ブログ記事7,994件
(お部屋の和)翔さんの明るい声があの日の記憶の中で鮮明に蘇る。恋文の翔!「もうこうなったら。ふたりをネタに小説書いちゃうから」智「題名は?」恋文の翔!『桜の花びら散る頃に』和「そんな歌ありましたね」恋文の翔!「そっか・・・アマチュア小説ならいいんだけど。俺はプロだからなぁ・・・『初恋は叶わない』にしようかなー」和「もう・・・イジワルだなぁ・・・」初恋は・・・叶わない・・・そうは言っても。自分は。自分たちは。浅はかにも・・・叶うと思っていた。あの秋の日に・
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOこうして俺たちは晴れて恋人同士になることが出来た。呼び方も「二宮さん」から「和さん」に変えた。和さんはそのまま「智くん」って呼んでいるけど、いつか「智」って呼んでほしいと思ってる。でもそれはまだ急がない。俺が卒業して、和さんの全部を貰う時に甘く呼んでほしい。和さんは俺と恋人になったこと、俺がパン職人になりたくて専門学校に通うことをお父さんに話してくれたらしい。「勝手に話してごめんね」「いえ、いつか挨拶したいと思っていた
(お部屋の和)智さん特製のアヒージョをふたりで仲良く食べ終わった時Galleryの鳩時計が鳴った。7、8、9、え?・・・10!10時・・・夜の、10時・・・やばいやばいやばいやばい💦自分の携帯を開けてみて・・・驚いた。着信50件を超えている。ラインも、メールも、いっぱい!やばいっ💦着信履歴には相葉相葉担任相葉担任やばいやばいやばい。相葉担任ん?・・・おおお、天の救い。古典の先生→📲折り返し連絡しよう!📲「二宮です」📱「何処にいますか?」📱「足を
(お部屋の和)恋文の翔!「これ。おふたりさん」智・和「はい」👀👀恋文の翔!「ふたり、付き合ってんの?」智・和「・・・・・」👀⇄👀付き合ってる・・・って、ねぇ・・・付き合ってる・・・のか・・・恋文の翔!「こら。こら!完全に、ふたりの世界じゃん!!!なんか抱き合ったままだし。置いて行かないでー。俺もいまーす。もっしもーし」分かってます。分かっていますが。智さんと目が合っちゃって・・・このホールド感も、しっくりきて・・・・・・外せない・・・恋文の翔!「今朝ね。この人
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO俺に背を向けた二宮さん。ここで逃したら絶対に駄目だ。「逃がさない」逃したくない気持ちが俺を素早く動かした。二宮さんの手を引いて抱き締める。「やっと二宮さんを捕まえられるのに、そんなチャンス逃すわけないじゃないですか」耳元でそう囁く。そして逃がさないように更に腕に力をこめた。しばらく振り払おうとしていた二宮さんも、諦めたのか力を抜いた。「二宮さん、本当の気持ちを教えてください」「好きだよ……、もう、ずっと前から」
(お部屋の和)座っているだけなのに見つめられているだけなのに何故か呼吸は浅くなりはぁはぁと息苦しくなり汗がつーぅと背中に垂れた・・・もう・・・脱いでしまいたい・・・だけど。智さんの視線に雁字搦めになって僕は金縛りにあったみたいにもう指一本も動かせないほどに僕のカラダは智さんが微調整するたびにその触れられた指の意思に背くことはなかった。智「ああ・・・そうだ・・・」やっと視線から解放されてホッとしたところに和「・・・ひゃっ・・・!!!」智「あ、ごめん」和「
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、好きです」強く抱き締めたままそう言った。でも二宮さんは腕の中で苦しげな様子。「智くん、苦しいっ、そんな強く抱き締めなくても、俺はもう逃げないよ」さっきの身を翻した光景が目に焼き付いてしまっていて、またあんな風に背を向けられて逃げられるかもと思ったら怖くてなかなか離す事はできなくて。少しだけ腕を緩めた。「本当に逃げません?」「逃げないってば」もう自分の気持ちから逃げるのもやめたからって少しすっきりした顔で微
