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昨日はがんの痛みで眠れなかったので。心電図などの検査をして痛み止めの追加処方。これは肝臓のエコーの写真です。脂肪肝です。フォアグラです。今までのベースはナルベインそれに加えて新しいお薬メサペインが入ります。どちらも医療麻薬なのですがナルベインの方がモルヒネに近いそうです。眠気はきますが、飛ぶほどには効かないですね。お酒を入れたら気持ちよくなれそうな感じです。ワイン飲みたいですね。貴腐ワインやアイスワインみたいな甘いやつが良いです。キンキンに冷やして。「モルヒネワ
面会終了時間ギリギリにいつもの声、変わらぬトーン「きたよー」とまりえさん。心からホッとする音。毎日、陽向くんを連れて来てくれます。可愛い❤️今日は3人で撮影。「寂しいねんで!」と笑顔でいうまりえさんが愛おしい。「後悔したくないの!」と笑う。抱っこすると片っ端からチューブを引き抜こうとする陽向くん。お父さんは確かに抜いてくれた方が楽だが、まだ死にたくねぇ。ほっぺたにほっぺたを当てると爆笑します。麗しく美しいこの時間に癒されています。あぁ幸せ。
朝。空の美しさに涙がこぼれました。昼。どこからか導かれるようにピアノの音。「野に咲く花のように」をリクエストして号泣。野に咲く花のように風に吹かれて野に咲く花のように人をさわやかにしてそんなふうに僕たちも生きてゆけたらすばらしい時には暗い人生もトンネル抜ければ夏の海そんな時こそ野の花のけなげな心を知るのです野に咲く花のように雨に打たれて野に咲く花のように人をなごやかにしてそんなふうに僕たちも生きてゆけたらすばらしい時にはつらい人生も雨
今日は腸がよく動きました。腸が動くことを蠕動運動と呼ぶのですが、この時に痛むことを「蠕動痛」と呼びます。僕は腸閉塞が一ヶ所だけでないそうで、この「蠕動痛」が大激痛になって襲ってきました。いやー、意識が飛ぶほど痛かったですね。その後、トイレに行ったのですが強烈な息苦しさに見舞われて呼吸ができなくなりました。今日はぐったりです。なかなかスッと逝けないものですね。陽向くんに癒されています。ハロウィンの衣装は「はらぺこあおむし」です。
昨日は母たちがお見舞いに来てくれました。真ん中が我が母右がまりえさんの母左が陽向くんの母3人の母です。みんな仲良しでいてくれるのが僕は嬉しいです。僕の病気を通して絆が生まれているのを感じます。同じ苦しみを共有することで一致団結しているように感じます。本当に素晴らしい。なにせ、まりえさんのお母さんが最高です。和歌山で農業をされているのですが、自宅の玄関に溝あり、そこに軽トラがよくハマるそうです。なんと、まりえさんのお母さんは軽トラを持ち上げます。まだ50代です。また
僕は2年前にがんになってから、ずっと死について考えてきました。僕の一つの結論として「死は奪われるものや無くなるものではなく与え、授けるものである」という結論になりました。僕の病や死をきっかけにして色んなところで新しい繋がりが生まれています。この繋がりは僕からのギフトやプレゼントだと思います。先日、見舞いにきた母は「死は新しい人生のスタートです」と言っていました。僕もそう思います。死に関してはそれでいいのですが、死の恐怖に関して明確に書いてある書物がほとんどなく、漠然と
先日から腹水が異常に溜まり今まで飲んでいた💊ロキソニン💊トラマールが効かなくなりました。ついにモルヒネを投薬することになりました。💊オキノーム💊オキシコンチンです。医療麻薬とはいえとくにトリップすることはなく痛みを緩和してくれています。先生に聞いたところ「まだ少ないからね。骨転移している人とかだとこの7倍くらいを処方するよ。そうしたらポワーンとした気分になるよ。」とのことでした。ここだけの話ですが薬用養命酒(アルコール14%)と一緒に摂取したところ。すごく気持
