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5.先生それぞれの叱り方海と綾のお尻を目一杯叩いた後、たかやんは男子の所に行った。「おまえら、あいつらに誘われて仕方なく着いて行ったんだろ?被害を受けた側だよな?とんだ災難だったな。もう部屋に戻っていいぞ。」たかやんは拓斗と環太に背を向けた。2人はポカーンと口を開けて、たかやんの言葉を疑った。「オレたち一緒に悪いことしたんで、同じように・・・。」環太が言葉を濁しながら言うと、「同じように何だ?」「・・・同じように・・・ケツ叩いてください。」拓斗もそれに続いて、「オレも・
2.呼び出し月、火、水の3日間テストがあり、次に魁がヒップハートにやって来るのは、本来なら4日後の日曜日のはずだった。眞木野はそれまで待ちきれずに、テストが終わった水曜の夜、魁の携帯に電話を入れた。呼び出し音がしばらく続いたが、そのうち留守電に切り替わったので、「すぐに電話かけてこい!」いくらか怒った口調でメッセージを残すと、1分もしないうちに折り返し電話がかかってきた。「森田です。」「悪いな、忙しいときに。」「いえ。」「明日の放課後、話があるから来てほしいんだが。」
4.素直におしおきを受ける気持ち久藤整形外科の待合室、恒、海、花憐、周の4人がそれぞれの場所に座ると、恒はまず張本人の花憐に向かって、落ち着いた様子で話し始めた。「花憐ちゃんとは学校の検診で顔を合わせたぐらいだから、普段どんな子なのかよく分からないし、花憐ちゃんも先生のことあまり知らないよね?海ちゃんから、悪い評判は聞いてると思うけど。だけど今日のことに関しては、きっちりとお説教させてもらうよ。」「はい。」花憐ははっきりと返事をした。「3つ言いたいことがある。1つ目は、夜遅
4.2日目の失敗…夜中の脱走<2日目>夕食が済み、お風呂から上がると、海はロビーをブラブラしていた。そこへ綾がやって来て、「海、これ見て。」1枚のパンフレットを手渡した。「ここって『夜空のライブ』の舞台になった所なんだって。」「えー!本当に?すごーい!」海は目を丸くして、パンフレットと綾の顔を交互に見た。『夜空のライブ』・・・皆さん、覚えていますか?≪中2の第8話観たかった映画≫で海と綾が強行手段で観に行って、結局はおしおきされてしまったけれど、2人とも大ファンにな
若い男性と話す、ということがあまりない日常を送っているので、なんだかとっても楽しい。彼も既婚者だがセックスレス、という話も聞く。なんか、男性と話をすると絶対レスなのだが。なぜ夫婦でしないのだろう。どうなってんの、日本男児。結婚って愛する男女が好きなだけセック.スしていいっていう制度じゃないのか!(んー、ちょっと違うのかな、私の観点)私はしてますよ。それでは、足りないだけで。まあ、そんなこんなで盛り上がってはいたのですが。急にマスター、真顔でぶっこ
3.体重管理突然宣告された体重測定。みんな口々に文句は言っているものの、それほど動揺した素振りは見せずに順番を待っている。ここに通っている人たちには眞木野の考えが浸透していて、普段から自己管理が行き届いているのだろうか。月美は入口のドアを見つめて、このまま帰ってしまおうかとも思ったが、そんなことをしたら次回来れなくなってしまう。あるいは「嫌なことから目を背けてはいけません!」と叱責され、また厳しくおしおきされてしまうのは目に見えていた。列に並んでヒーリングルームに入った瞬間、
2.念願の!30分が経過しトレーニングが終了すると、「それでは月美さん、あちらでいろいろと聞かせてもらいましょうね。」眞木野の言葉にドキッとしたのは、月美だけではなかった。“月美先生、眞木野さんにおしおきされちゃうのかな?さっき、たかやんにどーのこーのって言われてたけど、教育実習で何かあったのかな?”星が本当のこと・・・海のせいで、たかやんにお尻を叩かれたことを知ったら、せっかく落ち着いた海への怒りが再び沸き起こることは間違いなかった。眞木野とヒーリングルームへ向かう
