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貴方を抱きしめて眠りについた…大好きな貴方の匂いが鼻を擽る大人しくしてたジュニア君が性懲りもなくムズムズして中々寝付けない…その横で貴方が寝息をたて始めた無防備な寝顔が愛おしくてそっと触れた頬くすぐったいのか顔を顰めるそれが可愛らしくて思わず微笑んでしまう無垢な心の持ち主だから俺の下心など考えたこともないんだろうなぁ抱きしめたら…その次は…頭の中でシュミレーシュンしてるそんなこと一ミリも思ってないと思う昔の俺なら押し倒してるはずそれが出来ないのは
お風呂から出てきたら翔さんと師匠がサシ呑みしてたほろ酔い加減なのか二人ともほんのり顔が赤いきっと凄く気が合うんだと思う大人の二人が呑んでると様になる中に割って入るのが申し訳ない気がしてくるそこは無敵の健太君バスタオルを頭から被って突撃していく「智ちゃんも飲む?」片付けを終えたマダムが乾き物を皿に移しながらにっこり笑う「先に健太君を寝かせてきます」「それは私がするから大丈夫よ」「お風呂の中で約束したからまだ話したりないみたいです(笑)」「余
念には念をいれて、改札抜けるまで見送った後を付いてこられたら、堪ったもんじゃないレトロ商店街を有名にしたい気持ちとそっとしてて欲しい気持ちが心の中で複雑に絡まり合ってるこれは俺の独占欲(我儘)なんだけどここに来て、土足で入り込まれるのに抵抗を感じる一番は貴方の存在を知らしめたくないだって・・・あれだけ美しい人だよそれこそメディアとかに見つかってレトロ商店街のイケメン彫金師とかで雑誌やテレビに取り上げられたら貴方目あての人が集まり手作り教室の申し込みも跳ね上がるそう
翔さんと師匠は商店街の活性化について話し始めて僕と健太君は話題に置いてきぼり状態正直、難しい話は僕では手に負えない「難しい話は二人に任せておけばいいわよ」お祖母ちゃんが僕の方を向いて気にしなくて良いのよって顔をした「聞きたかった事があるんですが」「何?」「Ladybirdは元からジュエリーショップなんですか?」「ジュエリーショップに代わったのは息子からよそれまでは町の時計屋さん携帯が普及し始めてから腕時計をつける人が少なくなって経営も成
健太君にお年玉を渡すと満面の笑みでお礼を言うお年玉を貯めて買いたいものが有るらしい「おにいちゃん、これおみやげなの」ご当地ゆるキャラのキーホルダーを渡してくれる「もしかして、お年玉で買ってくれた?」「うん、とくべつなおみやげだから」「ありがとう・・・お兄ちゃん何処にも出かけられなくて今度、どこかに行ったらお土産買ってくるね」「おにいちゃんにもらったおみやげいっぱいあるからだいじょうぶだよ」一生懸命選んでくれたんだろうなって思うそれが嬉
絵描きさんは何を思ってこの扉を描いたんだろう?絵がどんどん変化していくようにも見える古ぼけた扉なのに・・・光の加減で眩い扉にも見える美術館の『蒼』の世界に似てるあの絵の作者は・・・現代の画家だったような・・・作者名は見ていないから分からないけどこの扉は未来に繋がってるその未来を切り開くのは自分恐れずに扉を開けろって事かも?爺ちゃんの絵は難しい会った事もどんな人かも知らないのに爺ちゃんって呼んでしまった蒼い光はさとち君だとしても・・・どうや
自分でリクエストしておいて全く刺身に手を付けない俺を見て貴方がクスクス笑う「お刺身・・・バター焼きにしますか?」「そんな事できるの?」刺身は刺身で食べる物だと思ってるからその発想が浮かばない「ええ、貝と白身のお魚なので白ワインとお醤油を使えばきっと美味しいはずです」そういう料理に使うのは魚の切り身だとばかり・・・料理にもセンスがいるってのは強ち間違ってはいないらしい高級レストランのシェフは思いもよらない発想で食材を使う貴方、料理人にも