「なにかご希望はありますか?」と看護師。「ただ安らかに逝きたいです」と僕。チョンさん休ませ隊の本気を紹介します。寝る前の足湯。ニールズヤードレメディースのアロマを入れて。しかも、足湯に浸かっている間は背中のマッサージをしてくれます。そして、寝付くまで足の裏のマッサージ付きです。すごい。そして、食欲・性欲・睡眠欲がなくなった僕の最高の楽しみは「風呂」です。入りたい時に入りたいだけ入れてくれます。そして、入浴からの瞑想。緩和ケア最高!チョンさん休ませ隊に愛を感じています❤
イレウス管は地獄です。今までかなりの荒療治を受けてきましたが、イレウス管ほどの苦痛はありませんでした。鼻から小腸まで管を通します。なんせ。眠れない。落ち着かない。割り箸を鼻に突っ込まれているという感じです。久しぶりに精神がやられる。一週間付けっぱなしだそう。耐えれるかオレ。
衰弱のせいか、医療麻薬のせいか、常にまどろみの中にいるようです。太陽の光で目を覚まし、フラフラと屋上へ登ります。あまりにも美しい空を見上げて暖かい光に包まれて意識を失いそうになります。なんて美しい・・・全てが調和し、全てが平等で、愛と真実だけの世界。そこに何の隔たりもない。刻々と変わり行き無常を教えてくれる。世界の美しさに涙が溢れてむせび泣く。一瞬の中に永遠を見出す。永遠の中に一瞬を見出す。また見つかった、何が?永遠が。それは歓喜の涙。僕は狂ったのだろうか。あの空が
サインバルタの投与が効いたようで、歩いてトイレに行っても息切れが少ないです。だいぶ楽になりました。さすがヒーロー。ありがとうございます。ただ、眠気がすごいです。うとうとまどろみの中にいると「きたよー」とまりえさん。今日は僕に講演依頼をしてくれた姫路の中学校の先生と大阪大学の先生とランチをしていました。先生方も一緒にきてくれました。みんな美しい。本当に素晴らしい人たちなので、まりえさんに紹介できて良かったです。神戸大学のキャラクターのイノシシ大阪大学のキャラクターのワ
うっひょー!からの・・・バタンキュー。何が起こったかというと。アイスワインを呑んだ直後に悪寒が走りました。このアイスワインを買うためにオカンは走っていましたが・・・はい!すいません!身体がガタガタと震えはじめ、あっという間に37度を超えてしまいました。熱にうなされ「もう、好きにして・・・」と寝言を言っていたそうです。原因は空腹でアルコールを摂取したためです。窓も開けっぱなしでしたし・・・はぁ、ほんとバカな僕。解熱剤の点滴を入れてもらいました。緩和病棟の人たちは本当
がんになる前は1200件、7年先まで予約が入る整体院を経営していました(神戸新聞参照)。昔の同僚から「ホスト」とずっと呼ばれ続け「僕のホストのホスはホスピタリティのホスよ!」と言っていました。今、抗がん剤の副作用で外見が全く変わりました。ハゲたお陰で法話に説得力が生まれました。ハゲてよかった!ずいぶん好き勝手に生きてきましたが本当に人を愛するということをまりえさんから教えてもらいました。僕が生まれてきたのはまりえさんと出会うために生まれてきたのではないかと
身体を起こすだけでも酷く息切れします。息を吸うと左胸に激痛が走ります。オキシメーターは86という低酸素を表しています。今朝は3回吐きました。昨晩、原因不明のふるえが止まりませんでした。身動きが取れません。今は寝たきりで過ごしています。ナルベインの処方で痛みそのものは激減しましたが、それ以外の症状の現れ方がすごいです。今日もヒーローは休みの中、僕の身体を診に来てくれるそうです。昨日と同様にヒーローが現れるのをまっています。
秋の日差しが心地よくどこからか金木犀の香りがして身も心も満たされています。今日は午前中に屋上にあがり瞑想。病は気からと言いますが、本当にその通りです。日に当たりながら瞑想をしていると痛みがスッと抜けてゆく瞬間があります。深い深いところまで落ちて、自分と周りとの境界線が無くなり、全てが満たされて美しさと幸せだけが残ります。今度、病院で「瞑想会」を行います。僕が誘導します。とても楽しみです。自分が本来持っている美しさと幸せに気づいてくれたらいいな。今日も元気な陽向くん
