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名残雪1月31日…正月以来、約一ヶ月ぶりに与えられた、突然の「休日」。『バースデイ休暇なんて、とってる暇あるのかよ』嫌味交じりに西田に告げてみるものの、やはり休みというのは嬉しいもので。俺の頬は、自然に緩んでいる。『ははは、今日は一日、ごゆっくり。明日は再び、NYへ移動となりますので。…今宵は、どうなされますか?お出かけに?それともこのまま、お屋敷にいらっしゃいますか?』『…そうだな。外に行くのも、めんどくせーし。久しぶりに「ダチ」共でも、呼ぶ
再会~番外編3~短い検索音の後、呼出音が響く。1.2.3……なかなか類様は、電話口に出てくださらない。私は落ち着いていられず、フロア内をウロウロと彷徨いながら、耳元に携帯を強く押し付け、通信が繋がるのを待った。…もっと早くから探しに出ればよかったと、後悔の念が頭を過ぎる。…10.11.12…プツッ…。……!…繋がったか?『類様?類様ですか!?』『…はい。…田村?…何?』
「memoir」…朝?…鳥の囀りと木々の葉音。小窓から、レースのカーテンを揺らし吹き込んで来る微風に、イングリッシュローズの香りが混じる。爽やかな新緑の風…どこか暖かな太陽光の温もりを含んでいて。…俺はいつも通り、そんな空気に包まれながら目覚めの瞬間を迎える。瞼をあげた瞬間、白い採光に瞳がやかれた。…窓から射し込む、初夏の陽光…。……。…二人の「未来」を暗示するような、眩さだな。……。まだ脳思考が
Rain2【つくし】『マジ、うめぇ。お前ホント「庶民料理」だけは最高に美味いモン、創るよな?』『褒めるのに「庶民」だけは余計だと思うけど…。…じゃ西門さんの高級茶と、あたしが作る庶民料理で店でも出す?繁盛するかもよ?』『ば~か。これ以上、茶道を仕事にするなんてやなこった。それに、お前は…』『え?』『お前は…俺の為だけに、創ってりゃいいんだ』『……西門さん』あたしの部屋で夕食をとりながら交わ
Rain7【総二郎】俺達は決して、この付き合いを秘密にしておくつもりは、無かった。…が。何時ものメンバーで集まる際も、敢えて二人…揃って行動するコトは、無く。俺は野郎共と…牧野は女連中と、それぞれつるんで。「友達」…それ以上の過剰な接触を、周囲に見せるコトが無かったからか。仲間内誰一人として、俺達の「関係」に気付く者は、居なかった。……。…いや。…一人だけ。…「花沢類」…。牧野を
Rain46【つくし】目覚めたのは、翌朝。部屋に射し込む、眩い陽光に照らされて。『…え?あれから、あたし…ホントに寝ちゃったの?』…ホントなら真夜中のウチ、花沢類の迷惑にならないよう、一人で此処を出て行くつもりだったんだけど。なんで、あの時…あんな、急に眠くなっちゃったんだろう?…今日、早目に送る…とは、言ってくれてたけど。いいのかな…花沢類に送られて、西門さんの元へ行くなんて。なんだか、
Rain35【総二郎】翌朝、昨夜の「控え目な飲酒」が功をそうしたか、俺は比較的スッキリとした気分で、目覚めの時を迎えた。ベッドの上…起き上がり、軽いストレッチをして身体をほぐす。今日は都内に存する「とある宮家」の屋敷に伺い、茶を点てるコトになっている。勿論、皇室ゆかりの「御家」に伺うのであるから、親父も同席。更に言えば、今回の茶席は西門を贔屓にしてくださる「宮様」への、「西門後継者」…ようするに「俺
