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雅紀とオレはぎゅっと手を重ねて絡めたままふたりでお互いを見ていた…もう、言葉は使わなかったけれどかなり長いことそうやっていた。「お客様、あちらの方からカクテルをいただいております。」バーテンダーがシェイカーを振ってグラスに注いでくれたそれは黄金色のかわいらしいカクテル。「大野サン、コレは?」雅紀の声が聞こえて「『アイ・オープナー』です。」フルーツベースの柔らかな舌ざわり。まるで雅紀の…「甘くて、美味しい」雅紀がオレの顔を見上げているのに気づいて赤くなる。雅紀の
①チェリーブロッサム(cherryblossomcocktail)のレシピチェリー・ブランデー・・30mlブランデー・・・・・・・30mlレモン・ジュース・・・・2dashオレンジ・キュラソー・・2dashグレナデン・シロップ・・2dash使用グラス3㌉カクテルグラス製法シェーク度数29%カクテル言葉は「印象的な出会い」正式名称はチェリーブロッサム・カクテル。大正時代に横浜のバー「パリ」のオーナーである、田尾多三郎氏によって考案された桜をイメージしたカクテル。②チ
ギムレット(Gimlet)のレシピドライ・ジン・・・・・45mlライム・ジュース・・・15mlシュガー・シロップ・・1tsp使用グラス3㌉カクテルグラス製法シェーク度数27.5%※ライム・コーディアルを使う場合は、シロップは入れないカクテル言葉は「遠い人を想う」「長いお別れ」ハードボイルド探偵小説の名作『長いお別れ(ロング・グッバイ)』のセリフ「ギムレットには早すぎる」からつけられた1890年頃、イギリス海軍の軍医であったギムレット卿が、艦内で将校に配給されていたジ