吐き気がすごいです。固形物を食べると即座に吐いてしまうので昨晩から流動食に変わりました。いやー、まずいまずい。あまりのまずさに吐いてしまいました。今朝、少しマシな流動食です。半分食べたあと、やはり吐きます。まるで、身体が生きることを拒否しているかのように感じる時があります。最近のお気に入りの写真です。見て下さい。口の周りをべっちょべちょにしながら笑顔で食べています。食べることとは生きることだと改めて感じています。この写真に癒されながら吐くのを承知で食べています。生きろオレ
がんになる前は1200件、7年先まで予約が入る整体院を経営していました(神戸新聞参照)。昔の同僚から「ホスト」とずっと呼ばれ続け「僕のホストのホスはホスピタリティのホスです!」と言っていました。今、抗がん剤の副作用で外見が全く変わりました。(まりえ作)昔の自分を見返すと・・・チャラい。なんせチャラい。そんな自分を振り返ってみようかという内容です。二十代後半です。整体院が1年待ちになるぐらいの時ですね。自信に溢れていましたね。年収も1千万ぐらいで安定し始めてい
我が子の陽向くん。親バカだからか?なんだろう?なんでこんなに可愛いの?まりえさんと映しても絵になります。陽向くんへのプレゼントも沢山頂きます。どこにいってもアイドルです。モテるのか?陽向よ、お前はモテるのか?父ちゃんはな!父ちゃんはな!大人になったお前に会いたい!性病にはさせへんからなぁ!リンクをお読みくださいませ。鄭信義『今日のチョン』がんになる前は1200件、7年先まで予約が入る整体院を経営していました(神戸新聞参照)。昔の同僚から「ホスト」とずっと呼ばれ続け「僕
ふっと気を抜くと一瞬、意識が飛びます。看護師との質問はほとんど単語での意思疎通のみ。首を立てに振るか横に振るだけだけで精いっぱいです。身体を動かすとフラついて転倒してしまいます。トイレはベッドの上ですませます。幸いなことは超閉塞により便がでないので比較的キレイな状態が維持できています。目が霞み、文字をくまなく読めないのが困る。思考もずいぶんとゆっくりになっています。ただ、痛みや苦痛などは一切消えています。孤独も不安もありません。意識が飛ぶたびに光の世界に包まれる感覚がやってき
来年を迎えることができないと医師からの宣告。3月2日生まれの僕は誕生日を迎えることができない。ならば、39歳で死んだ有名人は誰だろうと気になるところ。まずはこの人「チェ・ゲバラ」いうまでもなく伝説の革命家39歳で死ぬ。続きまして「幸徳秋水」大逆事件にて処刑される。この事件をきっかけに時代は大きく転換する。社会主義に命をかけた革命家。39歳処刑。最後に「清沢満之」僕の大学の初代学長。精神主義を近代教学にしようとした革命家。Wikipediaによると夏目漱石の小説
少し食べただけでも吐きます。昼食を頂いたのですが、食べてすぐに吐き気がきます。トイレにダッシュしますが間に合わず、そのままが吐くのですが、今回はマスクをしているのを忘れて、そのまま吐きました。どうなると思います?そう、顔がゲロまみれになりした。普段から、マスクをしたまま鼻を噛むので顔中鼻水だらけになります。しかし、ゲロは初めてでした。いやー、酸っぱい酸っぱい。その不快感もあわせて、食べたもの全て吐ききりました。お見舞いに来てくれたまりえさんが「やせてキリッとなっ
腹水を抜いてもらったのは土曜日。そして今日は月曜日。もうすでに腹水で苦しい。一日で約1リットル溜まるらしい。横隔膜辺りが圧迫されて呼吸が浅くなり食欲が減退する無理に食べると余計に苦しくなる。腹水はどうにもならないそうです。んー。ならばやはりマタニティシールを貼るべきだろう。※マタニティシールの効果・チラッと鏡に映る自分の姿で笑えるので腹水を憎まなくて済みます。・バカバカしく気分転換になるのでストレスの解消ができます。(個人の体験談です)☆腹水でお悩みの方はお試しを
