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記憶が風化してしまわないうちに、即位礼正殿の儀の皇室装束のことについてのレポをあげたいのですが、「即位礼正殿の儀」と「饗宴の儀」のドレスコード/色留袖と比翼の反響が大きく、これに関連して「着物の格」についてのご質問があまりにも多いので、「礼装、準礼装、略礼装の違い」を大雑把にまとめてみました。五つ紋付色留袖>三つ紋付色留袖>一つ紋付色留袖=三つ紋付訪問着>一つ紋付訪問着=三つ紋付色無地>一つ紋付色無地>無紋訪問着>無紋色無地•第一礼装五つ紋付色留袖•礼装三
どうして、東京2020では「着物」が登場しないのか…、表彰式のための衣裳は2019年の春に公募していますが、公募の段階から着物の形状でないものを求められたとのことで、採用されたのは「新しい礼服」というコンセプトのもの。振袖でも着物でもありませんでした。ちなみに、1964年の東京オリンピック、1998年の長野オリンピックは振袖です。世界各国を、その国の地理や歴史、文化、自然、伝承など、深く探究し、今の日本の染織の技で開花させたKIMONOプロジェクトの振袖と帯。開会式でのお披露目を目
茶道会館の枝垂桜が見事でしたそして、鶯がとても良い声で鳴いていました丹後の牛田織物ご夫妻にお誘いいただき、茶道会館の桜下茶筅供養茶会へ牛田織物さんのご長女は茶道会館に嫁がれていらっしゃりそのご縁です。左から、牛田織物の牛田育枝さん、そのお嬢さまの北見雅子さん、雅子さんのお義母さま、そして、牛田織物会長の牛田宏さん。北見雅子さんは裏千家の北見宗幸先生の奥様でいらっしゃいます。この日は朝から霧雨のシャワーのような雨。大寄せのお茶会では外を歩くことになるので、パールトーン加工されている付
【金鵄と八咫烏の神社の紅葉】読者の方から教えていただいた、八咫烏がイメージキャラクターの神社通りすがりに見つけました!等彌神社です🍁等彌神社は、神武天皇が即位後にはじめて皇祖天神を祀ったと伝わる鳥見山霊畤のひとつ。※諸説あり明治時代までは能登宮といわれていました。今年の奈良は紅葉が早いようで、先週末が見頃でした。紅葉の名所でもあり、夜にはライトアップもされています。(〜11月26日まで)奥へすすむと、鬱蒼とした森鳥居や石灯籠に何とも趣がありま
☆プロフィール☆朝香沙都子さんのプロフィールページ朝香沙都子◇きものコラムニスト♪「きものカンタービレ♪」は365日着物生活のコーディネート覚書としてスタートしました。着物好きの方に興味を持っていただける情報をお届けしています。つくり手の代弁者となる記録人であり、体現者である着物エンドユーザー。産地の着物を産地で着る、着物の里帰りの旅をする「着物トラベラー」でもあります。雑誌「美しいキモノ」執筆、NHK…profile.ameba.jp◎婦人画報デジタル連載中♪朝香沙都
ブログ最終日に、これだけはもう一度お伝えしておきます。経済産業省の和装振興協議会でのテーマであった「高付加価値のこだわり製品としてのきもの」の消費者の動向朝香沙都子が意見として具申したのは、<高付加価値の製品を購入する消費者が売り手に求めるもの>高付加価値なものになるには、そこに理由があるはず。素材、技術、加飾表現の手間隙や稀少価値など。•売り文句と商品があっているかいないか商品と売り文句が違っていれば、その商品そのものに問題はなくても、消費者にとっ
藤岡組紐店にお願いしていた帯〆が組み上がってきました。鳥の足跡の四分紐の帯〆です。染めもの中野の中野スズミのヤンバルクイナの帯にピッタリ〜♪思いついてお願いしたのはいつだっただろう…と思ったら、何と2014年の夏だった@@;朝香沙都子『君は組紐の綾書をみたことがあるか…?「NIPPONの技現代の匠展」at京王百貨店新宿店』新宿京王百貨店にて開催中「NIPPONの技現代の匠展」へ(~7月16日まで)伊賀くみひもの藤岡組紐の藤岡潤全さんと私、身長がないこともあって季節を
「あなたが着ている着物は偽物…」といわれたら、やっぱり着物を着るのは面倒だし怖い…という流れになってしまいます。自分自身も正々堂々と着るために、手仕事でつくられたものと量産品のその違いを着物エンドユーザーならではの着用感も含め書いておきます。生糸を押し染め捺染で経糸を色分けし経糸をずらして絣っぽく仕上げた両面浮織の紋織物のカテゴリー的には紬です。織元は西陣ですが他地方の出機かもしれません。証紙にとくに記載はありませんが力織機で織られたものだと思います。なぜならこの生地は力士の着物でみ
着物を着る理由は人それぞれです。洋装が普通の毎日で着物を着ることは非日常の方がほとんどだと思います。着物を着るだけで、ワクワクした高揚感を得られる、気持ちがシャンとしてあらたまる、その感覚を忘れずに大切にした上で、着物を着ることが特別なことなのではなく、洋服と同じく、着物の中に、日常に着るものと特別な時に着るものがあるということを、知って欲しいと願っています。環境も価値観も人それぞれです。なので答えのようなものはありません。それでも誰でも共通していることが