皆さまこんにちは!石川煎餅店のjunkoです(*^^*)いよいよブリティッシュヒルズマナーハウスツアーツアーに申し込んだ方のみ2階に上がれます正面入口入ったレセプションで受付をし時間になると案内してもらえますやっと階段を登れますこの階段は有名ですね光っているステンドグラスは上から見るとよく模様が見えます階段登ったところで広間の絨毯のお値段のクイズが出ます私は他の方のブログで知っていたので黙っていたのですが他のツアーの方がかなりお安い値段を言っていたので思わず最
Rain6【つくし】不思議だな…って、思うの。他人に触れられるコト…あんなに怖いって、思ってたのに。何でかな…西門さんの掌からは。全くそんな気持ち…起こらなくて。逆に…。…もっと、触れて。もっと、抱き締めて…って。そう…思う。西門さんは、その発言の通り。あたしの「なか」に、無理矢理踏み込んで来ることは、無くて。軽やかな、キスの雨。額(ひたい)に…頬に。…唇…に。た
昨日、WOWOW宝塚プルミエールの中で流れた『花より男子』制作発表等のVTR、当時はまだスカイステージしか加入していなかったので初めて見ました📺初見はワクワクo(^-^)o楽しい伊集院少尉とは全くキャラが違う道明寺司。でも、どちらもれいちゃん(柚香光)以外考えられないはまり役です(´艸`)自己紹介のところでカメラに向かって歩く時のタメが、たまりませんねゴージャスなF4実は私、『花より男子』のチケット2公演分持っていたんです。たまたま登録していたTBSサイト(会場が赤坂ACTシアターで
Rain20【つくし】『……』『……』花沢類に腕をとられながら、駐車場までの道…歩みを進めて行く。だけど其の道中、花沢類もあたしも、言葉を発することは一度も無く。…車に乗り込むまで、互いの表情さえも確認しなかった。「相手を気にする」…そんな余裕、あるはずも無い。だって今のあたしには、自分のコトすら何も解って居ないのだから。擁いている気持ちも…なすべき行動も。何時の間にか車に乗り込み、花沢類が其の
Rain12【つくし】翌日の夕刻、あたしは西門さんに送られ、自宅のアパートへと戻ってきた。帰り道…そして、この別れの際になっても、あたしは西門さんに「あるコト」を告げるべきなのか、ずっと迷っている。…きちんと「話」をしようと、此処まで何度も彼に向き合うコトを、試みてはいたのだけれど。『西門さん…あの…』『ん?』でも其の度に。あの魅惑的…誘惑的な微笑を、艶やかに返され。あたしは都度、その表情に魅了
Rain17【つくし】『牧野、大丈夫?落ち着いた?』『…うん。ごめん、花沢類…取り乱して。もう大丈夫、自分で歩けるよ』ドアを開けつつ差し出される花沢類の掌を、あたしは小さく頚を振り拒絶した。幾ら自身、突然振りかかった衝撃に精神的参ってるからと言って、花沢類が与えてくれる癒しを、自ら受け入れてしまう行為……それは、とても「罪深い」コトであるような気がして。「罪」…西門さんに対しても、花沢類に対し
中学時代のいじめターゲットにされたSちゃん〈続き〉Sちゃんとは仲良くしたいけど、グループに逆らう強さもなかった私それまであまり自己主張せず、流れに逆らうことなく生きてきただから友達とぶつかったりケンカしたこともほとんどないいじめられてる子を見ると「なるほど、こんなことするといじめられるんだ」「気をつけよう」と他人事のように思っていた仲の良い友達がいじめられてこの時初めて人間関係において行動の選択を迫られたのだと思う人の顔色をうかがい、どこか人任せだった自分
Rain9【総二郎】『…ったく。何処、彷徨(うろつ)いてんだ…あいつ』思わず口をつく、落胆を含んだ呟き。海外への遠征…久し振りとなる帰国に、彼女へと素直に向かう、俺の急いた「ココロ」。その気持ちに素直に従い、気も漫ろ…真っ直ぐ「此処」へ、バイクをかっ飛ばし来たって言うのに。…居ない。肝心の「相手」が。何度呼鈴を鳴らしても、反応は無し…携帯も繋がんねぇし。それでも夜には帰るだろう…と、軽く周辺を
