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また言われてしまった、、、『翔のバカ!』って。でも、本当に俺の片思いじゃないか、って思ったから。潤にとって俺は可愛い弟みたいなもので、小さい頃からいつも一緒にいたから、恋愛対象として見られないのかな、って。「はっきり聞きもしないで、なんで勝手に片思い、って決めちゃう訳?」「それは、、、岡田(君)が、俺よりずっと強いし頼り甲斐があるから、俺敵わないかな、って思って。」「もぉ、ホント呆れる!確かに師範は強くて頼れる人ではあるけど、だからと言って恋愛対象には
潤と2人で駅前のカラオケ店へ向かいながら内心ドキドキ。今まで友達と一緒にカラオケ店に入った事はあるけど、2人きりでというのは初めてだから。どんな歌を歌おう?潤は思いっきり発散しよう、と言ったけど、発散するような歌より、愛の歌を歌おうか?そしてそのあとはっきりと潤に『大好きだよ』って伝えようか?それともその前に、岡田(君)の事を本当はどう思っているのか聞いちゃおうか、、、考えが纏まらないままカラオケ店に着いて、ドキドキしながら部屋へ入ると、、、「ね、
潤だけのスーパーヒーローになる!と決めた俺だけど、具体的に何をしたら良いのか、、、毎朝の電車の中で会う岡田(君)はまるでSPみたいに潤の周りに目を光らせていて、誰かが潤に近づこうとすると、迫力満点の目でギロッと睨んで潤から遠ざけるから俺の出番は全く無いし、第一、俺は周りのみんなから『翔君て、目がクリッとしてて可愛いよね。』って言われていて、岡田(君)みたいに迫力が無いから目だけで相手を威嚇するなんて無理だし、戦いを挑んだところで、武術家の岡田(君)に瞬殺される
〜Sside〜俺やっぱり潤の事が好きなんだ。それは勿論〝弟〟としてではなく、ひとりの人間として。その事に、はっきりと気付いたのは、この間神社にお詣りに行った時、、、だと思う。混雑する境内で、潤が俺の腕をぎゅっと掴んだ時に、凄く嬉しくて、これはきっと、俺が潤の事を好きだから、、、そう確信したのだけど、ただ、潤と出会ってから今まで、ずっと〝弟〟として接して来たから、急に〝好き好き〟アピールはちょっと照れ臭くて出来ないし、ましてや、『潤の事が好きです♡』な
通勤途中松本君とばったり会って、おしゃべりしたのをキッカケに、それまでは、挨拶と仕事の話くらいしかしなかったのが、お昼の休憩時間や、会社の行き帰りに話すようになって、相変わらず松本君は俺に対して敬語だけど、前程は堅苦しくない、、、というか、時々タメ口になる事もあって、「あの櫻井さんはどうしてこの会社に就職しよう、と思ったんですか?」「えっと、、、ちょっと恥ずかしいんだけどさぁ、ハウスメーカーって、夢を叶える仕事だ、って思ったんだよね、お客様の夢を叶える、
入学式の朝に、潤から制服姿がカッコいいと言われ、夢と希望に満ち溢れて迎えた登校初日、潤と約束した時間に玄関を出ると、潤ももう家から出ていて、「おはよう、翔。今日からまた一緒に学校に通えるね。」「うん!先輩宜しくお願いします。」「任せといて。分からない事や困った事があったら言ってね、力になるからね。」「うん!」そんな会話を交わしながら、潤と連れ立って駅に向かい、潤に促されるままホームの端まで行って、電車の一番後ろの車両の、一番後ろのドアから乗ると、目の
俺が潤さんの家に着くと、潤さんは玄関前で待っていてくれて、「翔、グッドタイミング❗️俺そろそろ着く頃かなぁ、って思ってちょうど玄関を出た所だったんだよ。」ニコニコと笑顔で俺を迎えてくれた潤さんは、制服からカジュアルな服に着替えていて、服の上にはラベンダー色のエプロン。その姿がめちゃ可愛いから、俺はドキドキしちゃってしどろもどろ。「あ、えっと///き、今日はお招い、、お招き頂き、、、」「ふふっ、そんな堅苦しい挨拶はいいからさ、どうぞ〜♪」「ばあちゃ〜ん、櫻井君