この季節、お気に入りの場所です♡天を仰げば桜の屋根眼下にはチューリップ小川にはカルガモ桜は6分咲といったところでしょうか。まだまだ楽しめそうです。知る人ぞ知る場所だったので、以前はひっそりとしていたのですが、インスタ効果なのか平日の昼間から人がいっぱい@@;桜が散り始めると、桜の絨毯とチューリップのコラボになってまたこれが美しいのです。【4月3日の装い】花冷え曇り時々小雨/最低気温4℃最高気温13℃お花模様の白大島に栗山工房の犬の染め
8年ぐらい前でしょうか。美しいキモノから「いつか手に入れたい着物は何ですか?」というアンケート取材がありました。その時に即答でお答えしたのが「深石美穂の市松花絽織」です。伝統工芸染織展で拝見して以来、恋煩いのようにずっとずっと憧れておりました。この着物熱は冷めることなく、ワタクシの中でもっとも美しい布であり纏いたい布の筆頭でした。その夢がようやく叶いました♡この透明感と立体感は、深石美穂さんの市松花絽織ならでは。コチニール染めによる紫とピンクの
寝間着、部屋着、外出着。1日3回ぐらい着替えると思いますが、着物生活でも同じです。たとう紙に入れて箪笥の中にしまってある着物は取り出したりしまったりが面倒…。取り出しやすいよう、しまいやすいよう、壁面3面を着物収納にした部屋をつくりました。着物を畳んだりお手入れしたりずらっと並べてコーディネートしたり畳みの部屋ならではの使い方です。棚柱にブラケットをさして着物を載せた板をおいても大丈夫なように、部屋の設計の段階から耐荷重計算をし、壁面に棚柱分の「柱
レポより先にお仕立てがあがってきた井桁屋の有松絞りの浴衣。補正無し、帯結びは適当の着付け。本藍染めは身体に気持ち良い♡有松絞り有松の街並みと服部家/2019年夏有松〜名古屋の旅その1のつづきです^^/有松へいったらぜひ行きたいと思っていたのが、井桁屋。有松絞りは、図案製作は国内であっても、型彫り、下絵刷りの工程を経て、括り、染め、糸抜き、仕上げまで国内で行なわれるものは数少なく、流通でもあまりみかけません。井桁屋さんには、括りも染めも有松で、しかも阿波
着物生活のための着物収納部屋を制作中。当初の施工引き渡しから約半年…。ようやく瑕疵の修復が終わり着物収納のための棚受けづくりをはじめました。棚柱にブラケットを設置していきます。(我が家ではブリュンヒルトといっている)串刺しの刑のようでかなり怖い…。着物生活をすると1日に3回ぐらい着替えることになります。外出用、家用、寝間着。なので一目で着物がわかり、且つ出し入れがしやすいように、着物1枚に対して板1枚をつかい板の状態で出し入れできるようにしています。着物を3つ畳にしたサイズと2つ畳
暑い1日でしたね…。絞りや紅梅織の浴衣は長襦袢を着て着物として着ることもありますが、綿コーマ地のものは浴衣として着ています。綿コーマとは、木綿の紡績の段階で、梳綿といわれるカード処理で繊維の方向を整えた後、コーマ通し(コーミング)といわれるという櫛で髪を梳くように繊維を針で削って短繊維や不純物を取り除いてつくられた、コーマ糸で織られたもの。毛羽立ちのないつるっとした艶のある生地が特徴です。コーマ糸で織られた平織の生地は、長襦袢を着て着物として着るには暑すぎるのです。要は向
絞りのようで絞りでない、紅葉模様の浴衣遠目だと一見、有松絞りのようにみえますが、リップル加工で絞りのようにみせたものです。リップルは白生地に強アルカリ性の苛性ソーダを含ませた糊でプリント加工することで部分的に縮ませて凹凸をつくる加工のことです。リップルはさざ波という意味。やはり凹凸のある綿生地でサッカーがありますが、サッカーは伸縮率の違う経糸を組み合わせて平織してから縮ませた、しじら織のことです。どちらも軽くて通気性がよくシボがありシワになりにくいという利点があり、寝具に
緊急事態宣言をうけて籠城中の癒しは野鳥観察。目の前までやってくるのはヒヨドリだけじゃないのです。メジロ、キジバト、ムクドリ、雀…。そして、イソヒヨドリ。ヒヨドリに似ていることからイソヒヨドリと命名されたらしい。ヒヨドリは雀と同じく、チョン、チョン、チョンと両脚を揃えてやってくる♡イソヒヨドリは、右足と左足を交互にだしてタタタタタタッツと、忍者のように走る@@;そして乱暴(汗ヒヨドリより一回り小さいのですが、ヒヨドリに飛び蹴りするという…。ヒヨ
キック!猛禽類といえば、大空を雄大に翔る鷲や鷹のイメージですが、空を翔るよりも地面を走ることが得意な鷲がいます。ヘビクイワシです♬火の鳥かと見まごう美しさ♡そして、この鷲は得意技を持っている…ヘビをキック!!!頭を狙って蹴りまくり…@@;これでもか!というぐらいキックキックキック^^;キックが得意なことから、このヘビクイワシの名前はキックちゃん飛び蹴りもしちゃいます!(◎_◎;)ヘビクイワシはサハラ砂漠以南に住んでいてコブラを食べちゃう
力士の夏きもの姿を国技館の入り待ちで見ることができるのは五月場所と九月場所になります。締め込みの廻し姿や十両以上になると着用が許される紋付羽織袴姿はメディアなどで見ることがあっても、勝負に賭ける思い、郷土愛、四股名などが衣装に表わされた、力士の個性的な夏のきものや帯は意外と知られていません。そんな中から、角界のオシャレ番長といわれるこの方の着物姿。石浦です。私服はステューシー、アンディフィーテッド、シュプリームなどストリート系ファッションがお好みなのだとか。それって今も着ることができるサ