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お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNBBQの時に大野くんの隣をキープしようって意気込んでいたんだけど、むしろ大野くんが俺のそばにいてくれて、そして肉を焼いてどんどん俺の皿に入れていってくれた。ここぞとばかりに大野くんに肉を焼いてお世話したそうな女子たちもいたけど、大野くんはBBQに慣れているのか、大野くんの方が手際が良くて誰も寄せ付けなかった。大野くんは焼くのに夢中で、そういう女子の存在に全く気づいていなくて。だからなのか、花火の時も女子
こちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNうちの高校のかるた部は、全国常連の強豪校だった。そこに推薦で入学できるなんて、大野くんは本当に凄い人なんだな。そんな強いところに未経験者の俺が入部して大丈夫だろうかって心配だったけど、新入部員15人のうち俺を含めて未経験者は12人いて、ホッとした。ただ、未経験者のほとんどが、部活見学の時に大野くんに見惚れていた子ばかりなんじゃないかって思う。俺は見惚れたっていうか憧れたんだけど、まあ、似たような感じに分類さ
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN祠からの帰り道はぎゅっと大野くんの服を握りしめながらくっついた。さっき抱きついてしまって意識してしまって、腕にしがみつけなかったんだ。暗いから真っ赤になってしまった顔は見えてないよね。墓地の前はまた目を瞑って更にぎゅっとくっついたら、大野くんが肩を抱いてくれて。その力強い仕草にまたドキドキが再燃した。大野くんって、こういうの無意識なのかな?もしかして慣れてる?部活内では無さそうだけど、いつの間に
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN智のお守りのお陰で落ち着いていた俺だったけど。やっぱり勝ち進む程に強い相手に当たるから、次の試合は更にキツくなってくる。そして段々と疲れも蓄積していくから、どこまで集中力を保つ事が出来るかも重要になってくるんだ。優勝狙って頑張ったけど準決勝で敗退。3位決定戦に挑む事になった。智にお守りも借りたんだから、絶対3位は獲りたい。またぎゅっとお守りを握りしめて気合を入れ直した。俺の残り札は2枚、相手は7
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN夏のインターハイに向けて5月末くらいから地区予選が始まる。まずは地区予選に向けて、あれからずっと大野くんは俺の自主練に付き合ってくれている。部活終了後は、詠ちゃんと奏ちゃんが特訓してもらっているから、俺はその間は一人で自主練をして、寮に一緒に戻って、夕食後、俺がシャワーを浴びてから1時間ほど特訓を続けてくれている。大野くんとの特訓は、本当に学びの連続で。大野くんに特訓してもらっているお陰で、詠ちゃんも
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNドキドキする俺を尻目に、何だかやる気みなぎる智に引きずられるように走って旅館に戻った。勢いが凄すぎて、ドキドキは吹き飛んだんだけど。風呂に入って部屋に戻ると、またこれから大部屋に遊びに行くという斗真くんがいて、俺たちにも「行かないか?」って誘ってくれた。「和、どうする?」「和」に妙に力が入っていたように感じたけど、呼び慣れてないからかな。「えっ、にのを和って呼ぶことにしたのか?俺もそうしよっかな!
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルです最終話ですsideN教室で制服に着替えて、コンタクトを外してメガネをかける。そこで気になっていた事を訊いてみた。「智は・・・メガネしないで可愛い格好の方が好き・・・?」オタクっぽい風貌の俺と付き合うの、智は嫌だったりしないのかな?可愛い彼女を連れて歩くのが自分のステイタスになるって思う人もいるじゃない?「いや。可愛い格好の和も好きだし、今の和も好きだ。和ならどんな和でも好き」何の迷いもなくそう言われて。
一個前に最終話アップしてますお先に最終話からどうぞ皆さま、最後まで読んでくださってありがとうございます恋ぞつもりて、無事に完結しましたそして、はなちゃん一緒に智くん誕生日話を書いてくれてありがとー恋ぞつもりては、忙しかったのと、妄想脳の枯渇によりしばらくお休みをいただいていた私にはなちゃんが、智くん誕生日のお話を一緒に書きませんかと声をかけてくれてそれで書き始めたお話です多分はなちゃんが声をかけてくれなかったらまだまだお休みしていたかもしれませんそれぐらい枯渇していた
こちらからお先にどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN読み手のCDを流しながら対戦形式で練習をする事になった。大野くんの凄いところは、全ての札を覚えているのはもちろんなんだけど、特に耳がいいところなのかもしれない。例えば、「ちはやふる」は「ちは」が聴こえたら普通の人は取れるんだけど、大野くんは「ちha」のhの音で取っているから、普通の人よりも反応が速いんだ。偶然なのかなって思っていたけど、『すみのえのきしによるなみよるさへやゆめのかよひぢひとめよ