潤と初めてのデート、、、とは言っても俺が潤に頼み込んでやっと実現した合格&入学祝いのデートだけど、、「ね、ところで今日は何がしたい?翔がしたい事何でも叶えてやる、、、とは言えないけど、なるべく望みを叶えてあげるからさ言ってみて。」「ホントに⁉️じゃあまず買い物に付き合って!そのあとハンバーガー食べに行って、あっ、勿論潤の奢りでね、それからゲームセンターに行って対戦ゲームして俺が勝ったら、俺のお願い聞いて欲しいんだけど。」(俺のお願いは勿論、『翔おめで
今日から新しいお話しを始めます。〝はっきりしてよ〟のあとがきに書いたように、タイトルは〝ふたり〟社会人1年目の〝ふたり〟のお話しで、全話翔君目線のお話しになる予定です。(もしかしたら最後の方に、潤君目線のお話しも〝おまけ〟として書くかもしれません、、、)それではどうぞ〜【ふたり】昨年の3月、大学をかなり優秀な成績で卒業した俺。その時には大手ハウスメーカーに就職が決まって、卒業式の日には、仲の良かった友人の一人から、「それぞれ進む
まさかクラスのみんなが松本君の事を魅力的だと思っていたなんて、、、なんかショック!😨今まで松本君の事をそんなふうに意識してなかったけど、みんなの話を聞いて、はっきり言って焦ってる。こんなふうに焦るのは、もしかして俺も松本君の事が好きだから、、、?イヤイヤ、そんな💦だって俺松本君の事全然知らないし、、、ただ物静かで、本を読むのが好きで、あと話す声がちょっと鼻に掛かった甘い声で、色が白くて顔が小さくて、いつも伏し目がちにしてるけど、偶に顔を上げるとド
今日から新しいお話を始めたいと思います。今回のお話は、翔君が高校に入学した時からのお話になります。今回の翔君は明るく聡明で適度にノリが良くどこにでも居そうなごく普通の高校生。そして潤君は、、、潤君がどんな人か?はお話の都合上今はまだ秘密という事で、、、。勿論今回も恋のお話。(悲恋ではありません)今のところ全編翔君目線からのお話になる予定です。皆さんに楽しく読んで頂けたら嬉しいです。〜優海〜それではどうぞ〜♪今春、中学を卒業して高校に進学
〜Sside〜お正月最高‼️初詣最高‼️お財布の中はお年玉でパンパンだし、潤のクラスメイトには、イケメンでカッコいいって言われるし、潤はヤキモチを妬いて膨れてて、その膨れた顔も可愛いから、もっと揶揄いたくなるし、こんなに楽しい事はない♪無事にお詣りを終えて、デパートに向かう途中も、まだ潤はぷりぷりお怒り中で「翔君酷いよ、柴田さんに出鱈目な事話して!」「え〜?俺出鱈目な事なんか話してないよ。潤に勉強教えてるし、車で学校へ送って行く事もあるし、今日
潤さんが学校を休んだのはやっぱり俺の所為だ。朝のHRが終わった後、潤さんが休んだ理由を梅っちに聞いても、「ちょっと具合が悪いらしい。」としか言ってくれず、、、(◞‸◟)その事で頭がいっぱいで授業には集中出来ず、それにいつもだったら、4時限目が始まる頃にはお腹が空いて、お昼休みになるのが待ち通しい俺が、今日は昼休みになっても食欲も湧かず、居ても立っても居られずに、学校を飛び出した俺、勿論行き先は潤さんの家。走って走って走り抜いて、潤さんの家に着いて、
おばあちゃんが夕飯を作ってくれている間、潤さんから、『これまで話さなくてごめん。』と謝られ、「でも学校で翔が心配そうな顔でいつも俺を見ていた事知ってるよ。」「えっ?///」「ふふっ、俺すごく嬉しかったよ。」俺が潤さんの事が気になってこっそり見ていたのを知ってたなんて、、、「それに、教室を移動する時も俺がちゃんと行けるか心配して何度も振り返って見てくれてただろ?」「・・・///」めちゃくちゃ恥ずかしい、、、潤さんがそんな事まで知っていたとは、、、「俺転校が多
真っ赤になって俯いてしまった潤さん。潤さんて、知れば知るほど可愛いらしい。「///そ、それよりもさっきの事は?」「さっきの事?」「だ〜か〜らぁ、俺に聞きたい事あるでしょ⁉️」「あっ、それはえ〜っと、、、💦」焦る俺に、「もう💢信じられない❗️なんで携帯の番号とメールアドレス、聞いてくれないの⁉️」「あっ‼️」そう言えば聞いてなかった、潤さんの携帯の番号とアドレス。でもそんなに気になってたのなら、潤さんの方から、『翔の携帯の番号教えて、』って言えば
