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妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。ガラスの容器に切った食材と牛乳、アクセント用のシーザードレッシングを適当に垂らして蓋を置く。やけに立派なそれには何に使うのかよく分からないようなボタンとか、何かのボリュームをコントロールするためのつまみとかもある。とりあえず俺が用があるのこれだなと【ON】と書かれたスイッチをポチッと押した次の瞬間。轟音と共に蓋が吹っ飛び、中に入れた材料が勢いよく飛び出した。「わあぁぁぁぁぁ
妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。不貞腐れた気持ちを心の奥に押し込んで、とにかく俺は彼担当の【スーツ売り場のスタッフ】としての役割に徹することにする。スマホを愛用のリュックへ戻し、大きく深呼吸をして気持ちを切り替える。そして約1時間半後にはスーツが仕上がり、俺はドキドキしながらO野さんへと電話をかけた。すぐに応答してくれたO野さんが、売り場を再訪してくれたのはその直後。「サイズはいかがですか?不快に感じる場所は
妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。結局、靴もお買い上げくださり、売り上げに貢献した俺は靴売り場のスタッフから絵顔でお礼を言われ、その後で彼と一緒に自分が勤務する売り場へと戻って状況を確認する。急ぎでと依頼はしていたもののスーツの補正は短時間で可能な作業ではなく、まだ2時間くらいが必要だとのこと。これ、チャンスじゃね?なんて。この時、俺は百貨店勤務の人間としてあるまじきことを思いついてしまった。・・・こ
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。「お前が相手するのが一番イヤだ」「は?俺のこと信用してないってこと?」「ビジネスパートナーとしては信頼してる。けど」俺が横目で睨むと、「俺、智さんほど節操なしじゃないつもりだけど?」不敵な笑みを浮かべていた。「失礼な奴だな?そういう経験も全部、俺の糧になってんの!」つか、さっきも黄色い悲鳴の中に「松本さーん」が混じってただろ?一般人のクセに外部に
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。気もそぞろな俺の様子に深い溜息をはいた潤は翔くんの耳元で何かを囁くと、俺からその姿を隠すみたく移動を開始しすぐに視界から消え去ってしまった。2人が向かった方向から察するにスタッフルームに避難させたんだと思う。俺が顧客を接待する応接室とは真逆の方向、潤は徹底的に俺の見える範囲に翔くんを出さないつもりらしい。・・・そんな態度に出てたかな?それは確かに・・・社会人として失格・
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。「だって、そんなの知らなかったし!」こそこそと潤とやり取りしていたことっだって・・・あ!「もしかして、お前とのやり取りって・・・」「仕事の話だっつーの!それを嫉妬心から邪推して・・・あのさ、俺が智さんに言わなかったのは、翔くんの希望でもあるんだぜ?」「・・・翔くん、何て言ってたの・・・?」「すごく嬉しいしそうしたいって・・・でも、まずは自分の口で伝えてからにしたい
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。結局、その日は翔くんに俺から連絡することはなく、あっちからも連絡がなくて翌日を迎えることになる。スマホのアラームに起こされてムクリと起き上がり、隣に翔くんの姿がないことにガックリと項垂れる。こりゃ重症だぞと自覚しつつ、とりあえず顧客の接待の為に準備を整えるもとにかく気分が乗らなかった。今日から翔くんは6連勤だとか言っていたし・・・全くもってイライラする。「ご機嫌斜めじゃ
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。俺の翔くんに対する最初の印象は【完璧なコ】だった。智さんのために選んでくれたスーツのセンスもさることながら、個展で初めて会った時は最高だと思った。王子然とした佇まい・・・ピシッと着こなしているスーツも似合っていて言葉遣いや所作も美しい。翔くんの来館に気がついた対角線上にいる智さんってば。・・・いや、俺が敢えて智さんから距離を取るように移動しつつ作品の説明をしているんだか
妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。「・・・えっと」慣れないキッチンに立ち、キョロキョロと周囲を見回してから、「智くん・・・勝手に冷蔵庫開けてゴメンね」心の中でお詫びしてから食材を確認してみる。「わ・・・俺の家の冷蔵庫とは全然違う」中は綺麗に整理されていて、でも凄く生活感があるかと問われるとちょっと違うような。なんかオシャレなモデルルームとかマンションのパンフレットに載っていそうな・・・そんな雰囲
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。「・・・・・・」無言で部屋に入った潤をリビングに通すと、ソファにドカッと腰を下ろして俺を上目遣いで睨んでくる。「・・・なんだよ」そんな潤に怯んだ俺は立ったままでそう言葉にすることが精一杯だった。つか、今日のコイツ、マジで怖い・・・目ヂカラ半端ない。下手に視線を合わせたら石化させられそうな勢いだ・・・メドゥーサかよ。やっぱ俺が何かやらかしたのかと不安になり始め
妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。「智くん・・・勝手にごめんね」俺は心の中で呟いてから破裂しそうな膀胱を庇うように内股状態でヨチヨチと歩き、目の前にある扉を開けてみる。結果は大ハズレ(涙)。そこは一般の家庭には恐らく存在しないであろう【アトリエ】的な部屋だった。規則性を持たずに並ぶイーゼルとキャンバスとか、テーブルの上で制作途中の粘土のような作品群。絵具や粘土の独特の臭気が漂うその場所は、学生時代に授
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。「・・・なんだ、そういうことだったんだ」翔くんは俺を見つめたままでグスッとまた涙ぐむと、「智くん・・・俺・・・元々は男性を恋愛対象に見てないの・・・知ってるでしょう?」そう言って優しく微笑んでくれた。「・・・うん」「でも、智くんには何故か惹かれて・・・もちろん、お友達としてのお付き合いができたらいいなって感じだったんだけど」「・・・だよね・・・知ってる」
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。その日の役割を終え、含みを持った表情の潤から見送られて内心ウキウキした気分で翔くんが勤めるショップが入った百貨店へと到着した。脇目も振らずにショップに直行し、手前で急に気恥ずかしくなって一旦立ち止まる。・・・なんか俺、推しに会いに行く乙女みたいじゃね?とか、そんな気分。俺、翔くんを【彼女的】な立ち位置で見ているのに、己の行動を振り返ると俺の方が彼女みたいじゃん?とか。
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。「悪いけど、俺も個人的にちょっと連絡させてもらうことがあると思う・・・いい?」ピキピキとコメカミに青筋が浮かぶ気分でぶうたれて、「・・・俺のだかなら?潤はお友達止まりだって・・・そこだけは理解しといて」そう言うと、こいつは意味ありげに笑う。くっそ・・・何を考えてやがる?今まで恋愛関係の好みが被ったことはないはずだけど・・・翔くんみたいな美形とか超レアだし・・・まさか潤
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。ズルズルとその場に座り込んだ翔くんに、「口・・・開けて」と、耳元で囁くと素直に応じてくれたから、そのまま舌を捻じ込んだ。「んっ・・・う・・・ふ・・・」聞こえてくる翔くんの吐息に煽られ・・・舌を絡ませ歯列を辿り、俺の肩に置かれていた彼の手に力が入ったところでふと我に返る。俺を見つめるトロンとした瞳と上気した頬、肩で息をしている姿を見てここが公共の場所であり翔くんの職
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。なーんもさせられないけれど、そこは俺がカバーすればいいんだし、特に気にはならず。そして、個展の初日を迎えることになる。「智くん・・・俺、後で行くから」「・・・全身迷彩とかはダメだよ?」「・・・分かってるってば、ちゃんとスーツ着ていくし」「・・・待ってる」翔くんが選んでくれたスーツ、そのネクタイを結びつつ剥れた表情の翔くんの頬にキスをすると、「智くんって
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。俺がジロリと潤を睨んだ瞬間、「着いたよ・・・今からはイケメンアーティスト大野智でお願い」そう言ってシートベルトを外して颯爽と車を降り、俺も釈然としないながらも潤に倣って降車する。オープンの時間までまだ2時間以上あるにも関わらず、既に会場の前にはファンらしき姿が確認できて遠くで黄色い悲鳴のような声が聞こえる。つか、松本さーんって声も混じってるけど?!潤はにこやかにそ
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「・・・翔くん?!」慌ててキッチンに飛び込んで、蓋が吹っ飛んだ状態で回転を続けるミキサーを停止させた。「どうしたの?」周囲を見回すと、目を覆いたくなるような惨状が飛び込んできた。カウンターの上には牛乳と何故かシーザードレッシング、シンクの中にはキウイ・りんごと胡瓜の残骸、壁とか天井には牛乳が飛び散っていて床には雑に切られたキウイとかりんごが転がっている。ふと手を見
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。「この後、翔くんをここに呼んでる・・・もう、スライディング土下座でもなんでもして意地でも口説き落としてよね?ウチにとっても翔くんは必要な人材なの!トリセツが難解な智さんを任せられる相手なんてそうそういないんだからさ?」急に優しい表情になった潤に申し訳なくて、「本当にゴメン・・・マジでありがとう」そう返すことが精一杯。するとまたインターフォンが鳴り、「櫻井くん、いら
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「ごめん・・・俺、知らなかったから・・・それにしても、これは酷い」潤はそう言ってからスウェット姿の俺を上から下まで見て、「そう言えば智さん・・・少し痩せたような」そんなこと口にしたから、「ダイエットしたくなったら、いつでもウチに来いよ」俺はヤケクソでニヤリと笑う。「う・・・つか、マジでちょっと待って。智さんの健康管理も俺の仕事の一つなんだけど・・・どうしよう
