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昨日は、新装開店初日ということもあり、お花やお祝いを多数の方から頂きました。ここまでこれたのは皆様のおかげと感謝しております。何よりも変わったのは。この接客スペースです。今までの事務所は、ウナギの寝床状態で細長く、一度に1件のお客様とお話しするのが限度でしたが、今回の接客スペースなら、最低でも2件同時に対応することが可能と成りました。皆様の来店をお待ちしています。オーソドックスで扱い易いお刀です。長さ、二尺
鍛疵とか鍛割れといわれる刀身のキズ。↓こういうの棟でも鎬地でも刃でも、どこにでも出ます。ネットで調べると「鍛錬が不十分な場合に出来る」という意味の事が書かれている事もあるのですが、実際はどうも違うようです。備前長船助光刀匠の話では、鋼に含まれる不純物が原因で出来るもので鍛錬技術とは無関係だそうです。現代的な工業生産の鉄鋼と比べると、たたら作りの玉鋼というのは比較にならないくらい不純物が多く含まれていて性質も不安定です。そんな鋼に含まれる微細
先々週から化粧研磨をしている大和伝の刀なんとか、ナルメ掛けまで終わりました。こうやって写真で見るといい感じですね!近くで見ると実は横手筋がハチマキな感じも・・・大体の事はできても(いや、できないですが)、ラストワンマイルの部分、細部を詰めるのが一番難しいですね。特に、10万円を超える美術研磨の世界では、その部分をどう詰めるかが腕の良し悪しなんだろうな~と思います。30cm離れて見て、なんとなく上手くできているのが入
居合の流派はかなりの数があり、技も型も千差万別だが柄の握り方一つとっても右手と左手を離して持つ流派と、右手と左手をくっつけて持つ流派がある。現代は拳を離して持ち小指に力を入れるやり方をする流派が多いが、新撰組の土方さんはクソ握りと言われるバットのように右手と左手をくっつけて持ち、親指と人差し指に力を入れて刀を持っていたそうな。ここのブログに書かれているように、確かに室内で振り回すには拳をくっつける方が振りが小さくコンパクトになる。好みの問題な気もするが、影抜きという技は拳をく
日本刀にはもれなく下げ緒が付属しているが、居合や抜刀で使う際には以下のように下げ緒を扱っている。僕の流派は袴の紐にくくっている。しかし実際の武士達は下げ緒をどうしていたのだろう?と思い、当時の写真を確認した。こちらの著書に載っている武士達の写真↓飾り結び(脇差しのみ)、垂らすだけ、垂らして結ぶ、鞘に巻き付ける、鞘に少し巻き付けて垂らす、鞘の栗型付近で結ぶ、等々バリエーションに富んでいる。いずれも写真写りを気にして格好を付けていたとは思うが、各々鞘引き
私達の様に、刀を飾るのでは無く、使う人にとっては、柄の握り心地は非常に大きな問題です。この握り心地に大きな影響を与えるものの、意外と知らない人が多い事が目貫の位置です。当店は拵の注文を受ける事が多いのですが、この点に言及される方は意外と少ないです。「そういうのも有るとは、知っていても、何だか変だし」と思う方も居られるのではないでしょうか。目貫の位置の標準は、差表は鍔に近い所に、差裏は、頭に近い側に配置されます。一般に指定をしなければ、大体その様に配置され
どうも(^ω^)ドラゴンバスターです(⌒0⌒)/~~今回は前回記事の続き?で回転納刀のパターン2です\(^_^)/パターン2は、見た目は難しそうですが、コツをつかめば結構できるもんです─=≡Σ(((つ•̀ω•́)つこの刀は模造刀です(*^ー^)ノ真剣は,確か免許か何か必要でかなり高価ですヽ(゜▽、゜)ノこの形が一般的な【日本刀】の形なのかな?片手で振り回すには結構重いです(°∀°)b模造刀なので、あまり振り回すと、どっか外れたりするかもなので危
刀の柄巻きには、下図のように、様々な巻き方があります。ただ、多くは、「諸捻り巻」が中心になっていると思います。少し高級な巻としては、「撮み巻」と言うものがあります。居合で使うならどれが良いか、職人さんの腕の問題が大きいので、一概には言い難いのですが、「諸捻り」が1番使い勝手は良いかと思います。その1番の理由は、強くしっかりと巻き易いと言う点です。使う側としては、非常に安心して使えます。「撮み巻」の場合、下手な人が巻くと、巻が緩く、使っている間に、だん
明日の日曜日、昇段審査を受けるため、アメリカ支部のユタ道場から、9人の方が来られています。審査は、夕刻から、京都支部において実施されることになったようですが、その前に肩慣らしをしたいので、昼間稽古をしている私達、誠和会で稽古させてもらえないかと、理事長より申し出がありました。もちろん、歓迎の旨返信返答しましたが、話の流れで、誠和会の稽古が終わった後、私のお店に立ち寄ってから京都支部に行くことになりました。「9人も入るスペースが、無いな〜」と思って、今日、一日掛かって、片
洋鉄素延べ刀は保存刀剣にならないのだろうか。平成14年作の貞光を持っているが、保存刀剣の鑑定書がついている。素延べと同等に斬れるのなら問題ないのだが、こちらの方を手放した方がよいかな。所有している宗勉と似ているので残したい気持ちがあるが、迷ってしまう。左側が宗勉、右側が貞光
日本刀の焼き入れはよく知られているのでイメージできる人が多いと思うのですが、焼き戻しについては知らない人も多いと思います。少なくとも私はよく知りませんでした。土置きして火に入れて加熱して水で冷やす。これが焼き入れ。よく知られた工程だと思います。このままだと刀身が硬くて脆い状態なので、もう一度火に入れて軽く炙る。これが焼き戻し。都合よく焼き入れから焼き戻しまで写っている動画がありました↓焼入れ後に火で炙ってまた水につけて、という工程まで動画で映されています。