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トルベ到着の知らせはただちにヨンに伝えられ明朝より軍議と決まったここ数年は戦場には出ず王宮で王様の近衛隊として本来の役目を粛々と果たしてきたトルベ懐深く大切に預かってきた王様からの書状を渡しヨンは謹んで受け取った帰還の許可を得てヨンはいよいよウンスを開京へ連れて帰れると安堵の息を吐いた今は落ち着いているとはいえ此処は国境何時また攻撃を受け戦場になるやも知れぬそれになにより此処は天門がある土地だヨンは早く天門から離れた
『見て!私の好きな花よ。たくさん咲いてるわ』その女人(ひと)は、俺の腕をしっかりと抱き込んで少女のようにはしゃぐ。咲き乱れる黄色い花に目を遣り、蕾がほころぶように笑う。ねぇ、覚えてる?私が貴方の髪に小菊を挿した時のこと。覚えております。大の男にあんなマネをなさるとは驚きました。あら、とーっても似合ってたわよ。似合いすぎて……。大層楽しんでおいででした。だって……ふふふっ……。凛とした香りが、ふわりと鼻先を掠める。それに呼ばれたように、俺は閉じていた目を開けた。秋も深まろうとい
おんまぁ?よん?あっぱぁ?二人の会話で目が覚めたの寝ぼけ眼のタンがウンスに尋ねたそうよタン父上がお帰りよ挨拶なさいあぁ〜〜いあっぱぁおかえりなしゃいおタンは少しの間に随分と口が達者になったのだなチェヨンは目を細めたそうなのよこのところしょっちゅう王宮へも出かけているのそのせいかしら?とってもしっかりして来たし数遊びも得意なのウンスはすっかりチェヨンの胸板に支えられて起き上がり身を委ねて微笑んだあっぱぁたんの
「それで様子がおかしかったのね。リュ・シフ侍医の件は、本当にごめんなさい。私が軽はずみな行動を取ったせいだわ」落とした声音で詫びながら、イムジャは俺の腕の中に、神妙な様子で収まっている。まるでその時の俺を宥めようとでもするかのように、背に回した薄い手の平をゆったりと上下させながら。ふとしたはずみで顔を覗かせる、獰猛で御し難い心火は、この方への思いが募るほどに勢いを増し、手が付けられなくなっていく。結果俺はそれを恐れるあまり、イムジャと距離を置かずにはいられなかった。(四年前、あれだけイ
予定通り白州の宿に入った一行元気のないウンスが心配なヨンは旅の疲れを取るためにも風呂好きのウンスに温泉をすすめたウンスはジウォンを誘い温泉に入ることにしたがジウォンはかなり緊張していた「ジウォナ温泉は初めてなの?」「いいえオンニ大人になってから誰かと一緒に湯に入るのが初めてなのだから恥ずかしいわ」「そうなのね私は此処に来る前にいたところで小さい子たちを湯に入れてたけどそういえば大人とゆっくり入るのは
HeyboyLook,I’mgonnamakethissimpleforyou,yougottwochoices…YESorYES?(ねてだぶんはなやY.E.STWICE!)(イムナヨン/ユジョンヨンももちゃん/さなちゃんパクジヒョ/みなちゃんキムダヒョン/ソンチェヨンチョチュウィ)AhとぅるじゅんえはなまんこるらYESorYES?Ah둘중에하나만골라YESorYES?Ahahは
今日もウンスの体調を考慮して半刻毎に休息を挟みながら常歩から軽速歩で進んでいた一行巳の刻には安州に到着し早めの昼餉を摂っていた「ねえウンスドンイルに言ってた〝なんせん〟ってどういう意味だい?」「なんせん?…ああナンセンスね!つまんない馬鹿みたいってことよでも私そんな言葉使ったのねやばい」天界語に興味津々のペクが尋ね周囲も聞き耳を立てたがウンスはため息を吐いた「ウンスやばいって何が?」
