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今回のおひとりさまは、エトルリア文化にも興味津々な方だったので、古代都市スートリへ行ってみました。ブラッチャーノからクルマで小1時間の場所にあります。こんなふうに、凝灰岩を掘ったエトルリア人の住居跡があちこちに残っています。凝灰岩は軟らかいので、鉄器を自由に操ることのできたエトルリア人にとっては格好の建材だったのでしょう。この岩場は、よく見るといろんなサイズの窓があちこちにあります。実はここ、今では教会になっている、ミトラ教の集会所跡なんです。もともとはエトルリア人のネクロポリス
ブラッチャーノからクルマで30分ぐらい、チェルヴェーテリには世界遺産があります。バンディタッチャのネクロポリスです。エトルリア人が作ったお墓で、それがまるで当時の暮らしを再現したかのような遺跡となって残っています。ネクロポリス、死者の町と呼ばれるのはそのためです。このあたりは火山灰が積もってできた凝灰岩が多くあるエリアです。凝灰岩って、掘り出すときは軟らかいけど、そのあと風雨にさらされると強固になるという性質を持っているそう。エトルリア人は、この凝灰岩の大地を削っていっ
パスタの歴史イタリア料理のシンボルであるパスタは、古代エトルリア文明の紀元前から存在していた古い歴史があります。パスタは中国からマルコ・ポーロによって、持ち込まれたと多くの人が思っていますが、発掘を基にした考古学や食文化の研究者によると、古代ギリシャ人、エトルリア人、古代ローマ人はすでに互いに類似したパスタ料理を食べていたそうです。そうした中で、イタリアのANSA通信で最近見つけた記事では、パスタの起源は実はメソポタミア時代であると言われ、早くも既に紀元前1700年にメソポタミア文