僕は男で翔さんに相応しくないかもしれないだけど、自分の気持ちに正直で居たい大ちゃんが描いた「蒼」は僕の心の中を映しだしてくれた絵描き爺ちゃんの扉の絵は未来は自分で切り拓くものだと教えてくれただから・・・ずっと一緒に居たいと思うこの先、翔さんが僕に興味を失くして離れて行ったとしたらその時は潔く諦めようって決めてる「お腹いっぱいになった(笑)」お腹を擦りながらちょっと食べ過ぎたかもって顔をする「美味しかったですか?」「ここのお皿が物語ってるよ(笑)
絵の事は気になるけど今はjewelryを作ることが最優先翔さんのお母さんとお祖母さんから頂いた注文心を込めて作らせて頂かなきゃ・・・「智、工房に行って良いぞ」師匠がにっこり笑う「良いんですか?」「工房でしか出来ないことがあるから暫くは工房での作業が中心だな」「はい!」午前中お店に出て昼過ぎに交代してそれから工房だとどうしても作業に遅れが出るかもって心配だったから「そうだ、暫くマダムは朝から店に出るから健太のお迎えだけ智に頼むことに
工房で作業をしてるとドアをノックする音「はい、どうぞ」ゆっくりドアを開けて顔を覗かせたのは健太君「さとしおにいちゃん、ゆうはんができたよ」健太君は工房に入れないから廊下からドアノブを持ったまま顔だけを工房の中に「もうそんな時間?」「うん、そうだよ今日はねぇ、マダム特製カレーだよ」「お野菜がたくさん入ったカレーだね僕の大好物」「かつも付いてるよ」「カツカレーって事?」「うん、きょうはさとしおにいちゃんのだいじなひだからだよ
母と祖母を実家に送りその足で部屋に戻った急遽、実家に泊まることになった上明日は大事なプレゼン何時に行けば良いのかは後で聞くとして仕事道具(ノートパソコン)と着替えを鞄に突っ込んだ毎日来る律儀な編集君に予定変更を伝えないといけない根掘り葉掘り聞かれるのも煩わしいから個人の携帯ではなく出版社の方に連絡を入れるが珍しく不在ちゃんと仕事はしてるみたいだ(笑)用件を伝えて電話を切りそのまま出掛けようと玄関に向かうタイミングを見計らったように玄関のチャイムが鳴る
夕食の片づけは健太君と二人でするマダムは肇おじさんの時計を取りに行った「おにいちゃん、もってきたよ」食器を運ぶのが健太君で洗うのが僕「ありがとう」小さい手で運び終わった健太君ふ~って息を吐いて額の汗を拭う仕草を見せる(汗は掻いていないけど(笑))「てーぶるふいてくる!」濡れ布巾を手にダイニングテーブルに向かって走って行くかなり上機嫌なのかアニメの歌を口遊んでテーブルを拭いていく「隅っこの方も拭いてね」歌いながら何度も頷いて丁寧に拭い
お昼ご飯を食べ終わったあと3人が「蒼い扉」の絵をじっと見詰めた「どうかした?」「素敵な絵だなって思って・・・背中を押すって言うよりそっと寄り添ってくれる絵だなぁって・・・」僕がずっと感じてた想いを言葉にしてくれるシゲちゃん「それは僕も思いました・・・背中を押される感じではなくてそっと肩に手を置かれ決めるのは自分だよここで見ていてあげるからって言われた感じ」侑李が優しい笑みを浮かべて納得したように頷く「見守られてるんだ
丸ちゃん、すごく勉強したんだバーテンダーの衣装も様になってる自分ではまだ似合わないって言うけど僕は凄く似合ってると思った片やカクテルの事に疎い僕丸ちゃんの勉強の成果を分かち合えない・・・『キール』ってカクテルを出して貰ったけどカクテルにも意味が有るの?全く分からない・・・翔さんは知ってるみたいだけど教えてくれないグラスのキールを呑みながらカクテルのメニューを見て話してる二人翔さんは詳しそうだから丸ちゃんの勉強の成果はお披露目できてるけど僕だけ置いてけぼ
ランチに付き合ったらそのまま家に帰る予定だったが肇おじさんの絡繰り時計がどうしてもみたくなった「祖母ちゃん、今日帰るの?」「ええ、帰ろうと思ってるけど」「じゃあ、俺が送っていくよ」「そんな暇があるの?智ちゃんのパンフレット用のキャッチコピーは?」「うん、色々浮かんではいるけど肇おじさんの絡繰り時計を見たら閃くかなって思って」「ああ、それが見たかったのねな~んだ・・・ちょっとがっかりねぇ」祖母ちゃんが大袈裟に肩を落とした「私