TWICE♬HeartShakerYeahYeahYeahYeahComeandbemyloveComeandbemylovebabyYeahYeahYeahYeah(ねしんじゃんうるふんどぅろトゥ/ワ/イ/ス)ComeandbemyloveComeandbemylovebabyもんはにそそまくこみんごみね멍하니서서막고민고민해ないごちんっちゃちゃらぬんちしんじ나이거진짜잘하는짓인지
時の流れはいくつも並行して流れる川と同じほんとはどこまで行っても交わるはずがない時の川だから今私がいる時の川は過去に私がいた川とは違うはずあなたの時と私の時がほんの一瞬天門で結ばれて私たちは天界で出会えたそれは偶然?ううんそれを運命というのよでもね百年前から此処に戻れたことは偶然ではないわ強い願いは縁(えにし)を結ぶあなたのそばに戻りたいとただそれだけ考えて私は時の川を渡って来たのだから私がふたたびあなたと巡り会えたのは私の意志でもあるしあなたが引き寄
チュンソクから硯箱を受け取り墨をすり終わると流れるような達筆で認めた墨が乾くのを待つ間に計画を伝える「王宮と手裏房に書状を王には帰還の許可を請う予定通りなら連絡兵は往きで三日帰りで三日出立は七日後とする先ずは一隊でこの方を開京までお連れするその後高麗軍を再編成をして国境に送り出す隊が国境に到着次第残りの迂達赤は帰京してくれ先発隊を誰にするかはチュンソクに任せる決して元に悟られぬよう先発
食堂にきたウンスを見てチュンソクは安堵したがヨンからの殺気にトクマンは戸惑っていたウンスの体調を考慮してトクマンが少なめに飯を盛るとたちまちウンスが殺気だち慌てて盛り直した「お体は如何ですか?」異様な空気に耐えきれずチュンソクが訊ねた「ええただの頭痛と睡眠不足だから一晩寝たら治ったわ」けろっとウンスが答えるとチュンソクからも睨まれトクマンは身の置き所がなくなった「ねえ将軍隊長明日街に行ってきます
午後一旦小雨になったものの遥か先まで西の空はびっしりと濃い雲に覆われ暫く雨は続くと思われたそんな時地元の郡守が国境隊長を訪ねてきた日頃の感謝を込めて兵士を招き宴をひらきたいと訴えるしかも今日にも催せるほど既に支度済みだと大護軍と別れの杯を交わしたい国境隊長は渡りに船と郡守を連れ大護軍と迂達赤隊長がいる兵営へ向かった***主に迂達赤が使っている兵営の軒下ではトルベを囲みウンスが王宮の話を聞いていたテマンが
隊長か?如何した?チェ尚宮は駆けつけて来たウダルチ隊長チュンソク達ウダルチを睨みつけるような眼差しで見てから尋ねたチュンソクはまるでチェヨンに聞かれたような思いでいっそう気を引き締めると答えた刺客が王宮を狙っていると上護軍より早馬の知らせここでは皆様をお守りし切れませぬ念のため急ぎ大妃様の居所にご移動をヨンから知らせ?はっわかった武閣氏徳慶府に退避じゃ大妃様と王妃様をお守りせよ!チェ尚宮の鋭い声が聞こえたえ?ええ?叔母様?ええ?どうしたの?あの人
前夜すっかりヨンに悪戯されたっぷりヨンに愛されて周りの生活音をものともせずにウンスは熟睡していた昼前になりごそごそ何かが胸を這うような違和感で目が覚めた「起こしてしまいましたか?」ちっとも悪びれず満面の笑顔のヨンあ〜ダメだってその甘々の笑顔可愛すぎる〜蕩けそうなんでも許してしまいそう私だけが知ってる私だけに見せる顔もうたまらん今朝もひとしきり脳内で身悶えるちらっと胸元を見下ろすとヨンが聴診器を当ててウンスの心音を聞いている「ねぇチェ
案内され入った部屋にヨンは顔を顰めた静かに集中せねばならぬのに焚かれていた麝香が邪魔をした酒に混ぜられた薬を中和するだけだ時間はかかるまい蝋燭の灯が揺れるヨンは結跏趺坐しウンスを思い浮かべた昔は運気調息の時はメヒの名を呼んでいたのにウンスでなければならなくなったのはいつからだろうヨンは丹田に気を集中させるウンス…名を呼ぶといつもウンスを初めて見た瞬間の凛とした姿が浮かびあがり小菊を差し出し