(お部屋の和)まさかのツーショットに動揺しつつも手をよく洗って厨房に立つ。どうやら松兄にとっても大切なお客さまらしく松兄自ら接客すると言い出した。まだ個室じゃなかっただけマシだとカウンター席のふたりを松兄の後ろからこっそり観察するも・・・・・・胸が痛む。お客さんの席からは・・・こっちは死角になって見えていない。だけど顔がこわばって仕方がない。「大野くんは、日本酒?」「稲森さんは?」大野くん、稲森さん・・・か・・・下の名前を呼び捨てで呼び合わなかっただけ、マシ。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO開けたドアの先には驚いた顔をした二宮さんが立っていた。「智くん、どうしたの?もしかして朝何か忘れていった?」イートインの方を見ながらそう訊いてきた。「お父さんは?」「えっ、父さんなら、先に自宅に戻ったけど?」「良かった」これから大切な話をするから、なるべくならお父さんを気にせず話したかったんだ。勿論、お客さんにも邪魔されたくないから、ドアの鍵をガチャッと回してしめた。「えっ?智くん、何?」訳が分からないといった表
(熱血の相葉!)思い返せば半年前、高二の秋。あの時。俺は本当に肝を冷やした。京都修学旅行初日の「古都体験」。染物、織物、焼物、茶道、華道、写経面白そうなのが、いっぱいあった。中でも、舞妓体験は一番人気で。舞妓さんの恰好をさせてくれて自由に京都の町へと遊びに行けるって。お部屋の和は。色白モチ肌が最大の武器だから。半分ジョークで雅「一日舞妓体験なんて、どう?」本当に軽い気持ちで言ってみた。「えー?」なんて言いながらも。同じ班の奴ら、男子も女子もノリノリで「和奴」と
(お部屋の和)手を引かれて一度、店の外へ出た。もうとっぷりと日が暮れてしまっていた。心のどこかで「もう戻らないといけない」って分かっていた・・・のに繋いだ手を離したくなかった。和「え?ここ?」智「ふふ、うん」さっきのgalleryの奥の庭を進むと別の小さな小屋があって「厠(かわや)」と綺麗な字で案内があった。手前にお手洗いがふたつどうやらお客さま用だ。隠し扉の奥にシャワー室さらにその奥にバスタブがあった。智「あ、そうだ。ランニングの後、入ろうと思って・・・」
大宮妄想小説、BLです。ご理解のある方のみ、どうぞ。苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。遅くなりました(>ㅅ<)智side「もし…俺が強くなれてるんだと、したら。それ全部…この人のお陰です。」「…………………へ、」何かを思い出すように。下を向いて、俯いて目を閉じていた和の顔が。ふ…っと顔を上げて俺の方へと、視線を向ける。「智が…いてくれたか
sideN程なくしてお布団が届いた。智「すみませんでした」寮母さん「大丈夫よ。クリーニング代だけ付けておくわね」智「運びます」寮母さん「あら、そう?いつも悪いわね。下まで運んでくれたらリース会社のお兄さん取りに来るから」智「色々、すみません」一緒に謝りたかったけれど息をひそめて待っていた。男の自分が・・・その・・・お布団を汚してしまった・・・という事実を知られたら智さんがどんな目で見られるか分からない。そう思って襖のこちら側で息をひそめて待っていた。智「
最終話です大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNその日は智くんの家にお泊まりした。とは言っても、パンを食べて、キスして、抱き締め合っていたら寝不足だった智くんがそのままソファで寝てしまって。気づいたら俺も寝ちゃってて。目覚めたら朝だった。でもしっかりベッドで寝てた。途中起きた智くんが運んでくれたんだって。「そのまま和さんを襲ってしまおうかと思ったんですが」なんて流し目で言われてドギマギしたけど、「高校を卒業するまでは」っていう約束を守ってくれたみたい。
大宮妄想小説、BLです。ご理解のある方のみ、どうぞ。苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。↓第一話は、こちら♪『恋愛ショコラティエ1』大宮妄想小説、BLです。ご理解のある方のみ、どうぞ。苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。…ameblo.jp智sideここのナポ
