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読者の皆さまには、私のお話を楽しみにしてくださいましてありがとうございます。さて・・・”すぐにでも”と言った割には、随分と時間がかかってしまいましたが、「続・未来へ続く恋」の後編が出来上がりましたので、ぜひお読みください。正直、この後編は2つに分けてもいいかなと思うくらい長くなってしまいました。以前書いていた頃にも良くあったことなのに、学習できていないキューブですそれでも、お楽しみいただけたら嬉しいです。このお話しは、「イタズラなKiss~LoveinTOKYO」を
「裕樹くん元気ないね?」その日は少し早めに退社することができた。毎日遅くまで残っている裕樹を心配した紀子が重樹に頼み、重樹直々に早く帰るように言われたのだ。久しぶりのデートで上の空の裕樹を怒ることなく好美は心配そうに裕樹の顔を覗き込んだ。「あ、悪い。なんでもないよ」そこは少しオシャレなカフェ風のレストランで、好美が行きたい!と言った年相応の場所だった。テーブルの上に並べられたパスタに手を伸ばし裕樹は無表情のまま口に運んだ。「やっぱり…元気ないよ」今までいろんな話を楽しそうに話してた
「わかるも何もあの車…」私はごくりと唾を飲みこむ。「教習車だろ?」きょうしゅうしゃ?何?救急車の仲間?運転手の言葉が理解できない。「さっき信号で離れた際にナンバープレートも見たし確かだよ」「きょうしゅうしゃならどこに行くの?」「何言ってんだい!教習車なら教習所だろ!このあたりの教習所は一つしかないよ!」「きょうしょうじょ…つまり…」「免許の教習所だよ」「ええ!でも入江くん、免許はとっくに取ってるし!今だってちゃんとお医者さんとして勤務してるわ!」「お医者さんって、それは医
今日は幹事の集まりの日。今度、20年振りに学年全体で同窓会をすることになった。琴子と里美とじんこは幹事になった。「会場どうする?」世間話を終え、馬野が切り出した。「会場はお義父さんとお義母さんと裕樹君に頼んでパンダイの経営している所、貸してもらおうか?」「いいのか?」「その日が空いてれば使わしてくれるよ。」「今度の集まりまでに聞いといて。」「分かったわ。」さて、会場が決まったら「料理はどんなのにする?」そう、料理だ。「どうしようか…」「和食か洋食か中華のどれかに統一す
お久しぶりです相変わらず更新遅くてすいません◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇直樹たちの所へ琴子が戻ると、当然驚かれ、事情を説明すると『ママらしいや!』『本当にお前は…』などと笑われた。琴子はビンゴ大会の司会をすることになった。「皆さんお待ちかね、ビンゴ大会を始めまーす。」子供たちの歓声が上がる。「みんなはビンゴカードを取りに来てください。また、まだビンゴゲームを出来ない子はお母さんやお父さんとしてくださいね。」「「「はーい!」」」元気のいい返事が帰ってくる。景品は豪華な物ばかり。パンダ
パーティーの前日だった。『わりぃ、トラブルがあって予定の便に乗れなかった。夕方には着く予定だが何があるかわかんないからあんまり期待しないでくれ』直樹からそんな電話があった。「もうおにーちゃんたら!」紀子は怒りまくっていたが裕樹はほんの少しホッとしていた。完璧な兄と比べられるのは慣れてはいるが、今回ばかりは自分があまり認められていないことを知られたくなかった。「挨拶どうしましょうね…夕方に着くかもならとりあえず保留にして…」プログラムを確認しながら紀子は頭を抱えていた。「入江くん、
また遅くなりました…いつも謝ってますね💦◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「入江くん…ぐすっ……どこ…ぐすっ…怖いよ入江くん……うっ…」病室のドアが勢いよく開いた。「琴子!」直樹は走って来たようで息を切らしている。中には担当の看護師や直樹の代わりに診察した医師もいた。琴子はまだ起き上がる力がないのか横になっていた。「入江くん?……ぐすっ…」琴子は手を声のする方へ持っていった。「琴子。なぜ泣いてる?」直樹は琴子を抱きしめた。「入江くんだ……どこいたの?ここどこ?うっ…ひっく…」
お知らせがあります。私事ですが、明日からテスト週間が始まります。ですので、2週間ほどお休みさせて頂きます。その間の埋め合わせとして、七話連続更新致します。一気に読まれても構いませんし、少しずつ読むでも構いません。『許婚』を4話と『イタキス×ドクターx』を3話です。このお話はR18です。◇🔶◇🔶直樹と琴子は家に帰った。直樹は大学生になるのが待ち遠しかった。何故なら琴子との約束、責任を取れる時期が来たからだ。それでも、大学になり、すぐに出来るわけが無かった。春が過ぎ、夏が過ぎ、琴
事務室まで案内すると、入江琴子さんは何度も何度も頭を下げ、小さく手を振りながら事務室に入っていった。その行動から彼女はここまでで大丈夫、さようならと表現してことがわかったが、何故だか帰る気になれず入り口ドア付近で彼女を待つことにした。住所がわからなくなる、というとんでもないことをやってしまうなら、その後もスムーズに帰れるか心配だった。いや、心配するフリをしてここで別れてしまうのが惜しかったのが本音だ。第3外科に4月から配属されます!と笑顔で言った彼女に不思議な縁を感じてしまったのだ。もし
