰囲気だったが、殺人事件発生で一変する。一体誰が犯人でその動機は?著者下村敦史さんのご自宅を体感し、犯人予想しながら読み進めた。ミステリーとしては二転三転、最後の最後まで転がされ、どんでん返しを楽しめたが、凝り過ぎた為に分かり辛さもあった。