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「いえ、結構です。」「え?」振り返ったサトシが驚いた顔をする。「どうして……。」黙って見ていた籠の中のノアが声を上げる。「優しい帝王様!」「優しい帝王様?」「そう、帝王様そっくりなのに、サトシだけじゃなく僕にも優しいの!」「それは……帝王様だってノアに優しいよ?」「そんなことない!」「少なくとも僕よりノアへの対応の方が優しい。」「違うよ、ブランの方が優しくされてる!」「そんなことない!」二人が言い合うのをよそに、人間たちの話が進む。「ショウ君!」サトシの声に、ノアと
「ねぇねぇ、あの猫、超可愛くない?」ブランを見て、女子高生が寄って来る。「え?あの人もカッコ良くない?」ブランに寄って来る女子高生に店長も笑顔を向ける。「きゃ~っ!」「お店の人ですか?」「絵、すっごく綺麗ですね!」ブランが看板になっているのか、店の前に人が留まる。時には人だかりができるほどだ。ほとんど女性で、人影を感じたニノやショウが店の扉を開けると、吸い込まれるように店に入って行く。「商売繁盛!」店長は鉛筆を走らせ、ニコニコブランを見詰める。「お前の待ち人はいつ来るん
その先にあったのは小さな公園だった。遊具はほとんどなく、水飲み場と大きな時計があるだけだ。大きな木が公園の端に木陰を作り、お母さん達が話をしている。その前でボールで遊ぶ子、小さな自転車に乗る子がお母さん達に何か言っている。「ほら、飲め。」虎次郎は水場まで歩いて行き、蛇口からポタポタ垂れる水を顔で示す。「う、うん。」こんな飲み方をしたことはなかったが、蛇口にペロッと舌を滑らす。冷たい水が舌を通って喉に伝わる。「おいしい!もっと飲みたい!」ノアが言うと、虎次郎が蛇口に前足をかける
「今度さぁ、ミカ達と遊ぼうって言ってんだけど、お前も来るだろ?」「行かない。」俺は鞄を担いで菊池にバイバイと手を振る。「ええ~っ、なんで!櫻井も誘うって言っちまったのに!」「知るか。俺の予定は今後ずっと埋まってんの!」「なんだそれ!彼女でもできたか!?」振り返ってニヤリと笑う。「もったいなくて、お前になんか教えてやらない。」「くっそー!リア充ぶってんじゃねぇぞ!」「はっはっは、ぶってんじゃなくて、リア充なの!」菊池を背にして、肩の上でバイバイと手を振る。「あーーーっ、マジで
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…「翔くん今日桜…折っちゃったでしょう…翔くんはいつも、優しくお花を触るのに今日は力が入っていたよね…不安…なんだよね」智は翔を背中から抱きしめ「そんなに僕のこと思ってくれてるんだよねありがとう嬉しいよ…ただその、不安はいらないよ」「あの…家元に本当にならずに済みますか」「だって花が呼んでくれたんだよ山坊はお花の道(みち)華道じゃない花道花を生かすのが生花(いけばな)その花がここに連れてきてくれた
BL妄想小説です。ご注意を。
妄想です。自己満足のBLですから。妄想ですよ…「恋…なんで?あんた…何が目的だ」「恋が目的だよ。ふふ美味しい翔くんのコーヒー…今は無理そうだねガレージで作業してくる」智は少し寂しそうににっこり微笑み裏庭のガレージに行ってしまった。翔は混乱していたキスされても嫌じゃないドキドキしてる自分がなんで?パソコンを動かして智の財に探りを入れた自分の手に気づいて唖然とする私は相変わらず人を見る目が…壊れている…智くんが私の財を気にすることはない…彼は
「俺に恋人なんていねぇよ。いるのは翔君だろ。」「え?どうして俺に恋人がいるなんて?」翔君の目が、これ以上ないくらい大きく見開かれる。「自分で言ったじゃん、新しい恋人がいるのにって!」「俺が言ったのはあなたのこと!」え?俺……?「松本さんと……付き合ってるんじゃないの?」「ま、まさか!」思わず大声を上げると、翔君がびっくりして周りを気にする。「あ……。」俺も周りを見て体を小さくする。「でも、ほんとに潤とはなんでもないから。」小さな声でそう言っても、翔君は疑い深そうに俺を
「大野さん、これお願い!」潤が数枚の紙を持ってやってくる。潤が持って来る仕事はめんどくさいのが多い。「……やだ。」「そう言わないで。」潤が俺を抱き込むように肩を叩く。「大野さんじゃないとできないんですよ~。」ふざけた言い回しは潤がどうしても俺にやらせたい時の言い方。「嘘突け、俺じゃなきゃできない仕事なんてねぇだろ。」「あるある!大野さんの仕事、ほんと買ってるんだから!」こいつは調子よくそういうことを言うんだよ。「ほんとだからね。疑ってるでしょ?」「お前の言うことなんて信用
「ま、適当に入って。散らかってるけど。」「お邪魔しま~す。」キョロキョロと壁や天井を見回す智君。「え?兄さん、荷物それだけ?」「あ、うん。」智君は手に持った小さめのボストンバックを持ち上げる。「下着と着替えをちょっと持ってきただけだもん。」だもんって、兄さん!可愛く笑いながら、所在無さげにリビングを歩き回る智君に、先に部屋を見せる。普段は使ってない客間。家族とか、友達が泊まる時しか使わない。「ここ、この部屋使って。俺、隣の部屋使ってるから。」「隣……翔君のベッドルーム?」