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「翔くん・・・どうして昨日は黙って帰っちゃたの?」堪らず彼氏モードを発動した俺に、「・・・だって・・・智くんってば忙しそうだったし」つられて翔くんも何となく彼女モードを発動して、手を止めて俯いた。「本当に?・・・理由、それだけ?」・・・もしかして潤が何か絡んでんじゃないかと疑心暗鬼に陥っている俺は、小首を傾げて翔くんの顔を覗き込む。途端に翔くんは俺から視線を
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。耳まで赤くなって、恥ずかしそうに視線を逸らした翔くんに、「もちろん・・・ゆっくりでダイジョウブです!」尻尾を爆振りしながら答えた瞬間、潤が爆笑しているイメージが頭に浮かんで、「イイとこなんだから邪魔するな!」と、脳内で笑い声を響かせている潤の顔を必死で消し去る。挙動不審な俺の姿を、不思議そうな表情で翔くんが見つめていた。ふと、翔くんの視線がキッチンの方へと延
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。潤にタクシーでマンションまで送ってもらって、俺にとってはひだまりのような翔くんの姿がない部屋の中を見回す。翔くんがいない・・・たったこれだけの違いなのに、妙な虚無感に襲われて翔くんじゃないけれど肩がナデそう。【一緒に過ごすのは週末だけ】のお試しの約束が崩れることにさほど時間は必要なく、今では2〜3回のペースで泊まりに来てくれるようになっていた。恋人同士的ないちゃいちゃはなくて
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。「智さん、今回の個展は【アーティスト大野智】の今後に多大な影響を与えるって、その部分だけは理解しておいて・・・いい?」車内で潤にそう釘を刺された理由は、気合を入れないと俺がぼんやりしてしまうから。『大野智の存在を表に出すならイメージ戦略も必須』というのが潤の言い分。俺は顔を見せずにミステリアスなアーティストとしての活動を希望していたにもかかわらず、画廊のオーナーの意向で顔出し
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「お邪魔します」それから数日後の月曜日、俺たち3人は休みを取り夕刻からマンションへと集まることにした。潤は午後5時を過ぎた辺りで我が家に到着、白いTシャツとデニムのラフな服装の潤がワインとチーズを手土産に俺の部屋へと到着した。「・・・翔くんは?」揶揄うような口調の潤に、「今、料理をしてくれてる」俺が遠い目をしながら返すと、「へぇ・・・翔くんの手料理、楽
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。この日、4回目のエスコートの最中、「・・・翔くん?!」その姿を視認する前に俺の中の【翔くん探知レーダー】が敏感に反応する。警察犬並みの能力を誇るレーダーが示す方向へと視線を向けると、そこにはタークスーツをキリッと着こなしたぽやぽや感ゼロの彼がいた。首からは俺が渡した関係者専用の入館証を下げ、正装したみたいな隙のない微笑みを浮かべるその様子は、まるでスーツを着たお姫
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「もしかして蓋をせずにスイッチ入れた感じ?」「っていうか、スイッチ入れた瞬間に蓋が吹っ飛んで・・・中の色々も吹っ飛んで」締め方が甘かったんだな。「翔くんって、私生活がポンコツだったりする?」私服のセンス、料理できないジューサーすらまともに使えないとかさ。俺の質問に耳まで赤くなった翔くんが、「ごめんなさい」って、また謝った。「怒ってないって・・・壁
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。黒いドロドロした原型を留めていない物体はワカメか何かか・・・?その表面を白く覆ったゼリー状の物体は・・・豆腐に見えなくもないが一般人が見れば単純に腐った味噌汁そのものだ。おおう・・・翔くん。「あ、でもちょっと傷んじゃってるみたい・・・どうして食べてくれなかったの?美味しくなかったかな・・・?」さすがの翔くんにも味噌汁が腐敗している現実が伝わって安堵したけれど・・・先のこ
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。「・・・ごめんね」モソモソとハムスターみたく朝食を頬張る翔くんが可愛くて、じっと見つめていると俺の視線から逃げるように忙しく視線を彷徨わせていた。「・・・翔くん、一緒にここで住まない?」「・・・はいっ?!」俺の突然の爆弾発言に、目ん玉が飛び出そうなくらいに驚いた顔を俺の方へと向けた翔くん。「・・・なんか、放っておけないんだよね」とか、急転直下な展開に俺自身が
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味がわからない方はブラウザバックでお願いします。いや、俺だって我ながら子供っぽいなとは思ってる・・・けどさ。30歳が27歳に叱られたらぶーたれたくもなるだろ?「あー・・・もう、面倒くせぇな」5階にあるメンズファッションフロアに分入ったはいいものの、首元の縒れたTシャツにデニム+スニーカースタイルじゃ場違いすぎてさすがの俺でも気が引ける。トボトボとフロア内を彷徨っていると、「何かお探しですか?先ほどから何度も当店