(大野先生)菊池め。男の匂いぷんぷんさせやがって。俺の和に指一本でも触れてみろ。その関節、バキバキ言わせてやる。和先生📱「バスが遅延ですか?遅延証明、はい、担任に提出お願いします。お気をつけて」あ。そうだ。雪対応の途中だった。昨夜抱いたから。気怠そうにしている。時々ため息なんか吐いて。全身から匂い立つ色気だ。無駄に色っぽいぞ。風磨「あ、あの」大野先生「なんだ?」まだ居たのか。風磨「和先生に訊きたいことが・・・」大野先生「見ての通り、今、忙しい。代わりに答えら
前話はこちらです『【ニノ誕2023】ルリさんとのコラボ企画【1992*4##111】⑥』妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。ルリさんの前話はコチラ↓↓「本当にありがとう。ひとりぼっちの、、…ameblo.jp見上げると俺を見つめる大野さんの真剣な目と視線が絡まる。「・・・え?」俺がわけも分からずにそう呟くと、「・・・まだ、、足りないのか?」大野さんが俺に覆い被さる。俺は驚いて顔を背けた。「・・・ちょっ、、なに・・・?」
俺らの結婚が、社内報に大きく載った。二人の馴れ初めのエピソードとして海で救助した話が添えられた。もう広く世間にあの写真の真実を知らしめたから、説明して歩き回らなくてもよくなった。それは、過去からの解放だった。櫻井「上海蟹で祝おうと思っていたのに」松本「上海のお二人用の部屋、凄く上等なのを用意していたのに」相葉「勿体ないから、俺たちで住んだよ」上海から戻って来た3人が合流して、俺たちは再び5人のチームになっていた。もちろん、上海と東京で助け合ってきたのは間違いなくこの5人だ
大宮妄想小説、BLです。ご理解のある方のみ、どうぞ。苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。和也side「………和、」「…………ん?」「…………Look(こっち見て)」耳元で聞こえた甘く、艶やかな低い声に。とくん、と本能が、甘く疼く音がする。もたれかけてた頭を起こして。智の方を見つめてみれば。静かな青い灯を奥に宿したどこまでも吸い込
sideOそれは君と結ばれた後呉から次の任務地へ向かう途中。移動日に半日時間が取れて報告したいことがあって実家に寄った。玉ねぎ小屋で作業していた親父は俺を見つけるとちょっと釣ってくる、と言ってふらり海へと出て行った。智母「来るなら来ると言いなさいよ。旅行にでも出掛けていたらどうするの?」そんな小言を言いながらも親父のサクッと釣ってきた鯛をふたり仲良く嬉しそうに料理してくれた。智「人生を共に歩む人を見つけた」そう報告をするとふたりは興奮して根掘り葉掘り聞いてきた
ハッシュタグは蓮ちゃん♡から表紙のお寫心はララァさん♡からお借りしています🙇♀️(風磨)駅までの道は10センチの積雪。しかもべちゃべちゃの湿った雪だった。一歩あるくごとに靴下に浸みてくる。女子達がキャーキャー言いながら歩いていく後ろを男子は黙って歩いていた。櫻井先生「寄り道すんなよ。ご家庭へ下校一斉メール送るから真っ直ぐ帰れ」「はーい」「さようなら」駅はごった返していた。改札から先へは入場規制していて僕らは列の後ろにお行儀よく並んだ。遅々として進まなかった列
(和)それは魂を縫い合わせるような夜だった俺と智の和解の夜・・・和解なのに支配されていたそれを俺自身、望んでいた・・・前の合わせを解かれてお月さまの前に差し出されると智「・・・綺麗だ・・・」俺の裸体を耽美派の画家のようにその指先で辿っていく・・・智「離れている間もずっと、このカラダを抱いていた」・・・嘘・・・指先でつーっと骨の一本一本をそれに沿う筋肉の流れを確かめるように俺のカラダをなぞっては泉からドクドクと溢れてくる発露