Rain31【総二郎】『~!更…っ!!』『!!』突然の俺の発声に、更が反応を魅せる。…身体を硬直させ、怯えた視線を俺に向けた。それに追い打ちをかけるように、俺は更に向け、さらに言葉を続ける。『更!いいのか、これで!このままトシと離れて…お前本当に、それでいいのかよ!考えろ…!お前にとって誰が大切か…誰が必要なのか!』『……』震えを魅せる、更の身体。俺を見詰める瞳からは、大粒の
Rain18【総二郎】『ジロー…ごめんなさい。私が馬鹿なコトしたから…ジロー、巻き込んで。こんなケガまで負わせちゃって』『……』開放された窓から吹き込む爽やかな蒼風が、煌めく陽光の中、ましろの薄布を軽やかに揺らす。ベッドに横になりながら俺は、その空気の流れとも言える光景を、飽きもせずずっと眺め続けていた。更の存在は感じて居るが、あまり意識に入って来ない。今、気にかかっているのは、牧野…牧野つくしの「現状
いや~昨日はレイちゃんのCMとInstagramでのスマイルに癒されましたねなんで素顔だとあんなに少女のような顔になるのか本当に不思議な方ですレイちゃんの不思議な魅力の一つ舞台にたつと171㎝には見えないくらい大きな男性に見えるレイちゃんオーラのせい?等身バランス?衣装の着こなし??と謎を考えていましたが私が感じた結論としてはレイちゃんはお顔が小さく縦長後ろデコが出ていて頭の形もアジア人に多いハチ張りがないいわゆる欧米人顔そして顔の横幅と首の太
Rain44【つくし】「思い」を告げあった後、花沢類は、今宵あたしが深い眠りに就けるようにと、ワインを一本、開けてくれた。『……』何も言葉は交わさずに、無言のままで、ふたり…グラス一杯分のワインを飲み干し。…すると彼は、徐に立ち上がり。静かに、一言…。『明日、出るの…早い方がいいんでしょ?なら、もう寝(やす)もう?』…と、微笑を浮かべながら囁いて。さり気なくあたしにも、移動の為の起立
Rain8【つくし】『はぁ…』今の吐息…今日何度目の「溜め息」だったろう?ちょっと意識が飛んで、ぼんやりなんてしちゃうと、無意識のウチに零れてしまってる。…まぁ、無意識にって言ったって。自分でその「理由」は、ちゃんと解ってるんだけど。……。…西門さんが居ない。理由は…ただ、それだけ。……。大学生と茶道家元の跡取りという、二足のわらじを履く人だから。忙しいってコトは、前から重々、承知してい
Rain15【総二郎】気付いたのは、病院のベッドの上。…身体に付着していた血糊を全て拭われ、ましろの世界に横たわっていた。あの後、俺の言葉から「コト」を大きくしないようにと機転を利かせた歳三は、動けなくなった俺を抱えつつも、あえて救急車等を呼ぶコトはせず。足が付かぬようにと速攻呼び出した地元のダチの車を使って、西門懇意の此の病院まで俺を運び込んだ。運ばれると、やはり此処でも既に歳三から連絡を受けていた院長が直々に俺を
おそようごじゃいます(*^-^*)そして、〆記事でごじゃいます( ̄▽ ̄;)今夜のお月さまは、雲に隠れて光しか見えなかったんですけど・・・「全知的な読者の視点から」を撮影している場所からは、良く見えたようです♪監督さんのXに、真ん丸なお月様がUPされてきていました원동연(X)撮影現場の月オレンジ色の昇り立てのお月様です♪肉眼で見たら、もっと大きく見えると思いますよ~~~!🌕撮影も順調で良かった、良かった♪監督さんもXに書いてくれていましたが、
Rain30【総二郎】『ト…シ』沈黙を破ったのは、俺の呟きのような、トシへの「呼びかけ」だった。探りを入れるような俺の声に、トシは更に向けていた視線をゆっくりと俺に移し、そして静かに…落ち着いた口調で言の葉を紡ぐ。『…何時ものコトさ。昔も今も…そしてこの先も変わらない。更は総兄だけだ。総兄だけを見て、総兄だけを信じて…総兄だけを求める。ずっと一緒に居ても、俺を見るコトなんてない。決して、絶対に。いくら俺が「総兄の立場」欲し