2.洗礼を受けるこうやって誰かに指摘されなければ、今回のこともただ「遅刻しちゃった…」というだけで、何のおとがめもなく通り過ぎてしまったのだろう。言っていることとやっていることが、まったくかみ合っていない。星の前では先生面して、お説教やおしおきまでしておきながら、自分には甘すぎる。それは月美自身よく分かっているのだが、今まで見て見ぬふりをしてきてしまった。表の顔と裏の顔なんて言ってられない。人間性の問題だ。「月美さん、反省できたのであれば、おひざに。そうでなければ、もう少しお話
書斎にいても、結の泣き声が聞こえる…何て大きな声なんだろぅ…(笑)泣きながら、『航ちゃん……航ちゃん、ごめんなさい』を繰り返している。しばらく放っておくと、泣き声が聞こえなくなった…。(まさか、寝たのか!?)すると「(コンコン…)こ、航ちゃん…💧入れて…」「(カチャリ)何?」書斎のドアを開けると、すぐそこに結がぺタンと座っていた。「ごめんなさい…わからない事、教えて‥(グズ💧スンスン‥💧)」「わからないなら、もぅそれでいいよ。結にとったらどぅでもいい事で、お説教も鬱陶しい
2.抜き打ちの…「月美さんはこの間のおしおきでだいぶ懲りたようですから、当分いい子でいられますよね?」眞木野はクスクスと笑いながら聞いてきた。『いい子』なんてもう何年も言われてないし、すごく子供扱いされているようで照れくさかった。眞木野から見ればひとまわり以上も年が離れている月美は、まだまだガキンチョなのかもしれないが。「はい。当分というか、もう永遠に大丈夫です。」「ハハハ。そうだといいんですけどね。人間誰しも完璧ということはありませんから、きっとまたドカーンとゲンコツ落と
1.あの子がいるのに…月美は予約時間より10分ほど早く、ヒップハートに到着した。着替えを済ませて待合室のソファに座っていると、ガラス張りになっているトレーニングルームの様子がよく見えた。残念なことに、今トレーニングを指導しているのは眞木野だった。ということは、余程の事情がない限り、ヒーリングルームに入っている芳崎が今日の月美の担当となるだろう。眞木野は高校生ぐらいの男の子と、見るからにハードそうなトレーニングをしていた。いつも月美が取り組んでいる初歩的な動きとはまったく異なり、
2.よわしのおしおきスタイル学校に着くと、海たち3人はそのまま生徒指導室に連れて行かれた。海、拓斗、環太が並んで座り、テーブルを挟んで向かい側に、よわし、たかやん、3組担任の小春先生が座った。「おまえら、またずいぶんと大胆なことをしてくれたな。」怒るというよりは、呆れ返った顔をしてたかやんが言った。「拓斗、どういうことか説明しろ。」拓斗は成績優秀だし、リーダーシップをとるタイプなので、この3人の中ではどう見ても教師からの信頼が一番厚い。それでもガチガチの優等生というのではなく、
3.こんなおしおきって、ありか・・・楓を玄関で見送ると、悠一は大きく深呼吸をしてから2階の空の部屋へ向かった。海だったら確実に籠城している状況だったが、空はそんなバカなまねはしない、ということは分かっていた。ドアを開けると、ベッドに横になり、何食わぬ顔をして壊れた携帯を手にゲームをしていた。悠一は無言で空をベッドから引きずり出すと、両肩を押さえ込み、その場に正座させた。空もさっきのように反抗することなく、素直にそれに従った。「高也先輩から夕方連絡があった。自分の口できちんとオレに説
2.おしおきトレーニングが終了しヒーリングルームに移動すると、芳崎と月美はソファに向かい合って座った。「何か話すことあるか?」芳崎が面倒くさそうに月美に問いかけた。“眞木野さんはあんなに丁寧な言葉遣いをするのに、どうしてこの人はこんな乱暴な言い方しかできないのだろう?”「なければ終わりにする。」“私もできればこの人と話をするよりも、早く終わらせてくれた方がありがたい。”まだ20分も時間が残っていたけれど、月美は帰ろうと思いソファから立ち上がった。そこにタイミングよく、
◼航一視点◼(さて…💧どうするかな?)啓祐達が帰った後、俺はソファでぐっすり眠る結の傍に座り、缶ビールをコップに注いで呑んでいる。まさか、こんな時間に酔っ払った結を起こして説教してお仕置きするつもりはない。そもそも、酔っ払った人間に説教など、馬の耳に念仏だ…(笑)(このまま寝かすか…💧)イヤイヤ…考え直して、結をベッドに抱いて運ぶ事にした。今は大人しく寝ているが、その内…(笑)結は寝ている時もコロコロと元気によく動く。初めの頃は、転がる度に俺は目を覚まし、布団を掛けたり、方向を