爽やかな笑みを浮かべた貴方がとても嬉しそうな声で挨拶をする「おはようございますどうぞお入りください」俺の顏を通り越して母と祖母へ視線が向く(そこは真っ先に俺じゃない?)口を尖らせたら祖母が後ろでクスクス笑った「翔さんもどうぞ」その笑顔で目尻は下がるはデレデレの顔になるのが分かる今度は母迄クスクス笑い始める「開店前なのに良いの?」ここはデレデレの顔を引き締めて中の様子を伺いながら訊ねる「師匠のお許しを頂いてるので大丈夫です」扉を
商店街の事、簡単に解決できることではないって翔さんの話から理解できた僕はそう言うことに全く疎くて右往左往するだけで何一つ役に立たないと思う翔さんが力になってくれると言ってくれただけで心の中のザワザワがおさまった気がした早く師匠に伝えた方が良いのかな?急いで下に降りていく多分、工房に居るはず工房入り口のドアを叩くと師匠の声が聴こえた「智か?」「はい、僕です」「どうぞ」その言葉を聞いて中に入って行く「どうした?もう少し使いたいの」
貴方のjewelryに添える一文を考えるのに頭がいっぱいで話について行ってなかった肇おじさんの絡繰り時計?それが家にある?どこでどう繋がってる?祖母が先頭に階段を上がっていく二階に上がった所で本来であれば俺を待つはずなのに躊躇いなく扉の絵がある部屋のドアノブを握り締めた母が驚いた顔で俺の方を向く驚いてるのは俺の方「祖母ちゃん、二階にも上がった事があるの?」祖母がドアノブをに触れながら「あら、そうね・・・でも・・・多分・・・この部屋が一番
編集君から貰ったお土産コットンキャンディーは健太君へのお土産にさせて貰った天の川をイメージした青を基調にした綿飴何だか童心に戻った気分だ彼を見送ると同時に家を出て実家に向かう玄関を開けて中に入ると既に父が帰宅していて酒の準備をして待っていた「ただいま、父さん早かったね」「そうか?最近は大体この時間だな」俺の中の父はいつも忙しくしてたイメージ帰りもかなり遅かったけど今は違うらしい如何に実家に戻ってなかったのかは明白母がクスクス笑って「お帰りな
明日プレゼンしますって言ったけど仕事は大丈夫なのかな?段々心配になってきた翔さんの仕事の妨げになったら大変「翔さん、お仕事に差し障りはないですか?」「何が?」「明日プレゼンに来るって言ってたから毎日だと・・・」「ああ、それは大丈夫順調すぎるくらい進んでて今はかなり余裕がある」心配は無用だよって顔をしてにっこり笑う「本当ですか?」右手を胸元近くであげて「嘘はついてないよ」ってにっこり笑う「それなら良いですが・・・」
二人だと思ったら蒼さんも一緒だった「あけましておめでとうごじゃいます」さとち君が愛らしい声で挨拶をしてお辞儀をするさとし君に続いて全員が年賀の挨拶を始める店中が笑顔と「あけましておめでとうございます」で溢れていくこの人たちが入ってきただけで店の中の空気が変わった気がしたまるで紅玉さんに居るみたいだ「蒼さん、ありがとうございました智も気に入ってくれました」師匠が深々とお辞儀をする「それは良かった」「あおちゃんがつくったぷれーとのこと?」
父ちゃんが僕の福袋母ちゃんが師匠の福袋をゲットして上機嫌で帰って行った見送りは出来なかったけど何だか親孝行した気分(まだまだだけどね)翔さんが僕の福袋を手にしてたから吃驚したもしかして父ちゃんから聞いたのかなぁ?福袋は1時間も経たないうちに完売元々、総数が少ないから売れるのは早いけどいつもよりも早かった気がする師匠が『福袋は完売しました』と書いた紙を扉の外側に貼りに行き「あっという間に客が引く(笑)」一気に閑散とした店の中を見回しながら苦笑い
