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前回のブログの続きです。剪定する時の注意点や心に留めて欲しいことをお伝えしたいと思います。思いつくことをざっと箇条書きにします。①強剪定はしない方がよい②ましてや「断幹」といって電信棒のようにはしない方がよい。③徒長枝や胴吹き・ひこばえはむやみに切らない方がよい。④枝の切り口は癒合しやすいように切る等です。前回は、①②をご説明しましたが、今回は③をお伝えしようと思っています。わたしもそうでしたが、造園を習い始めると真っ先に切るのは・ひこばえ・胴吹き・徒長枝と習います。
園芸の世界には、「桜切るバカ、梅切らぬバカ」という言葉があるのだそうです。*****「ひこばえ」という言葉を知ったのはつい最近のことです。中尾大神宮神社をお参りしようとディーンと立ち寄った時のこと。ここには2本の紅白の枝垂れ梅が左右に植えられていたのですが、右側の桃色のほうが数年前の夏に枯れてしまいました。時々、ディーンのおしっこ用の水を焼け石に水と分かっていても掛けていたので、とうとう本当に枯れたんだなと分かった時は残念でした。しかし、そこが植物のすごいところで、親の木がいよいよだ
このあいだ、牡丹の株元の落ち葉を払っていて気付いたこと。今年はひこばえが多い!!↑株元から伸びた、赤い葉っぱの付いているのがひこばえ。本来ならこの若葉は枝にできた冬芽から成長します。よく観察してみると、ひこばえが伸びているのは牡丹のうちふた株だけ。上の写真の牡丹は、去年すす病にやられて葉が真っ黒チリチリになってしまい、他の株にうつさないように枝葉を刈り込んだのでした。一応、冬芽はつけてくれたけどいつもよりうんと少ない。栄養を補うためにひこばえを伸ばしたのだと思います。もう一株は
葉っぱが出なくなった。梅が枯れてしまう!、というお家で梅の治療をしました。梅に限らず樹木は普通、伸びた枝の先に「頂芽」を付け、枝の脇あるいは葉っぱの根元付近に「腋芽(えきが)」を付けます。こういった芽を「定芽」といいます。「定芽」は普通のサイクルでできていく芽です。一方で木の下の方にある「腋芽(えきが)」などは、発芽を見合わせ休眠するものもあります。こういった芽を「潜伏芽」といいます。長い間休眠している場合、幹が太ってきて幹の中に埋もれてしまうものもありますが、「潜伏芽」であり続けま