2.本当の意味でのおしおき月美が着替えて重い足取りでヒーリングルームに入ると、芳崎が眞木野に詰め寄り、「あれはやりすぎだ。」と文句を言っていた。「おまえ、何でそんなに魁の肩を持つんだ?昔の自分と重なって、辛くなるんだろ?」眞木野が意味深なことを言うと、「もう来なくなっても知らねーからな。」「魁はおまえと違って根性あるから大丈夫だ。さあ、邪魔だから出てってくれ。」芳崎は納得いかなかったが、次のお客さんも待たせているし、眞木野にいくら抗議したところで受け流されてしまうのも
こちら『さくらいこどもクリニック』私、櫻井結の旦那様こと、航ちゃんが、院長先生をしている小さなクリニック。航ちゃんはいわゆる2代目ってやつ。航ちゃんが医学部を卒業して、2年間の研修後、このクリニックを継いだの。で、パパさんは今は、ママさんと2人、フラッと旅行に出掛けたりして、何日も帰ってこなかったり、たま~に航ちゃんのお手伝いで診察に出たりしている。ちなみに、『いつ出掛けて、いつ帰るかわからないから』って、近くに住んでるけど、同居はしていない。これからお話するのは、まだ航ちゃん
皆さ~ん、お元気ですか?お騒がせっ子の蓮ヶ谷海です。いつも『海の中のアタシ・空の中のアイツ』を読んでくれて、ありがとうございます。中学1年生のエピソードが8話まで終了しました。1学年10話で構成されているので、残り2話→その後2年生に進級します!今日の“登場人物”の紹介は、お兄ちゃんと恒先生についてです。またまた空との双子コンビで紹介していきま~す(^o^)丿蓮ヶ谷悠一(はすがやゆういち)空と海のいとこ→悠一の父(和揮)と双子の母(楓)が兄妹30才
2.スパルタ指導…月・火〈月曜日:1日目〉先週で学年末の試験も終了し、中学2年生の学校生活も残りわずかとなってきた。学校は午前中で下校となり、その後、空たち陸上部はpm1:00~4:00までグランドで練習が行われる。部活終了後は昨日の約束通り、家に帰らずそのまま久藤整形外科を訪れた。待合室のイスに座っていると、「空くん、こっちから入って。」受付のお姉さんが、スタッフ専用と書いてあるドアを開けてくれた。「ちょっとこの部屋で待っててね。」医局に通され、優しそうな笑顔でイスを勧め
1.怒られても仕方ない月美にとって、この1週間はとても長く感じた。ドキドキしながら今日を迎え、高鳴る鼓動を押さえつけてヒップハートのドアを開けた。“今日の担当が芳崎さんだったらどうしよう・・・。”電話で眞木野は何でもないことのように、冗談っぽくアドバイスをしてくれたけれど、いざ芳崎と顔を合わせるとなると、ものすごく気まずかった。きっとそう思っているのは自分だけで、相手はまったく意識していない気もするが・・・。お尻を出されて直に叩かれたことはもちろん恥ずかしかったが、それをあん
1.ダイエット年末のクリスマスイベントで、月美は『ダイエット』という大きな課題を与えられた。お正月は実家に帰り、おせち料理やお雑煮で母の手料理を久しぶりに味わった。その上、元日に家族で出かけた初詣以外は、家の中で1日中ゴロゴロと過ごす日が続いた。頭の中には“やせなきゃ!”という思いが結構な割合を占めていたにも関わらず、それを実行する意識が欠けていた。実家の体重計は電池切れであり、ストックしてある電池を入れ替えればいいだけのことなのに、それすら後回しにして体重を計るという基本作業
2.生徒手帳の偽り海は生徒手帳を探すふりをして、この期に及んで、まだ逃れる方法を考えていた。「ないなら高也先輩に電話して聞くから、もう探さなくていいっ!」悠一に半ギレ状態で言われ、「えっ、やだ。それ困る。」と言って、仕方なくカバンのポケットから生徒手帳を取り出した。それを見ていた悠一は、「チッ」と舌打ちをして、「まったく手のかかるガキだな。」とイライラした様子で言い放った。それでもなかなか生徒手帳を渡そうとしない海に向かって、「おまえ、いい加減にしろよ。そうやってグズグ