陽向くんは今年の5月5日に産まれました。1週間。1ヶ月。2ヶ月。3ヶ月。100日。4ヶ月。5ヶ月。6ヶ月。ハーフバースデーまりえさんの手作り陽向くん産まれてくれてありがとう。まりえさん産んでくれてありがとう。心からの祝福を送ります❤️
だるさを伝えるとソラナックスという精神安定剤を処方して頂きました。うつらうつらと眠りに入り。目覚めると同時に!風呂!風呂!わっしょい!わっしょい!浴室には暖房が・・・優しさに涙。今日はプレゼントで頂いた入浴剤をいれます。バブに比べてすごくゆっくり溶けていきます。お肌ツルツルスベスベになりました。お風呂に入りながら、大事なことを思い出しました。「学」という文字は学ぶ=まねぶ学ぶ=まなぶ学る=さとると読むことができます。「林竹二先生」から教えてもらいました。まずは
さようなら。皆さん。素晴らしいコメントの数々ありがとうございました。また、どこかでお会いしましょう。心から愛を込めて。鄭信義
愛されるために生まれて愛するために生きているよい。全てよい。死もまたよい。腹水が溜まり始めると10ヶ月から12ヶ月でだいたいお亡くなりになるそうです。僕の場合あと10ヶ月ほどです。これを超えたら奇跡としましょう。まぁどうなるかわかりませんが自分の死を受け入れています。また、周りも受け止めてくれています。僕個人に関してはとても幸せな毎日を過ごしています。ただ、さよならはとても名残り惜しいです。ちょうど桜が咲く頃ですね。咲きて清浄散りて清浄穏やかに逝きたいなぁ❤️
以前、元夫ちゃんと結婚してるときに…ふと言われたセリフがあります旦那さんにはなりたくないこれは離婚したいとか離れたいという意味ではなく「旦那さん」という立ち位置が嫌かもということ。旦那さんとは、奥さんを守らないといけないとか稼いでこないといけないとかいろんな世間からの暗黙の了解があるのでした。私は専業主婦ではないし世間なんて気にしなくていいと、思っていたのですが、気にしてる人に気にしなくていいなんて返事しても話が進まないよなと思い、自分はこう返事しました。私の
酸素マスクを付けています。午前3時から原因不明の激痛に襲われ、眠れませんでした。熱は39度まで上がり、息をすることが困難です。なにせ倦怠感がひどい。今日は土曜日で主治医はお休みなのですが、僕の身体を診に来てくれるとのこと。痛みは原因不明だと、より痛みはキツく感じられます。原因がわかれば対処方法がわかるので一気に痛みは軽くなります。ヒーローを待っている気分です。
僕の好きな言葉に「これからがこれからを作りこれからがこれまでを作る」(荒山淳先生)というのがあるのですがこの言葉が難しいみたいなので解説します。キーワードは「人間はいつだって生き直すことができる」(梶原敬一先生)です。残念ながら起こった出来事をやり直すことはできません。しかし、それを教訓として生き直すことなら、いつでもできます。ですので、今までの自分は死んで、新しい自分になるということです。いつでもスタート地点に立つことができれば過去のことにクヨクヨしなく
■死を理解したい29歳冬。死ぬまで予約を入れられていた人たちが、本当に死んでゆきます。この頃からホスピスに通い始めました。患者さんから、足のむくみを取って欲しい、身体をさすって欲しいと依頼がありました。僕が足をさするとむくみが消え、身体をさするとがんの痛みがひいていくと好評でした。この時期から緩和ケアと看取りを始めます。店は変わらず忙しく、緩和ケアの病院から直接仕事場に行く日も度々ありました。店→病院→店→病院と通う生活はバランスを崩し、食事も不規則になります。朝、昼、晩、