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3.初!お尻丸出し帰り道、学校から家まで歩いて15分。悠一はひとこともしゃべらなかった。2人の間を気まずい空気が漂っている。“帰ったら絶対におしおきされるよね・・・。もう海のお尻、充分痛いのに・・・。あーあ、このまま逃げ出したいよー。”玄関のドアを開け、リビングに一歩足を踏み入れた途端に、「正座!」と静かに冷たく言い放たれた。さっきたかやんに散々叩かれて、正座するとお尻にかかとが当たってズキズキと痛い。悠一に気づかれないように、お尻をちょっと浮かせて座ったが、バレたら怒られそうだ。
2.おしおき部屋へ職員室の隣の生徒指導室、みんなは『おしおき部屋』と呼んでいる。担任のたかやんと生徒指導部の先生と怜伊と海の4人。「君たち、まだ入学してから1か月も経たないのに、緊張感が足りないんじゃないですか?」と厳しそうな生徒指導部の先生に言われた。2人とも下を向いたままじっとしている。「怜伊、どういうことか説明してくれ。」とたかやんが言うと、「えっ、あの・・・私が悪いんです。海の家のことで、海を怒らせるようなことを言っちゃって。それで、ほっぺた叩かれて、私がワァーって
1.海のケンカ4月も終わりに近づき中学校生活にもだいぶ慣れてきたある日の昼休み、海はついカーッとなって、長谷川怜伊(はせがわれい)の顔をひっぱたいてしまった。怜伊とは小学校も一緒で、昔からケンカしたり仲直りしたりの繰り返しだったので、まわりの友達は“またあの2人やり合ってる”ぐらいにしか思わなかった。そこに一部始終を見ていた副担任の新任教師、二谷強士(にたにつよし)先生が慌てて止めに入ったので、話がややこしくなってしまった。「蓮ケ谷、何してるんだ?長谷川、泣いてるじゃないか。手を出