次の日の朝、琴子は頭部検査を行った。その結果、琴子の脳の腫れはいつの間にか消えていた。「こ、琴子ちゃん?」「おば様……?」「琴子ちゃーん!」病室のドアを開けた紀子は琴子に抱きついた。「琴子ちゃん…目が覚めたのね……よかったわ。」「お袋、一旦離せ。琴子はまだ本調子じゃないんだ。」紀子は琴子から離れると直樹を真正面から見た。「なんで黙ってたの!」「おば様!ごめんなさい!昨日は頭がごちゃごちゃしてて……」直樹を責める紀子に、琴子が慌てて弁解する。「いいのよ、琴子ちゃん!」「は
とりあえず職員用の通路にあるわずかなカフェスペース(といっても自動販売機とソファがあるのみ)に座って話を聞くことにした。彼女は今にも溢れそうな涙をギリギリでたえていた。「実は私、看護師なんです」「えっ!」てっきり高校生ぐらいかと思っていたので思わず声がでてしまった。「あ、ごめんね」「いや、慣れてますから大丈夫です。よくちんちくりんって言われますから」いや、そこまでは言っていない。「それで4月からこの病院で働く事になってるんですが…実はその」「4月から同僚なんだ」肝心なところが
入江先生が時間で上がるまでは業務の合間に質問責めにしてやった。答える質問もあれば、くだらない、と無視されることもあった。いや、俺一応指導医だぞ。聞き出せたことをまとめると、奥さんは同じ年で高校から同じ。結婚は大学三年の時でつまりはあの入江先生が学生結婚だというから更に驚き。奥さんは同じ年ながらもまだ看護学生で、入江先生は単身赴任だという。そして昨日は看護師国家試験の合否がわかる日で悪天候のなか、入江先生に直接知らせるためにこっちに向かっているらしい。入江先生はいつも以上にテキパキ業
「待ってよ入江くーん!」「遅い」昨晩の甘い雰囲気なんてなかったかのように、通常運転で入江くんが歩いていく。家にたどり着くまでの経緯を恐る恐る報告すると入江くんは呆れたようにため息をついてこう言った。『明日俺日勤だから病院までの行き方を教えるから一緒についてこい』そうなのよね。いざ本番(ただの出勤)で迷って遅刻しましたなんて社会人としてありえないものね。入江くんが同じ時間帯なんて保証もないし。ただ道を覚えるためのトレーニングのようなものだけど、半歩前を歩く入江くんについていくのはと
コンコン「はい。」「相原さん、ご飯持ってきましたよ。」「ありがとうございます。」机の上にご飯が置かれた。「相原さん、あなたは今、目が見えない状態です。なので私たちが食事の介助をします。ですが……」看護師は直樹の方を見た。「なんですか?」「入江先生、後はお願いします。」「は?なんで俺ですか?」「あら、婚約者さんなんでしょ?だったらお願いしますね!」看護師そういうと出ていった。「たくっ、看護師長は何考えてるんだか。」「あの人、看護師長なんだ。」「ああ、既婚者だから普通に接
「嘘!入江先生が!?」昨日夜勤だった入江くんの顔でも拝んでいこうかななんてたくらんで、少し早めに病院に来た私は、不意に入江くんの噂話を聞いた。別に盗み聞きする予定ではなかったのよ。「それ本当みたいよ!車に女性…と2人で乗ってるの私も見たよ!」「えーー。入江先生ってそういうの興味ないかと思ってた!」「琴子妊娠したからじゃない?やっぱり入江先生も男なのよ!」ー何?なんの話をしているの?入江くんが女性と二人きりで車に?同僚がナースステーションで楽しそうに話している。いつもなら会話に飛び
午後からの講義もとっくに始まって、空きコマで遅めにやってくる学生たちの注文も落ち着いた。そろそろ片付けに本腰を入れようと、カウンターから食堂を見渡した時、目の前に食券がスッと差し出された。「おう、どないしたんや。珍しいな。」「久しぶり。」ほんまに久しぶりやな。職員用の食堂は別にあるし、春先に琴子と挨拶回りに来たっきりや。「琴子と待ち合せなわけはないよな。」琴子はとうに食べに来て、今頃は眠気に耐えながら頑張っとるはずや。「少し時間があったから何となく。」時間があったから言う
未完の先、裕樹、パンダイ入社のお話です。********************************************************「ええ〜!一ヶ月も!」リビングのソファでは兄夫婦の家族会議が行われていた。兄がいいだしたのはアメリカでの長期出張だった。何やら向こうで大規模な学会が開かれるらしい。医師としてはまだ年若い兄だが、上から直々に声がかかり、断れない状況だという。「嫌だ!嫌だ!嫌だ!」この世の終わりのような顔をして駄々をこねる。兄嫁、琴子
お話の更新、ものすごく遅くなってすみませんでした💦お話を書いてる時、『奇跡の塊12完』なんて最初に書いてしまったもので、なぜか終わらせなきゃという思いで書いてたものの、話が終われなくて……あ、今回もお話は続きますよ。ま、そんなこんなで1週間格闘してましたが、(1週間格闘したわりには、お話短いです。)やっと、あ、終わらなくてもいいんだ。などと思い……(気づくの遅っ!)ま、これが更新遅れた言い訳です。話は変わります。私事ですが、先日、7.8月~1.2月までお休みするかもしれないという話