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正常なへその緒は、ねじれていて、それが電話のコードのようになっていて、赤ちゃんを動きやすくすることや、押しつぶされないような有利なしくみになっていることをお話ししました。しかし、そのねじれもちょうどいいぐらいじゃないと困ることがあるのです。ねじれの回数が多いものを過捻転(かねんてん)といいます。今日は、そのはなしです。細かい話ですが、どの程度が過捻転かといいますと、巻いている数を数えて、へその緒の全部の長さで割った数字が0.3以上になる時を言います。50cmのへその緒だったら15回以上
もうひとつの嫌なマイグレーション(胎盤の位置移動)があります胎盤は、子宮の壁から供給される血液で成長します。血流の悪いところや何らかの理由で破壊されてしまったところは、委縮して薄くなって退化してゆきます。へその緒の異常編でもお話してきましたが、子宮の下の方は子宮壁からの血流があまり良くないのです。ですから、本来は胎盤が育ちにくい場所のはずなんですが、なぜ、そこに前置胎盤ができるのかは極めて謎です。そのことを一生懸命調べていますが、良く分かりません。前置胎盤だったとしても、子宮口
卵膜付着の見つけかたへその緒が子宮の壁のどこについているかを見れば基本的にはわかるはずなんです。そのほとんどは胎盤の真ん中かすこし脇についているので、胎盤全体を見渡せば多くは見つかります。見つからない時はよくさがします!まず、胎盤周囲をくまなく探索。もし胎盤の隅についていれば辺縁付着。これも、子宮の下のほうでなければあまり問題ない。胎盤より外についていれば卵膜付着と。しかし、これでも見つからない時は要注意!!全く胎盤と違うところに付着していて、大物の卵膜付着の可能性が