明日未明から兵の出発式があるためヨンは早めに典医寺の離れに帰ってきた「イムジャ戻りました」ヒョジュとジウォンもウンスに挨拶するとそれぞれ帰って行きヨンと二人になったウンスヨンはすぐにウンスを抱きしめようと近づいてきたが「今お茶を淹れるわね貴方は手を洗ってちょうだい」ウンスは誤魔化して竈の方へ行ってしまったので少し拍子抜けしたヨン翌朝の出発式で着用する鎧一式と鬼剣を寝台のそばに置くとウンスに言われた通り
(なじょんも/さじみ/だちぇっちゅよるめん/TWICE)のわいっするってんねげ너와있을땐내게しんぎはんぴょぬぁがいっぬんで(いっぬんで〜)신기한변화가있는데ちゃっくみそじっげどぇ자꾸미소짓게돼あむいるどおむぬんで아무일도없는데ちゃっくまぼぜごるりょ(ごるりょ)자꾸마법에걸려ばむるせうぉどあんじょるりょ(じょるりょ)밤을새워도안졸려たるんせんがくちうぉじょ(いっぬんで〜)다른생각지워져
チェ・ヨンに手を引かれるまま離れ家の入り口をくぐると、すぐ右奥には長い三和土の通路が敷かれていた。そこを通り抜けた先は大広間に繋がっており、中央に置かれた大きな机の上には、私達の持って来た荷物が置いてある。(わぁ…前回来た時にはこんな大きな部屋があるなんて、気が付かなかったわ)周囲をキョロキョロと窺う私に、チェ・ヨンは自分の荷物の中から櫛を取り出すと、目も合わせずに差し出した。「お使い下さい」そこで私はようやく、先ほど向けられた視線の意味を悟った。几帳面な性格のこの人は、私の髪が絡ま
「テマナすっごくお腹空いちゃった」桃色のポジャギを持ったウンスはヨンがいつも迎えに来るよりわざと早めにテマンと食堂へ行ったテマンと向かい合わせで急いで食事をしているとヨンやチュンソク達がやって来た「ごめんなさい我慢できなくてお先にいただきました」そしてポジャギから包んだ石鹸を出しヨンとチュンソクテマンに渡した「石鹸ができたからよかったら使ってねこんなことしかお礼できないけど」トクマンには
客間の卓に置かれた料理を見たイムジャが、鳶色の瞳を輝かせた。「鶏肉の白熟(タッペクスク)ね!」自分が作った料理への反応の良さに、ファジャが目尻の皺をより一層深めて笑う。「夕食にお出しするようにと、昨晩チェ尚宮様が鶏をお持ち下さったんですよ」「嬉しい!久々にこれが食べられるなんて。懐かしいわ…」喜色の中に、僅かに憂いを含む様子が気になった。聞けば答えて下さるだろうか。懐かしいとは、この地へ来る前の話に違いない。もしそうならば、帰らないと決意を固めて下さったばかりのこの方には、酷な問
昼間のテマンの話から己の知らぬ間に世間が勝手な縁談の噂をしていると知ったヨン開京から離れた今自分では噂を否定できぬことにヨンは苛立っていた何故俺が新たに妻を娶らねばならぬのだ俺の妻は一人だけだ俺の妻はイムジャだけ戦地へ向かう途中の野営地でヨンはウンスのために用意している包みを開き以前ウンスが着ていた衣や新たにチェ尚宮が縫い上げた衣を眺めたイムジャは一生俺のそばにいると約束しただからイムジャは必ず高麗に戻ってくる俺のところに帰っ
王妃様から主治医になる許可を得たウンス今の典医寺のドクターやスタッフはどうなっているのか気になり早速典医寺の見学を希望した王妃はチェ尚宮に案内するよう命じたもののまだまだウンスと話し足りない様子「姉様今夜は夕餉を共に致しましょう妹の我が儘に付き合うてくだされ」ウンスがチェ尚宮を見ると小さく頷いている「わかりました王妃様楽しみにしてますねではまた後ほどゆっくりとお話しましょ」そこへちょうどボヨンとユリが来