Rain32【総二郎】さて…残る問題は「俺自身」だ。相変わらず牧野の携帯は「圏外」。それ以外の彼女との個人的連絡手段は俺には無く、未だ居場所は解らないまま。類と居るのは確かだが、何故かその類の所在も現段階、掴めないでいる。『ダメだ、類のヤツ。俺からの電話にも出やしねぇ。メールもラインも一切無視。もともと律儀に連絡返してくるようなヤツじゃ無かったけど、今回は徹底してんな。それに…賞賛に値するくらいの
桜の記憶prayer18つくしは絶句する。自分から動くなど、此れまでの司との「行為」でもしたことが無い。『…自分で…?』『うん…出来る…?』『……』だが…「俺を感じて」…此の、類の言葉に促され。類の両肩に掌を置き、凭れていた身体をゆっくりと起こして、小さく腰を前後させた。…が、そんな小さな動きだけでも、身体には電流のような刺激が走り、思わず腰が浮く。逃げるつくしの腰を、類は咄嗟、抱き押さえた。『逃げちゃダメ…。俺があんたと繋がっているコト…ちゃんと感じて』
今回ご紹介するドラマ、「旧作なのに、なんか最近、よく目にするな~」と気になっていたのですが、NETFLIXでもうすぐ配信が始まるからですかね。実は私、2020年の晩夏韓国ドラマにハマり始めて、まだ作目という時に、本作を見ました。だから、今の私が見たら、多分違う感想を持つだろうなということを、まず最初に、お断りしておきます(韓国人俳優さんとか、全然知らなかったのでカン・ハヌルが、あんなに演技派だとはのちに知るのでした)・・・まぁ、でも、ある意味、超初心者な初々し
Rain11【総二郎】…ふと、予告無しに、牧野の腕が俺に向かい、静かに伸ばされる。その指先を、俺の髪に絡めつつ…徐に梳き遊び始める、彼女。『……。…何?』「理由」を訊ねると…俺の下。上気させた頬…其処に淡い微笑を浮かべながら、穏やかに「応え」を囁き。『髪…濡れてる。乾かさなかったのかな…って。雨に濡れないようにって、此処…来たのに』『……』…「濡れてる」理由も「此処に来た」
【2020/05/28UP】梁靖康(LiangJingKang)リャン・ジンカン国:中国生年月日:January3,1994年齢:26(2020/01/03現在)Netflixで配信されている『流星花園2018』でF4の1人でした。その時はまぁカッコいいけどそんなに気にしていなかったのよね。ワタシが観た&今後観たい彼の出演ドラマ流星花园(MeteorGarden/2018)『流星花園2018』暖暖请多指教(MyLove,EnlightenMe
Rain10【つくし】西門さんからの誘いで、類からのように「何処かへ」…って、連れ出されるのは、あたしには初めてのコトだった。バイクでの遠出も、あの「告白の日」以来。…一体、何?突然、どういう風の吹きまわし?…って。彼のあまりの変貌ぶりに、あたしのアタマの中は思い切り困惑してるのだけど。その上、類に気付かれてるんじゃ無いかって…あんなに自身、気にしてたのに。何故こんな、自ら付き合いを公にするような
Rain3【総二郎】『馬鹿。お前には、この高尚…且つ、繊細なメロディラインの美しさが理解出来ないのかよ?』『高尚?繊細?解んないよ。ただ「じゃかじゃか」煩いだけじゃん。あたしはこっちがいい。音楽もジャケットも可愛いし』二枚のレコードジャケットを見比べるように持ち、牧野は悦に入った表情を浮かべながら、俺の選曲に対し文句を垂れる。それに対し俺は、自分でも呆れる程にムキになって。牧野に向かい、ガキ