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…智は閉店の準備をしても来なかった…戸締りをしている時も翔は往来する人に目が行ってしまう…どうしたのだろうか?店の電気を消して住宅への階段を上がろうとした時インターフォンが鳴り響く慌てて戸を開けると…智が息を切らし立っていた「遅くなってごめん…待った?「まっ…待ってません」「えっ…だって…お店閉まる時間からもう…30分以上経っていたのに店の電気さっきまで着いてたし…」「たまたまです」「ふふふまっい
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…荒い息づかい水音白い肌が翔の目の前に浮き上がり翔を見つめ優しく笑う智がいる「ん…はぁ…ふふはぁ…やっぱり翔くんは…かっこいいね…」「はぁ…はぁ…あなたが妖艶なんです」「はぁ…翔くんだよ…ふぅ…その香りと顔がさ…エロスなんだよ」「ん…もう一度…いいですか」智を抱きしめ耳に息を吹きかけ智の足首を掴み身体を滑らせたガランゴロゴロ「ごめん…起こしちゃった…」「ん…私…」「翔くん寝てたから布団敷こうと思
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…智は翔に優しく微笑んで「過去じゃなく今を見て僕に恋してみたら楽しいと思うよ」智は翔の瞳の揺らぐことを見逃さないゆっくりゆっくり翔に近づく智から甘い香りが広がる水仙の香りにまざり引き寄せられる翔は立ち尽くしたまま動けない「翔くんあの日じゃなく今の僕を見たくない?」翔の頰に手を当て「酔って我を忘れるんじゃなくて僕で我を忘れてみない?快楽に沈むのは酔いじゃなく恋に…」智の手が首に唇は翔の
「ふぁ~あ。」ノアが大きな欠伸をする。長時間電車に揺られ、お腹もいっぱいになると眠気が襲う。でも、もうすぐブランに会える。そう思うと眠ることもできない。ノアは前足を枕に、籠の隙間からサトシを覗き見る。美味しそうにプリンを頬張るサトシが見える。柔らかそうな頬がモグモグと動く。「ほんと、ママンとそっくり。似てるの、顔だけじゃないよね?雰囲気も、みんながよってきちゃうところも!」以前、ノアはブランと一緒にガブリエルに聞いたことがある。天界にいた頃の智……ラファエルのことだ。そ
「なんでわかってくれないの!帝王様のばかっ!」ノアはそう叫ぶと、ブランの手を掴み、スタスタと謁見の間を出て行く。「ノア!」ブランはノアに引っ張られながら、帝王様を振り返る。「俺様に向かって、ばかとはなんだ!」怒りに震える帝王様から火柱が飛ぶ。けれど、怒ったノアから立ち上った白い煙が、ブランとノアを包み、雨雲となって帝王様の炎を寄せ付けない。「ノア!ノワール!」帝王様の声が響き、宮中の悪魔が震えあがる。ノアは、謁見の間の扉を開き、ズンズンと部屋を出て行く。ブランを部屋から
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…温泉に泊まってから翔は智の家に泊まることが増えた3104画伯の絵を見て晩酌するのが日課になっていたから…智は毎日のように翔の店に来てはガレージを治して庭を手入れしている衛護の知念が様子を見に来るが二人の邪魔にならないよう気は使ってくれていた。和也と雅紀は京都に戻って頑張ってくれている…経済誌には相変わらず大野智の名前が騒がれている雪と生花の作品集がかなり売れた。翔はこのままここに智が居られるのか不安
BL妄想小説です。ご注意を。出来るわけないっ出来るわけっ……っ…バカっ……ブワッと溢れる涙「バカ……って。」俺の頭を抱え込んで瞳を覗き込む智くんは「一生大事にするっつったろ?1人になんかしねぇつったろ?愛してんだオマエだけなんだょわかんだろ?カズ…っ!」揺れた瞳まだまだ溢れてくる涙でニノが零れ落ちそうな気がして焦ってギュッと目を閉じると智くんが唇で涙を掬いとっていった//////「…ゴメン、思わず…」「だ//////大丈夫です…わ、わかる、から!」♪ピンポ
BL妄想小説です。ご注意を。あの日から。智くんは、空いた時間に病室に通いご家族と…ニノとの約束について話し合っていた。ニノ、本人から何かあったら智に全部任せてくれとご家族は云われていた事があったのと生かされているのでなく生きて欲しいと願う智くんの想いは少しずつ理解されて来たようだ。「おはよう、ニノどうだった?」「ん〜、、、また検査っつってたけど。脳波も振れている時があったとかって。俺が来た時か母ちゃんがいるからかもめそうだわ。」「リーダー、母ちゃんとニノの取り
BL妄想小説です。ご注意を。オレの誕生日・・・[お疲れ様。やっと帰って来るんだね君との距離が近づくんだ。君との時間がやっと始まる。きっと君は、俺を受け入れてくれるよ?]