BoyIboyIboyIknowIknowyougetthefeelsBoyIboyIboyIknowUh(TWICE)I'msocurious'BoutyouboywannakeepitcoolButIknoweverytimeyoumoveGotmefrozenIGetsoshyIt'sobviousCatchingfeelslikebutterfliesIfIsa
「高い金を払ったんだ・・つきあってもらうぞ」「ヨンさん・・楽しんでない?」高校生の制服を着ているウンスにヨンは興奮しているように見えたから。ウンスをそこにあるベッドに押し倒した。「あ」どさとベッドがきしむ。ふんわりとウンスを受け止める。すぐに上にのしかかってきた。「きゃ」重たい。抗議するとすぐに体をずらしてくれた。「それで?」どうするの?ウンスは上にのしかかるヨンに聞いた。「たぶん‥主人は別にいる」いきなりスカートの上から太ももをなでられる。いやらしい触り方をする。
「オンニ私当分の間オンニの警護をするよう大護軍に頼まれたわ」「ほんと!?うれしいジウォナよろしくね」ウンスはジウォンを抱きしめ喜んだマンボ兄妹に百年前のシンとの縁を話すと二人は驚いていたが「これも手裏房との縁さねシンが兄でジウォンが妹ペクは親友だっていってるし天女はうちらの娘みたいなもんだよ」「そうだな此処は高麗での天女の実家だな」マンボ兄妹の温かい言葉に励まされウンスは笑顔を見せた
ソウルの夜景はこれで見納めになるだろう脳裏にしっかり焼き付けたごめんなさいさようなら遠くを見て小さく呟いたもう一度天門を潜り出ると見覚えのある石の祠見覚えのある風景を目にして小さく息を吐いた***ここにあの人はいるかしら恭愍王の御代だといいんだけど……とにかく今が何時なのか調べることが先決ねあの人がいない時代ならすぐに天門に戻らなきゃしっかりと笠を被り直し石祠の前から歩き出した
一旦坤成殿から下がり旅の疲れを落とすようチェ尚宮から勧められウンスは武閣氏宿舎で湯浴みをした用意されていた下着を身につけた時チェ尚宮がウンスに近づき衣を合わせ襟を整えたり乱れを直したり最後に腰帯を綺麗に結んで頷いたあの戯け者ウンスの首筋に仰山痕を残しおってしっかり袷を整えんと吸い付いた痕が見えてしまうわ「よかった着丈もちょうど良いだが少し痩せたか?」「ええ少しだけでもここに帰ってきたらみんな
「儂の祖父は幼い頃天女殿と暮らしたことがあるそうでよう話をしてくれました祖父と言っても血脈の繋がりがあるわけではありません儂ら寺族は法脈で繋がっておるのですが…その祖父がいうておりましたこの世のものとは思えぬほど美しゅうてよい香りがするみなに分け隔てなく不思議な医術と賢くて優しい心でみなを癒すと」「住職様のお爺様はあの時の幼い小僧さんかしら一緒に川で遊んだり薬草を摘んだりしたわたまに天界の御伽噺をしてあげたとても素
大司憲(テサホン)の胸倉を掴みながら、俺は腰元の仕込み刀に手を掛けた。「喋らせる方法など、幾らでもある」その時ーー。「大護軍チェ・ヨン。その手を放すのだ」芯のある声が耳を打つ。俺は即座に小刀から手を離し、入り口に佇む我が主の前に片膝を突いた。「王様…」「すぐに沙汰するゆえ、今暫く堪えよ。よいな、大護軍チェ・ヨン」王様は一瞬俺の肩に触れた後、かすかな衣擦れの音と共に、ゆったりとした足捌きで室内に踏み入った。「司憲府(サホンブ)大司憲キム・ヒョク」寝台から飛び降り身を伏していた大
次の日ウンスが夜またやってきた。「痛みは?ねつは?」次々に聴いてきた。隊長は表情を変えずに問題ありませんという。鎧を脱いでそれから衣脱いで。「だいたんですね」挑発するように隊長が鼻で笑う。ふん。手首をつかまれる。ぐいとひき寄せられた。「不用意に武士に近寄ってはなりません」「武士の前にあなたは患者なの」関係ないと言い張る。額に手を伸ばす。ばしと払われる。そのとき・・熱が下がっていることに気が付く。「熱が下がっている」薬をヨンが見せてきた。「あなたが飲むように申したの