美味しいケーキをパクパク食べる俺に、「ホント、翔って美味しそうに食べるよね、見ていて気持ちいい、、、けど、その顔あざと過ぎない?」「えっ?あざとい?俺が?」「だってほらクリームが、」潤が、俺の唇の端に付いていた生クリームを人差し指で拭ってくれて、そのまま『ペロッ』って舐めちゃった❗️「・・・(@_@)❣️」小さい頃は潤が、『ほら翔ほっぺにご飯粒が付いてるよ。』って言って、俺の頬に付いたご飯粒を取ってくれてそのままパクッて食べる事はよくあったし、それが当たり
潤さん、絶対俺の心を見透かして揶揄いに来たんだ❗️俺に対して『大好きだよ、翔。』って言うくせにホント頭に来る💢そっちがその気なら俺だって、、、潤さんが俺を見てニヤッて笑ったから、〝あっかんべ〜〟ってしてやったら、ちょっと驚いた顔をしてから口を塞ぎ、俯いて、、、大笑いしてる⁉️何で大笑い?俺めちゃくちゃ怒ってるのに信じられないっ‼️そんな面白くない気分のまま迎えた昼休み、お弁当を取りに自分のロッカーに行くと、潤さんがそっと俺に近付いて来て、「明日唐揚
潤さんと英語の勉強をしながら、お互いに問題を出し合ったりして、憂鬱な筈の期末テストの勉強が凄く楽しくて、潤さんも俺と同じように感じていたようで、「翔と一緒だと勉強も楽しいって感じるよ。」「ホントに?」「うん♪」楽しいから勉強もサクサク進んで、「俺みんなより遅れて学校に通い出したら、期末試験不安だったけど、翔のお陰で不安がなくなったよ。」「イヤ、イヤ、そんな、、、俺の方こそ潤さんと一緒じゃなかったらこんなにちゃんとやらなかったし、」「良かった、翔の足手纏いになら
松本君が転入して来てから半月。未だに松本君は大人しくて、「何か分からない事無い?」「大丈夫です。」「次の化学の授業は化学室だから一緒に行こ。」「初日に教えて貰ったからひとりで行けます。」「そぅ?、、、」朝登校しても松本君の方からは挨拶してくれないから、俺が気付かないでいるといつの間にか席に着いて本を読んでいて、『話し掛けるな❗️』というオーラをビンビンに出していて、話し掛けるどころか近付くのも躊躇してしまうほど。それに放課後は放課後で、サッと帰っ
黒田君から幽霊の話を聞かされてから数日後、担任の梅っち(梅田先生)から呼ばれ、「明日からウチのクラスに転入生が来るから、櫻井面倒を見てやってくれよ。」と言われて「はい、分かりました。」と答えたものの、なんかちょっと気になる。5月末に転入って、凄く中途半端な気がするんだけど、、、もしかして前の学校でイジメられてやむを得ず引っ越す事になったとか?もしそうだとしたら暖かく迎えて入れてあげたい。そう思いながら迎えた次の日、登校してそのまま職員室に向かっていたら、職員
〜Jside〜お正月、父さんや母さん、母屋のおじいちゃん、おばあちゃん、それから翔君のお父さん・お母さんからもお年玉を貰って、しかも高校生になった、という事で去年よりもお年玉の額も多くなって喜んでいたら、それは、大学1年の翔君も同じだったようで、超ご機嫌。「なぁ潤、奢ってやるから出掛けようぜ!」と僕を誘ってくれて、「えっ?でもまだ冬休みの宿題終わってないし、」「え〜?お正月くらいいいじゃん、、、と言いたい所だけど、潤クソ真面目だからなぁ宿題終わって
松本君に嫌われたく無い俺が、必死になって謝ると、「誰にも言わない?」「勿論!絶対に誰にも言わないよ、松本君が車に対してトラウマがある、なんて。」「(*`ω´)💢誰にも言わない、って言ったくせにもう言ってるじゃん‼️」「いや、だって松本君は本人だし、、、💦」「〝誰にも〟って言ったんだから、たとえ本人にも言ったらダメだ、ってなんで分からない訳⁉️」「、、、ごめん。金輪際もう絶対に誰にも言わないから許して貰えない?」「まあ許してやらなくも無いけど、、、」俺の言葉
