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先日、放送原稿を書いていて、最終チェックのために、10年以上前に読んだ日本語の本(翻訳書です)を再確認しようと思いました。すると、無い。捨てる筈も誰かに貸すはずもない珍しい本です。でも、日本語の本はリスト化していないので、「ひょっとしたら図書館で借りたんだっけ?」とも自問自答。しかし、「いやいや、戦前の翻訳書だよ。どこの図書館で借りられたんだよ」とも思い直す。結果、古本屋さんのサイトを検索して、しょうがないのでまた同じ一冊を買うことに。期限まで一週間以上あるからその間に届けば大丈夫。価
500円玉が財布にあると恐怖を感じます(!)なぜなら、自動販売機で使えないことが多いから。切符もジュースも買えません。何のための硬貨なのだろう?と思います。誰がどういう風に理由を説明してくださっても、「使いづらい貨幣」には困惑します。最近、考え付いたのは、小銭入れに500円玉を見つけたら、郵便局に行って切手を1枚買うことです。いつか必ず使うし。しかし今日、東京都美術館で開かれるコンサート批評前に喉が渇いたから飲み物を買おうと思い、財布を開けると500円玉しか入っていませんでした。はあー
普段、それほど暖房を使いません。一日中部屋にいたとしても、4時間ぐらい使うほどです。温かい方が良いには決まっていますが。昔、転勤でロサンゼルスにいたころ、本当に温暖で助かっていました。クリスマスイヴに知り合いのホームパーティに呼ばれたときに、暖房がかかっていた記憶がありますが、それ以外、覚えが無いのです。それぐらい、暖房は使わないものでした。でも、借りていた部屋で一度、「寒いな」と呟いたことがありました。そこでようやく気付く。なんと、うちの部屋の暖房設備は故障していたのでした。その時
講演会でちょっとだけ(20秒ほど)ピアノを弾くことになり、そのパッセージを練習する羽目になりました。といっても、たった20秒ですが。オペラのヴォーカル・スコアを観て、左手で出来る限り伴奏部全体を再現して、右手では歌のパートを弾いて伝えるようにするというだけのことですが、それでもまあ、練習はやっておいた方がよいですね。講演会でピアノを弾くことは実は結構ありますが、大抵の場合は、解説中に「弾いた方が皆さんに分かり易いかな」と思って、その場でさっと弾いて終わるだけなのです。だから演奏時間は5秒ほど
大変申し訳ないことに、この日のブログを誤って削除してしまいました。ちょっとした職責で、1時間ほどの演劇を一日に四本見るという仕事がありました。花粉症がきつく、強い薬を飲んで伺うので、ふとした瞬間にうとうとしないか心配でした。が、セリフの一声に覚醒します。いろんな役の人がいろんな心情を伝える声の力に覚醒するのです。こんな内容を書いていたと思います。平田オリザさんの『S高原にて』の観劇の思い出も記しました。一番死にそうにない、元気に溢れた役柄の人が最後に亡くなってしまったような・・・
★システムトラブルにより、「イイね」をつけついただけない状況が続いております。大変申し訳ございません。以前、家族が亡くなったとき、お見舞いの品を頂戴しました。マリア・カラスという品種の薔薇の鉢植えです。もう蕾が大きい。一方、お下げ渡しのお品というものもあります。上の、小さな葉がいっぱい出てきているのがハマナス。下のまだ小さい苗はモッコウバラです。「託します」と仰られれば、「承りました」とお応えするのみです。花の苗だけではなく、昨日のブログに載せた楽譜もそうなのですが、自分の手元
以前、パリのプチ・パレで「オペラ・コミック座の歴史展」が開催されていて、偶然、その時期に滞在していたので、行って、図録も買ってきました。ビゼー、ドビュッシー、ブリュノーなどの自筆譜を眺められたのは、本当に貴重な体験でした。ビゼーは読みやすかったです。かっちり書いてありました(が、赤鉛筆でばっさり消したりも)。手書きの譜面といっても、「作曲者の自筆稿」と「コピイストの書写の譜面」があります。コピイストの書写の譜面の一例を、手持ちの資料からご紹介。こちらは、以前、日生劇場さんから頼まれた曲目
その昔、ジャン=ブレーズ・マルタン(1768-1837)という名歌手が居ました。バリトンにしては高い音が出せる。テノールにしては低い音が出せる。バリトンにしては声が細く、テノールにしては声が太い・・・といった声音の持ち主であったようです。それで「バリトン・マルタン」という声種が生まれました。主に、オペラ・コミックやオペレッタ(フランス語でオペレット)のジャンルで、このBarytonMartinという声種指定の役柄がみられます。彼自身が初演した役柄は、例えばメユール、ダレラック、ボーエルデュ
この3つのソロ・ナンバー(イタリア語ならアリアですが、フランス語の曲ばかりなので、アリアとは書けず、また、楽譜通りに書くとスタイル名がバラバラになります)は、すべて、同じ「声種」に充てて書かれたものです。しかも、その声種の名称が「人名」なのです。フランス・オペラ特有の「際立つ個性を持った歌手の名前を遺して、その人の声の個性を後代に伝えたい」という考え方から生まれた声種の一つ。1番目の曲は、「その声種のもとになった大歌手のために書かれた曲」です。2番目の曲は、「声種のもとになった大歌手の声を実
フランスの文豪フロベールが生み出した架空の人物、サランボー。古代のカルタゴを守る巫女さんです。敵の首領マトーと恋仲になるが、最後は悲劇で終わります。ちなみに、あの将軍ハンニバルの父親が、彼女の実父という設定です。となると、サランボーはハンニバルの姉か妹になりますが(異母きょうだいかも)、ハンニバルは実在の勇将。サランボーはフローベルの筆から生まれたキャラクターです。このサランボーの物語は、何回かオペラ化されています。ムソルグスキーも未完の作品を遺していますが、有名なのはエルネスト・レイエ
NHK-FMの『オペラ・ファンタスティカ』を聴いて下さった皆様、本当に有難うございました。この番組枠では、たまに、バロックものの担当が回ってきます。私も自宅でエアチェック(死語なのかも)しながら、一般社団法人の決算資料を作っていたのですが、番組が無事終わって夕食の準備をしていた時、ふと、パソコンの画面に映った動画に目が釘付けになりました。アトピーのとても酷い症状を患っていた青年が、症状改善に成功したという短いものでした。映し出される傷というか、アトピーの症状がとても痛そうで、観ていて本当