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先日‘‘グラスホッパー’’を取り上げました(No.019参照)が、言葉が足りなかった、クリーム絡みでこれを抜きには語れなかった、と焦りながら筆を取った次第であります。このカクテルの名前は、元々は‘‘アレクサンドラ’’でした。デンマークから英国王エドワード7世のもとに嫁いだアレクサンドラ王女に寄せて作られたのだそうです。いつの頃からか‘‘アレキサンダー’’となっており、何だかゴツそうな強そうな雰囲気となりました。ジンをベースにしていたものがブランデーへと替わるなど味わいの変遷も見られます。
その味わいは標的に向けて放たれた弾丸のような鋭さ。意中の彼にこのカクテルを飲ませるのだ。後日の結果報告を待っておるぞ。キャラウェイという香辛料。和名は‘‘ヒメウイキョウ’’です。優れた整腸作用があり、さらに、恋人の愛情をつなぎ留める力がある‘‘惚れ薬’’としても有名です。キャラウェイを活かしたリキュールが‘‘キュンメル’’です。1575年オランダで誕生した歴史あるお酒。キャラウェイの持つ甘さやほろ苦さ、爽やかな香りが活かされています。日本では人気・知名度ともに高くないので、常備するバ
オーセンティックであらんとする紳士たちの、逆説的なアンチテーゼでしょうか。2000年代初頭くらいに登場したシューター(一気飲みカクテル)ですね。いいこちゃんでいようとする方々を嘲るパンクなビジュアル。キモい。凝固したリキュールの食感もエグい。透明な部分はピーチのリキュール。白い脳はベイリーズ・クリームリキュール。あとはブルーキュラソーとグレナデンシロップと。ベイリーズを静かに垂らすことでぐにゃぐにゃの造形美が生まれます。相性の良くないリキュール同士だと、このように分離して大変なんです
雨上がりの虹。特に鮮やかな虹が見られたりしたら、なんだか得した気分になれますよね。カクテルの‘‘レインボー’’も鮮やかな七色。ビジュアル系です。このカクテルはお酒の持つ‘‘重さ’’の違いを利用して重ねます。お酒は甘さの度合いによって重さが変わります。より甘いものはより重く。シロップなんかはとても重いので一番下に沈めたりします。逆にウイスキーなど糖分の少ないものは一番上に浮かべたりします。キレイに何層にも重ねるには、それぞれのお酒の重さを把握せねばなりません。さらに美しく仕上げるコツは
♪サアマタアーイム♪ガーシュウィン作曲の子守唄サマータイムは、数多くの歌い手たちがカヴァーし続ける名曲です。私が好きなサマータイムはジャニス・ジョプリンのブルースロック風カヴァー。ちょっと聴いてみてしびれるから。そんなジャニスが大層好んでいた酒が‘‘サザンカンフォート’’です。ライヴだとステージに用意してあったとか。死に際にボトルを抱いていたとかいないとか。サザンカンフォートはアメリカ生まれのミックスフルーツリキュール。バーボンをベースにピーチやレモンなどたくさんのフルーツを取り
ブラッディメアリは別に血まみれではないけれど、こちらはガチでブラッディでした。。スコットランド・バノックバーンにて戦争があったようです。1314年。スコットランドとイングランドの因縁の戦い。数でも力でも圧倒的だったイングランド軍が大敗を喫した戦いだったようですよ。だからですね、ベースにするのはスコッチウイスキーに限定されるのです。スコッチウイスキーと言っても幅が広いですが、巷で好まれているのはアードベッグをベースにしたものですね。とても燻臭いモルト。オクターブでも特に指定が無ければアー
マンハッタンマティーニ日本のトップレベルのバーの一軒、BARTENDER。移転後、初訪問です。明るい店内は、ストレートのカウンター6席、テーブル2名。久しぶりの訪問になったこの日は、カクテルの王様、カクテルの女王と称される2杯をチョイスです。🟩マンハッタンカクテルの女王と称されるマンハッタンは、ライウイスキーとベルモットを使ったカクテルですが、上田さんは、CANADIANCLUBとCinzanoを使ってますね。一粒のチェリーが添えられます。🟩マティーニ言わず
カクテル‘‘ブルショット’’は1953年、デトロイトのレストランバーで誕生したとする説があります。ウォッカをビーフブイヨンで割るのはアル中の発想かと思いきや、カクテルらしからぬ味わいを求めていた人々は意外なほどに多く、すぐに人気カクテルの仲間入りを果たしたのでした。禁酒せねばならぬ時期(宗教的なやつ)にスープと見せかけてこっそり楽しんじゃう人が結構いたとか、やっちゃいけないことをやりたくなるのが人間の性でしょうか笑。オクターブでは出来立てビーフブイヨンで仕上げるので、ホットカクテルとしてだ