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映画『PERFECTDAYS』の中の特に印象に残ったシーンで、普段寡黙な平山さんが笑顔で姪に、珍しく断言するように言った「こんどはこんど、今は今」という言葉が、ロードムービーと評されるこの作品の真髄だと胸落ちしました。番組等映像作品の構成・演出業であり、若いころからヴィム・ヴェンダース監督の作品を観てきた映画評論家の荻野洋一氏のコラムを読んで、この言葉の意味するところをより明確に捉えることができたように思えます。氏の《“客人”の映画作家ヴィム・ヴェンダース“スランプ”を経て『PE
仁義を切る。一度だけ、その場面を見た事があります。客人が我が家を訪ねて来た時の事です。江戸時代ならまだしも、昭和に?と思う方もいらっしゃると思いますが、実際にありました。客人が我が家の玄関を開けると、早速、仁義の儀式が始まりました。「おひかえなすって」と中腰で右手のひらを返して客人が言うと父も「おひかえなすって」と同じく手のひらを返して返事をします。そこから仁義の向上が始まります。「早速のおひかえありがとうござんす。手前、生国と発しまするは〇〇です。〇〇と言っても広うござんす。
沖縄の事を色々調べて行く内に、レオナール藤田が沖縄の風景を描いていた事を知りました。1938年、沖縄を訪れた藤田は、泡盛の香りのような、紺絣の様な沖縄の絵を描きたいと沖縄の様子を描いた様です。この客人(糸満)という作品に描かれている室内は、那覇の遊里・辻の様子だそうです。また、2006年沖縄県が約4千万で購入された孫という作品では、昔の沖縄の女性が手に施していたハジチも描かれており、沖縄県立現代美術館に収蔵されているみたいです。世界中を旅して回った画家とも知られているようで、日本では沖縄
意外にご存じない方も多い干し梅。紹興酒に干し梅を入れることによって甘味と梅の風味を移すことができます。さらにつぶしながら飲むとおいしいです。日本では古くから紹興酒の熱燗にザラメ糖を入れて飲む!と思われています。新米の時期に作る紹興酒。客人に出す際に「もし不味かったら砂糖でも入れてお召し上がりください」の意味があり本来は不味い酒の代名詞がザラメ糖。我々日本人に飲み易く感じるためザラメ糖を入れたのが定番になったのかもしれません。もちろん高級中国料理店では「ザラメ糖」と言うと「干し梅」を