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日本で一般的に用いられているアンスラサイクリンには、エピルビシンとドキソルビシンがあります。元々はドキソルビシンが先に開発され、後に心毒性を軽減したエピルビシンが開発されました。どちらを用いるのがベターなのでしょう。先ずは、ドキソルビシンとエピルビシンの違いは何でしょう。分子式を見てみます。向かって左側がドキソルビシン、右側がエピルビシンです。分子式は全く同じです。4'位のヒドロキシ基の配置が異なる位置異性体です。トポイソメラーゼⅡ阻害作用を示す部分や、DNAに入り込むインターカ
10/20アンスラサイクリン系抗がん剤チャレンジの日。今回も手足の痺れ防止のために、足用の大きめの保冷剤4つと手用の小さめの保冷剤2つ、保冷バッグ、手術用手袋などを用意して、小さなトランクをころころ引いて出かけた。だが、アンスラサイクリン系には不要だとわかる。これが1つ目の思い込み間違い。そして、2つ目の大きな思い込み間違いがあった。前投薬をします、と看護師さんに聞いて、えっ?フェスゴは?と聞き返す。この薬はフェスゴはなしですよ…と。心が揺れる。大きく乱れる。えっ、でも、もしもまた