先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN入寮の日にはメガネを復活させていたから、注目を浴びる事もなく。クラスでもやっぱり空気のよう。話しかけてくるのは、天然そうな陽キャと、真面目そうな陽キャ&陰キャだけだった。女子なんて、全然話せなくて。だから同じクラスなのに顔と名前が一致しないどころか、顔が分からない人もいる。俺の青春……。こんなはずじゃなかったのにって鬱々と過ごしていた。新入生の部活見学期間が始まっても、同じクラスの陽キャは運動部に
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNたくさんの男女に囲まれる智。冗談っぽい人もいるんだけど、ほとんどは本気で、必死に智に手を差し出していた。可愛い子も美人な子もいたし、先輩なんかもいて。こんなたくさんの中から選ばれる事は無いんじゃないかって不安になった。でも、好きって言えたことに全然後悔はなかった。智をじっと見つめていたら、智も俺のことじっと見つめてて、そのまま真っ直ぐ俺の方に歩いてくる。智は普通に歩いてるんだけど、スローモーション
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNメンバー変更があったから心配していたけど、予選トーナメントは難なくストレートで通過して、決勝トーナメントへ。決勝トーナメントでは途中苦戦したものの、無事に勝利して、とうとう決勝戦。相手はやはり、去年の準優勝校だった。智の相手は同じA級の選手だったけど、智はA級でもトップクラスの実力だと思うから、いつもの練習どおりにやれば、必ず勝てると信じて応援する。でもやっぱり一筋縄ではいかなくて、相手に連続で取られ
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN合宿3日目。練習は相変わらずハードで。でも大野くんは確実に強くなっていっているから、俺も更に頑張らないと。でも、今日の夜の事を考えると俺は朝から憂鬱で少し練習に身が入らなかった。だって肝試しがあるんだ。肝試しといっても、旅館から歩いて15分くらいのところにある祠に行って、置いてある札を取ってくるだけなんだけど。脅かし役は居ないから何も出ないけど、何か出るかもしれないじゃん。何か出た時は確実にあの
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN結構本格的にメイクするらしく、俺の担当は詠ちゃんだった。椅子に座るときちんとケープを首元にかけてくれた。「にのちゃん、メガネはここに置いてね。あ、にのちゃん、コンタクト持ってきてくれた?」今日はメガネ無しでって言われていたから持ってきていたけど、正直コンタクトで過ごすのが怖い。でも女装だし、学校から出るわけじゃないから大丈夫かな……。そう思いながら頷いた。メガネをはずして、メイク前にコンタクトを
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN合宿2日目。朝起きると、俺は掛け布団を抱っこして寝ていた。もっと温かくて良い匂いのするものを抱っこしていたような気がしていたけど、気のせいだったのかな?ぼんやりしながら隣の大野くんを見たら、「いつも抱き枕使ってんの?」って訊かれた。抱き枕なんていつも使ってないし、掛け布団も抱きしめて寝ていた事なんて無かったから自分でもびっくりしているぐらいなのに。うーん、旅館の掛け布団の抱き心地が良かったのかなぁ?
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN智と一緒に、文化祭の門の設置を手伝うことになった。脚立に上り、横断幕の端を釘で打ち付けていく智。俺は智に道具を渡す手伝いをする。「釘1本!」「はい!」「金槌!」「はい!」まるで医者と看護師みたいって、ちょっと手渡しながらふふって笑ってしまった。智もちょっと笑っていて多分同じこと考えてると思う。俺が道具を手渡すと智は器用に手早く作業していく。文化祭の準備が始まってから、担当が違ったから全然一
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNそれからも智の周りや俺の周りにも人が絶えず訪れ、お守りを返す機会がなかなかないまま、表彰式と閉会式も終了。顧問に追い立てられるように全員帰路についた。駅までみんな一緒で、現地解散だからそれぞれ違う電車に乗り込んだ。改札で智にバイバイしたんだけど、しばらく会えないと思ったら離れ難くて足が重たく感じた。会えないのは1か月ぐらいなんだけど、凄く長く感じる。智と一緒にいる1か月はあっという間なんだけどなぁ。
こちらからお先にどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN詠ちゃんの頼みに大野くんは快く「いいよ」と言って、片付けかけてた百人一首を再び出しはじめた。すっかり頼み逃したけど、俺もまだ特訓したくて一人で自主練する事にした。「もっと腕の振り小さく!」「送り札も考えて!」「途中で札並べ替えたりしないと!」「遅いよ!」詠ちゃんへのアドバイスだったけど、俺にも役立つアドバイスで。しかも大野くんの声って、聴いてると何だか落ち着くし、スッと頭の中に入ってくる。だか
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN好きだって気づいたけど。だからといって、全国大会に向けて集中しようとしている大野くんには、好きだと伝えてはいけない気がした。大野くんの気持ちを乱したくなかったんだ。それに……。俺は男だ。そもそも大野くんの恋愛対象にはなれない。前に食堂でみんなで可愛い女子の話をした後に、「可愛い恋人が欲しいなー」って叫ぶように言った斗真くんに、大野くんも「そうだな」って返してたし。そうだよね。やっぱり女の子が良