1.おしおき仲間今年もまた月美の嫌いな年末年始の時期がやってきた。師走のせわしなさには気分が滅入るし、幸せそうなクリスマスの世間一般の雰囲気や、除夜の鐘を聞きながら家族でまったり過ごす年の瀬、会う人会う人みんなが「おめでとう」とあいさつを交わすお正月も、全然いいものだとは思わない。去年のクリスマスイブは彼氏と予定が合わず、きっとそれが原因となって年明け早々から別れ話が持ち上がり、そのあとは坂道をコロコロと転がるようにおつきあいに終止符がうたれた。改めて考えてみると、毎年この時期に嬉し
はぁまたやってしまった…。息子へのお説教言った後、気持ちが晴れることはない。打っても響かないというか…答えが出てこないんだよね…これこれ俺は、こうしたい!これこれ俺は、こう思ってる!ってな感じの、自分の意思というものがない。黙って聞いてるか?時よりそうだよねという程度。もう、どうなってんだぃとある会社を引き継ぐかもしれないんだけど…その社長、息子からお金を借りておいて返済をしてこない。こんな会社の社長ってどう思います?ついていこうと思えます?○○万単位ですよ?そん
3.心境の変化店を飛び出した月美は、今自分の身に起こった出来事を頭の中で反芻しながら、「信じられない!」「最低!」「もう嫌!」ブツブツと呪文を唱えるように繰り返した。“お医者さんとか彼氏ならまだしも、何で赤の他人にお尻見られなきゃいけないの!服の上からお尻叩かれるのだってすごく恥ずかしいのに、何も言わないでいきなりパンツ下ろすなんてあり得ない。本当の意味でのおしおきなら仕方ないのかもしれないけど、今日なんて何も反省することなかったよね?それに所詮あそこなんて、『おしおきごっこ
2.本当に反省できたのか?芳崎はヒップハートに勤めて4年になる。『トレーニング』の方は大学で勉強してきているので、始めからある程度1人でやらせてもらっている。しかし『おしおき』に関してはもちろん取り立てて勉強してきたはずもなく、元々そういった嗜好もなかったので、最初の2年間は眞木野の傍らで様子を見て勉強してきた。どちらかと言えば、人に説教するよりもされる方の人生を歩んできたので、なかなかこの手の業務を習得することは困難だった。ただ単に『おしおき=お尻を叩く』ではなく、その前後の過程も
1.コンプレックス月美は先週ヒップハートで知り合った女性と、今日お茶をすることになっている。“名前ぐらい聞いておけばよかった。私より年上だろうな。25才ぐらいかな?お仕事してるのかな?何でヒップハートに通ってるんだろう?お尻叩かれるの平気なのかな?”いろいろと聞きたいことはあるが、今一番気になっているのは2人のトレーナーさんのことだった。特に『芳崎対策』について相談に乗ってもらいたかった。芳崎のことはさっぱり理解できず、きついことばかり言われて落ち込んでしまうので、どうしたら乗
~*・゜・゜~*・゜・゜~*・゜・゜~*・゜・゜~*・゜・゜~あまめま*じゅんです。皆さん、いつもいつもご愛読いただき、ありがとうございます。いいね・ペタ・コメント・ツイッターでのリツイートやいいねなどなど、とても嬉しく思っております。他にも、ドキドキしながら読んでくれている方々、「待ちきれない」と思ってくれている方々、ほんとうにありがとう~(*´з`)今回のタバコのお話で、中学2年生のエピソードがすべて終了しました。次回からは『中学3年生!』に進級して、また新たな環境での学校生
2.おしおき部屋へ職員室の隣の生徒指導室、みんなは『おしおき部屋』と呼んでいる。担任のたかやんと生徒指導部の先生と怜伊と海の4人。「君たち、まだ入学してから1か月も経たないのに、緊張感が足りないんじゃないですか?」と厳しそうな生徒指導部の先生に言われた。2人とも下を向いたままじっとしている。「怜伊、どういうことか説明してくれ。」とたかやんが言うと、「えっ、あの・・・私が悪いんです。海の家のことで、海を怒らせるようなことを言っちゃって。それで、ほっぺた叩かれて、私がワァーって
2.カウント再びヒーリングルームに戻って来た眞木野のうしろには、嬉しそうに微笑んでいる月美の姿があった。「えっ?何で?」突然のできごとに星は戸惑い、眞木野が悪魔に見えた。これから自分の身に起こるであろうことを想像すると、とてつもない危機感を覚えた。“今すぐここから逃げ出さなきゃ!”という思いとは裏腹に、足がすくんで、いや勇気がなくて一歩も動くことができなかった。たとえこの部屋から飛び出すことに成功しても、そのあとの最悪の光景をはっきりと思い描くことができたから。一方、月美