BL妄想小説です。ご注意を。「やっと寝たね〜、運ぶ?」「2階でもいいかな」「いいよ、俺と雅紀で階段イケるな?」智を寝室に下ろしてもらってリビングに戻る。
BL妄想小説です。ご注意を。「そうだ!雅紀が作ってくれ!」翔ちゃんが便乗してみんなが笑う。カズが撮りだめしてる番組を流すと「長瀬くんのプレゼントひっでぇ」「翔ちゃん本気なのに!」
「ノア、ちゃんと帽子かぶって。」ブランがノアの頭に帽子を乗せ、後ろをキュッと引っ張る。「変身するのに?」帽子のつばを摘まんで面白くなさそうな顔をする。「いつ変身が解けちゃうかわからないでしょ?その時目の前にいるのが、姿を見せていい相手かどうかわかんないからね。」ブランも帽子をキュッとかぶる。ノアには黒、ブランには白のお揃いの帽子は、つばが広くて先の尖ったお出かけ用。ブランはさらにノアの首に赤いリボンを結ぶ。器用そうに見えて、不器用なブランの結んだリボンは曲がっていて、それを
BL妄想小説です。ご注意を。「ニノ、おーちゃんは…絶対諦めないよ」そんなの…わかってるょだから、後少し…後少しだけ傍にいたいんだ「ニノは、カラダに戻ったら…意識を取り戻せる可能性があるはずだ。智くんがついてる。」……意識が戻らなくたってね?逢いに来てくれるよ答えないオレに話しかけて…通い続けるよオレが返せるもんなんて何もないのに!オレは智にそんな人生しかやれないかも知れない…そんな事わかるかよっ!それでも!それでも……生きてやれよ相葉くんの云う通りだ智くんは
Nsideしばらく目が合ったまま動けないでいる。鼻の先、近すぎる距離に、起き抜けの智は少しも動揺すること無く、オレの肩を引いて抱きしめた。ポスっとベッドが鳴り、2人分の重みに揺れている。仰向けになった智の上にオレが倒れ込み、智の呼吸に合わせてオレの体が上下した。「智…重くないの…?」「重くないな。」「息苦しくないの…?」「息苦しくない。」オレの腕にあった智の手の平は、オレの体を抱き込んでから、クルっと体ごと回転させられた。見上げるとそこには、いつもと違う表情の智がオレ
「あはははは。昨日の父ちゃんと翔ちゃんの顔!」向いに座った智が大声で笑っている。「『待って違うんだ!』『話を聞いてくれ!』って~!」智が昨日の私と翔の真似をする。そんなに笑わなくてもいいじゃないか。私が口を尖らせて横を向くと、智がクスッと笑って肉じゃがに箸を伸ばす。「だいたい何を勘違いしたと思ってたの?」智の箸がじゃがいもを掴んで口へ運ぶ。大き目のじゃがいもは智の口の大きさギリギリ。一口で食べたら喉に詰まらないかと心配していたら、ちゃんと半分に噛み切った。「何をって……。」
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…かんなちゃんのope後まだ3日ICUから昨日一般病棟に戻ったきた…痛みは激しくほぼ痛み止めで眠ったり起きたりを繰り返している.ドレーンにもほとんど出血していない…感染のリスクが減る…智は首を傾げてパソコン画面の麻酔効果報告を見ていた「ん?なんです?」「怪獣先生…これ見てエピの効果が昨日からまるでない…」「あっ…本当だオピオイドの量が増えてると思ったら…カテーテルが…」慌てて廊下を珍しく走る走る智を見