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN初日からの練習はかなりハードで。いつもよりも長めの練習時間で集中力は切れそうになるし、その後にランニングに筋トレって。もう頭も身体も疲労してぐったり。ずっと鍛えてる大野くんでさえ夕飯前に寝てしまうぐらいハードだった。夕飯前に斗真くんに風呂に誘われたけど、眠気を理由に断った。本当は、今風呂に入ると人が多すぎて嫌だから。でもそんなの言えないし。だから部屋に戻って寝たフリしてようかなって思ってたんだけ
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN当番の時間が終わってすぐに実行委員が俺のところに来た。実行委員が俺に何の用だろうって思ったら、「ちょっとイベントの手伝いをお願いしたい」って言われたんだ。じゃあせめてメイド服から着替えたいって思って。「あっ、着替えてからでも良いですか?」「いえっ、急ぐんでそのまますぐに来てください」有無を言わさず俺の手を引っ張った。「待って、私も行きます!」近くにいた詠ちゃんがそう言って執事服のままついてきてく
こちらからお先にどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN夕飯を終えて、食堂から自分の部屋に戻りドアを閉める。「嬉しいーっ!」一応そんなに壁は薄くないとはいえ、両隣の部屋に配慮して控え目な声で叫ぶ。初めて話せたってだけでもすげー嬉しかったのに、更に一緒に寮まで帰ってこられるなんて!それだけじゃなく、しかも!夕飯まで一緒に食べられるなんて。あんまり仲良くないと、会話が途切れたりすると何か話さなきゃって気まずい感じになるじゃない?でも大野くんとは、会話が途
こちらから先にお読みください大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN色々と反省点のあった対戦ではあったけど、木村先輩には記憶力が良いと褒められた。あとは相手の動きを良く見て、取る札を先回りして取れる反応の速さも。それから、3日ぐらい相手を変えて試合をしていたけど、俺は圧勝ばかりで少し物足りなかった。だから、自分が上手くなったみたいに勘違いしちゃってたんだよね。部長の提案で経験者と初心者で試合をすることになって、俺は木村先輩と対戦することになった。「1枚取ること
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNクラスの女子達が気を遣ってくれているのか、俺の担当するテーブルはいつも女子のテーブルだった。とてもありがたい。接客マニュアルどおりにオムライスやドリンクを運ぶと、おまじないをかけてくださいと言われた。「萌え萌えきゅん♡」決められたセリフなんだけど、恥ずかしくて。声が小さくなるし、ポーズもぎこちないんだけど。「めっちゃ可愛いんですけどー」「余計に萌えるーっ」何故か女子にはそれが良かったみたいでと
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN試合会場が近づいてくるとやっぱりどんどん緊張してくる。思わず歩みを止めてしまったら、智が「どうかした?」って心配そうに見つめてくる。いつもの練習の時みたいに試合中も智が近くにいてくれたら凄く落ち着くんだと思う。でも、個人戦は会場を分けて全部の級同時に試合が始まる。智はA級で俺はD級で会場は別だから、早く終われば応援に行けるかもしれないけど、多分今日はお互いに応援には行けないと思っていた方が良い。一人
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「にの、練乳プリン作ったよ」夜の特訓の合間に突然大野くんが言って。えっ?作ったって?聞き間違いかと思ったけど、寮のおばちゃんから台所を借りてわざわざ作ってくれたらしい。俺のために?って驚きと喜びでいっぱいだった俺の口元に「ほら」とスプーンで運ばれてくる練乳プリン。えっ、さすがに「あーん」なんて恥ずかしくて無理!だから、「自分で・・・」って言いかけて口を開いたらもう、あの素速い手が俺の口にスプーンを
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN長い夏休みもやっと終了。夏休みが長過ぎるなんて、今まで思ったことなかったのに。好きな人ができるとこんなに変わるんだな。久しぶりに会う智は少し日焼けして精悍になっていて何だか照れ臭かったんだけど。智がぐいぐいきてくれて、またすぐに夏休み前みたいに戻れた。夏休み前よりも距離感バグってる気がするのは気のせいかな?俺は嬉しいんだけど。でも最初はバグった距離感に驚いていた周りも、段々と慣れたのか、俺たちは
お先にこちらからどうぞ大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNメガネ無しで過ごす事になったけど、クラスの男子達はいやらしい怖い目で見てこなかったから、少し安心した。それに、メイドに仮装してるから、素のままの自分が見られているわけじゃないと思うと怖い気持ちも少し薄れた。何より……。俺の手をぎゅっと握って歩く智を見る。俺と智のクラスの喫茶店のメイド当番はお昼時になっていて、その前にかるた部の当番が入っていたから2人で向かっているところなんだけど。こんな風に、智が横