工房に戻ってからも興奮が冷めないミステリー時計どうやって作ったんだろう?翔さんに明日予定の連絡を貰える様にラインをして作業を始めようとした時、携帯が鳴った画面には翔さんの名前『はい、大野です』『智君、懐中時計が見つかったの?』声がものすごく驚いててでもその声の中にワクワクした気持ちが見え隠れしてる『ええ、翔さんの家の仕掛け時計の話をしてる時そう言えばって・・・思い出して金庫の中から出して来てくれました』「『仕掛け時計ではないんだよね?』
祖母の家は実家から少し離れた閑静な場所にある母が同居を申し入れても住み慣れた家から離れたくないと一人で暮している『動けなくなったらお願いね』って笑うけど祖母には祖母のコミュニティがあるらしく中々重い腰を上げようとはしない「祖母ちゃんの家は誰が建てたの?」祖母の家は残念ながらハイカラな洋館ではない木造モダニズム建築で外観は民家風の大きな切妻屋根がシンボルだ見た目は日本家屋だただし、間取りはかなり斬新今で言うロフトがある平屋建て居間は吹き抜けになっている「
僕のジュエリーのキャッチコピーを翔さんが・・・夢のような話で体がふわふわって宙を浮いているような感覚・・・もしかして全部夢だったりして思わずほっぺを抓ったら痛くて夢じゃないって再確認ショーケースに飾ったジュエリーを一点ずつ取り出して携帯で写真を撮っていくその行動が凄く神聖に思えて息を潜めて見ていた全部撮り終えた後大きく息を吐いたら師匠と翔さんのお母さん、お祖母ちゃん3人も同じように息を吐いた「ふふ・・・マジマジと見ちゃったな(笑)」師匠
昼過ぎから何度もラインを見ては溜息俺が送った文に既読が付かないのだどこかに出掛けているとしても携帯は持っていくはず全く見ないとは考えられない考えられるとしたら映画館に居るとかくらい?見たい映画の話など聞いていない(有ったとしても、行くなら俺とだろう)それに映画館に行くまでの道すがら携帯の確認は出来るはずつもりは、今回に限りその可能性は低い過ぎていく時間と共に俺からの文字の羅列が増えていく最初のラインをしてから既に3時間近く何の音沙汰もないというこ
誰が見ても時計とは思わないだろうそれは部屋の中に溶け込んだ置物(調度品)余りにも当たり前のように佇んでるから時を刻み音を奏でるなど誰も想像しない「これが時計だとは絶対に思わないわね」母が腰をかがめて台の上に乗っている肇おじさんの時計を眺めた「え~・・・これが時計なの?」「決まった時間にくるくる回るのよ鳥のダンスね」そこに有ったのは紛れもない鳥籠中には二羽の蒼いカナリヤ(作り物)がいるよく見ると止まり木の真ん中に時計「時計がある」当た
下に降りていくとシゲちゃんと侑李が来てた「あれ、どうしたの?」「Freestyleの春のジュエリーが飾られたって聞いて飛んできたのに」「ショーケースが空っぽで・・・」二人とも肩透かしに有ったって顔でしょんぼりしてる「ゴメン、今お客様に見て頂いてるから」「ああ、二階の部屋で?」「そうなんだ」2人が顔を見合わせて納得したのか頷き合ってる「説明しただろ?」師匠が苦笑いを浮かべながら「俺が意地悪してるって二人が睨むんだよ」
師匠が珈琲を僕が春のジュエリーを乗せたトレーを手に部屋の中に入って行くと翔さんが師匠から珈琲を受け取ったお祖母さんとお母さんは蒼の扉の絵の前に立ってずっと眺めてる「もしかしてあの絵、気に入ったの?」師匠がちょっと嬉しそうな顔をする「それが・・・思い出の絵みたいです」「思い出の絵?」師匠がどういう意味だろうって怪訝な顔をして僕を見た「もしかして肇おじさんの時計を買いに来た時この部屋に入った事があるとか?」翔さんが正解って顔で大きく頷いた
石の加工は師匠にお願いすることになった希少で高価な石だから失敗は許されない僕の方からお願いしたどんなカッティングにするかは僕が決めたそれ以外はすべてハンドメイドかなり作れる数は限られてくる「櫻井君の家は特別オーダーだパンフレットを見て購入する人はそこまで高価な石は希望しないと思うお前のコンセプトちょっと背伸びして自分ご褒美だから、そんなに肩に力を入れなくていい俺の予測ではペンダントと指輪が中心になると思うブローチほどの大きい石は使わない」師匠の見