〜Sside〜潤の宿題をちょっと見てやっただけなのに、潤は凄く嬉しそう、「僕ね、一人っ子だからず〜っと兄弟がいたらなぁ、、、って思ってて、今日は翔君が僕の宿題を見てくれて、お兄ちゃんが出来たみたいですっごく嬉しかった♪ありがと翔君。」「いやいや///俺どうせ暇だったし、、、あっ、そうだっ!明日も見てやるよ、俺暇だし。」「えっ、ホントに?いいの?」「勿論!明日は俺も宿題持って来るから一緒にやろうゼ!」「うん!」潤が凄く嬉しそうな顔をするから、
突然、『翔』なんて呼び捨てにされたら、ドキドキして、真っ赤になっちゃうのは仕方ない事で、そんな俺を見て、潤さんはクスクス笑いながら、「翔、うぶで可愛い。もしかして親以外から『翔』って呼び捨てにされたの初めて?」「、、、悪い?」「バ〜カ、〝悪い〟なんて言ってないだろ?俺は〝可愛い〟って言ったんだけど?」「、、、///」「あっ、また赤くなってる。俺可愛い翔の事好きだよ♡」「えっ?(//∇//)」「もう💢聞こえなかった?『好き』って言ったの‼️」「勿
歓迎会では、俺に対してタメ口だった松本君だったけど、その翌日からはまた元に戻ってしまって、俺に対して敬語を使う松本君。折角仲良くなれた、と思っていたのに、そう思っていたのは俺だけで、俺の勘違いだったのか、、、と思うとちょっと寂しい。だから、もう少し仲良くなりたくて、会社が休みの前日である火曜日、飲みに誘うと、、、「ね、松本君今日会社終わり、一緒に飲みに行かない?」「えっ?今日ですか?」「あ💦何か予定入ってる?急に誘って迷惑だったかな?」「迷惑
〜Sside〜なんだかんだ言いながら、潤の言葉に一喜一憂してる俺。潤の一言で、どうしてこんなに気持ちが上がったり、下がったりするのか残念ながら自分でもよく分からない。「ホント分からないよなぁ、、」「ん?翔君何か言った?」「あいや💦なんでもない。ただお年玉で何を買おうかなぁ、って思って。」「えっ?翔君何か買いたい物がある、って言ってなかったっけ?違うの?」ヤバい!忘れてた💦潤に『買いたい物がある』って言った事。「もしかして、特に買いたい物は無いって
潤と初デート出来て、それは勿論嬉しかったけど、でも、、、「翔何でそんなにつまらなそうな顔してるの?俺翔の希望通りにしたのに何が不満?」「だって、、、帰って来るのが早過ぎるよ。」確かに潤はシャーペンとボールペンと消しゴムを入学祝いとしてプレゼントしてくれて、しかもシャーペンは、「翔俺の使ってるシャーペン、凄く書きやすいし、疲れにくくて良いから俺のと同じのでいいよね?」って言ってくれて潤とお揃いのを買って貰って、それは凄く凄く嬉しかったけど、ささっと買ってしま
〜Sside〜最近の俺、ちょっとおかしい。去年の今頃は脇目も振らずに受験に向けて一筋で、『大学生になったら、思いっきり青春をenjoyするゾ!』と思っていたのに、いざ大学生になってみると、、、入学したての頃は、クラスで仲良くなった(男女)数名と、授業後遊びに行ったりした事もあったけど、少しするとそれにも限界が来て、、、というか、そのグループ内のある女子から『ねぇ櫻井君、今度2人だけでドライブに行こうよ。』と言われ、『えっ?2人だけで?』『この間櫻井
〜Sside〜俺が初めて潤に会ったのは、俺が中2、潤が小5の時で、潤たち家族がじいちゃんの家の離れに住むようになって何日か経ってから。初めて潤を見た時は、5年生にしては小さくて色白で、目がぱっちりしていて、『可愛い子だな。』とは思ったもののはっきり言って、ちょっとモヤモヤした気持ちで、あまり嬉しくは無かった。潤の両親が共働き、という理由で、小学校から帰るといつも母屋に来ているという潤。可愛くて素直な潤は、あっという間にばあちゃんをトリコにしてしまって、
〜Jside〜デパートで買い物を終えて、「潤お昼何が食べたい?約束通りなんでも奢るから、潤の食べたいもの言って。」「え〜?いいよ、僕だってお年玉貰ってるから奢って貰わなくても、大丈夫だよ。」「ダ〜メ‼️俺が誘ったんだし、買い物に付き合って貰ったんだから、俺が奢るの!」「ん〜、じゃあファミレス行こうよ。」「え〜〜?ファミレス??」「うん!だってファミレスなら和食・洋食、どっちもあるし。」「ファミレスかぁ、、、もっと高いもの奢るし、遠慮なんかしなくてい