(和)団地の下でキャッチボールするのは町内の爺ちゃん達のおかげだった。あの人達、俺らが学校に行ってる間はゲートボールして俺と智が投球練習する時にはタバコ吸いながら、とかビール片手に、とか爺ちゃん「ワシらを甲子園につれてって♡」浅倉南の真似をする。近所の公園はどこもボール禁止だから助かっていた。だけど加減してた。グラウンドで投げるときの80パーくらいに。それが智にバレた。🌼もえこさんの絵です💛智「もっと本気で来いよ」何を怒ってんの?高校への野球推薦が決まった。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「二宮さん、俺、大学に行くのやめました」「えっ!」二宮さんはかなり驚いたのか、大きな声を上げた。「智くん、大学行かないって、どうして?」「俺、将来はパン職人になりたいんです」パン職人になりたくて、二宮さんが通っていた専門学校を受けたんだ。二宮さんは父母が了承したか心配していたけど、父母にもしっかり話して了承を得ていたし、やりたい事が見つかって良かったと2人とも喜んでくれていた。ただ、ここからはまだ父母にも誰にも言ってい
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOしばらく胸の中で無言だった二宮さんが、俺の胸を強く押して離れた。「好きなんて、きっと勘違いだよ」やっぱり受け入れてはもらえないんだろうか?更に勘違いだと思われている事がショックだった。この気持ちは勘違いなんかじゃないのに。絶望的な気持ちになって、諦めそうになったけど。でも、簡単には諦められない程、俺の中で二宮さんの存在は大きく育ってしまっていたから。「二宮さん、俺が嫌いですか?」嫌われているなら諦めよう、そう思って訊
(智)・・・しまった。俺としたことが・・・腹違いの弟からの連絡を受けて弟を説得しようとしてたったひとりで乗り込んだ俺は・・・自分の甘さを思い知った。妾腹の弟「組を俺に譲ってくれたらそれだけでいいんだ。兄貴はカタギでやっていけるだろう?頼むよ」隣組の幹部「兄弟喧嘩が終わったら教えてくれ」酒やツマミを用意してくれた部屋は外から鍵をかけられた。・・・罠だと知ったのは、この時だった。携帯の電波も届かない。俺ら二人、まとめて始末する気だ。このまま火でも放たれたら・・・🌼もえ
sideN昼を過ぎて何故か親戚がゾロゾロ集まってきた。爺ちゃん、婆ちゃん丸亀のおっちゃんにいっつも鼻の下からのアングルで僕のこと写真に撮りたがるカメラ屋のおばちゃん。従兄弟従姉妹連中、その家族。和母「髪結さんが梅の間に来てるから和さんもお支度して」和「・・・支度?」母さんは二宮の紋入りの留袖を着ている。ってことは、従姉妹あたりの結婚か?・・・誰?そこにタクシーが到着した。和「すみません。今日は・・・」宿泊をお断りしています、と言いかけて和「・・・あ、いや、
sideN翔さん達から聞いていたので僕は用心に用心を重ねていた。ひとりで外に出なくても出入りの業者から野菜を買えたしこれまた出入りの宅配業者を通じてseñoritaのピクルスを出荷できていた。その日は何故だか厨房の空気がピンと張り詰めていた。仕入れから帰ってきた父さんや親父さんのシャッシャッと野菜を切る音がいつもと違って聞こえてた。何か・・・あったのかな?そう思っているうちにやってきた。東京からわざわざ来たその人ははじめのうちこそ少し遠慮が見えた。南の島のseñ
大宮妄想小説、BLです。ご理解のある方のみ、どうぞ。苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。*こちらの世界の設定*☆男女性の他に「アルファ・ベータ・オメガ」という3つの性区分があり、社会階級とほぼ直結している。☆アルファ(α)・ごく少数存在する、リーダー格の人種。・容姿や能力など、全てにおいて秀でている。・男同士でもΩを番(つがい)にし、妊娠させる事が可能。☆ベータ(β)・大多数の平民格。いわゆる普通の人。☆オメガ(Ω)・
大宮妄想小説、BLです。ご理解のある方のみ、どうぞ。苦手な方、不快に感じる方はご遠慮下さい。和也side「………え?」びっくりしたような声を出して俺の顔を見つめる智に。俺も、じ…っと智のこと、見つめ返す。「俺も一緒に行きたいんだけど…。だめ?」「や、だめじゃないけど……」「智のお父さん、会っ