ブログ記事730件
25【本文】また、住吉のわたりを漕ぎ行く。ある人のよめる歌、今見てぞ身をば知りぬる住江の松より先にわれは経にけりここに、昔へ人の母、一日片時も忘れねばよめる、住江に船さし寄せよ忘草しるしありやと摘みて行くべくとなむ。うつたへに忘れなむとにはあらで、恋しき心地、しばしやすめて、またも恋ふる力にせむ、となるべし。【しじまにこオリジナル「和歌コード」的翻訳】また、住吉の辺りを漕いで行く。ある人の詠んだ歌は、今、まさに見えてきたこの風景。
昨日、”あじさい寺「頼光寺」”(兵庫県川西市)に「あじさい」鑑賞に出掛け、その帰宅の際に、一駅歩いて着いた「一の鳥居駅」の正面に聳える城郭形式の建造物が、「大阪青山歴史文学博物館」であることを、昨日のブログ最後に1枚の写真で報告しました。昨日、「一の鳥居駅」から見た城郭形式の「大阪青山歴史文学博物館」(「山下城」の模擬天守?)あじさい寺「頼光寺」https://ameblo.jp/highhillhide/entry-12602824090.html『大阪北摂の”あじさい寺”は清
12【本文】十四日。暁より雨降れば、同じところに泊まれり。船君、節忌す。精進物なければ、午時より後に、楫取の昨日釣りたりし鯛に、銭なければ、米をとりかけて、落ちられぬ。かかること、なほありぬ。楫取、また鯛持て来たり。米、酒、しばしばくる。楫取、気色悪しからず。十五日。今日、小豆粥煮ず。口惜しく、なほ日の悪しければ、ゐざるほどにぞ、今日、二十日あまり経ぬる。いたづらに日を経れば、人々、海を眺めつつぞある。女の童のいへる、立てば立つゐればまた
庭の梅が咲き始める朝、まず一羽で偵察にやって来るヒヨドリです。一旦いなくなったと思ったら、今度はカップルでやってきて、梅の枝をゆさゆさ揺らし口の周りに黄色い花粉をいっぱいつけて仲良く蜜を吸っています。初めに偵察にやってくるのは、彼女でしょうか、それとも彼でしょうか。ヒヨドリ達が去ると、今度は目白のカップル達。梅の庭は、賑やかです。人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける紀貫之古今和歌集紀貫之は、もしかしたら、梅にやってくる鳥のカップルを見て、「人の心はどうだろうか。このふ
袖ひぢてむすびし水の凍れるを春立つ今日の風やとくらむそでひぢてむすびしみづのこほれるをはるたつけふのかぜやとくらむ紀貫之紀貫之のこの和歌は巡る四季を詠んだもので私も好きな和歌なんですよ。(о´∀`о)♡3月は1年の区切りの月で、卒業や、企業など決算月でもありますね。春分の日もあります。春分点とは、黄道と天の赤道との2つの交点のうち、黄道が南から北へ交わる方の点のことで、黄道座標や赤道座標の原点です。この点が赤経0時と黄経0度であるとき、太陽が通過する瞬間を春
6kmランした後に、布引の滝を見に登りました。ランの後のお気に入りのコースです✨王子公園から向かい、車道を登るんだけど…かぉなり急な坂です💦「おんたき」の石碑道中に布引の滝を詠んだ和歌の石碑が建っています。明治時代の初期に36首の石碑を建てたけど、現在は26首らしいです。16首を見付けたので、こちらに掲載します。源経信白雲とよそに見つれど足曳きの山もとどろに落ちつる滝津瀬遠くから見たら白雲だと思っていたが、近づくと大きな音で轟き落ちる滝でした。こちら⬇️は和歌の石碑
【茨城】茨城県桜川市磯部にある桜川磯部稲村神社のステキな【御朱印帳】【桜川磯部稲村神社御朱印帳】(小さいサイズ)紀貫之の歌と桜がステキなオリジナル御朱印帳【桜川磯部稲村神社御朱印】【鴨大神御子神主玉神社御朱印】【咳嗽神社御朱印】桜川磯部稲村神社社務所でいただきました【拝殿】【御祭神】天照大御神荒魂栲幡千々姫命天手力雄命瀬織津姫命倭姫命木花咲耶姫命天太玉命玉依姫命玉柱屋姫命
「大鏡」からになります。いろいろ古文を読んできて一番好きな箇所です。今回は「勅なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ」の現代語訳から始めます。「勅」は天皇の命令のことです。「かしこし」は「畏し」と書き「おそれおおい」という意味になります。「天皇からの命令ですからとても畏れ多いことですが、うぐいすが『宿は?』と聞いてきたらどのように答えましょうか」といった感じです。本文を説明したあとでもう少し詳しく訳します。あらすじを書く前に大鏡の説明を少
最近に横浜市民ギャラリーで、第71回書作展が開かれました。そこでの入選作のうち、漢字かな混じりの短歌の書で、かつ現代語の書き下し文が付いていなかった3作品について、読んでみました。<作品1>「吉野川岸の山吹吹く風に底の影さえ移ろいにけり」、紀貫之(きのつらゆき)の短歌で、古今和歌集に所収の歌です。「吉野川の岸辺に咲く山吹の花は、風に吹かれて川底に映っていた影までも一緒に散ってしまったものだ」という意味になります。変体仮名で書き下しますと、「よし能可者きしのやまふ支不