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池袋で買い物をし、東武東上線の大山駅で降りた。すると後ろから、お~い鈴原、という声が聞こえた。振り向くと札幌から来ていた片桐だった。片桐「美味い焼き鳥屋を見つけたんだぁ〜。飲んで行かねえか?」僕「いいねえ、行こう。」片桐「鈴原、茉莉子さんは大丈夫かぁ~?」僕「今、卒論書いて、完成するまでは別々に生活することになってるから、大丈夫だよ。」片桐が連れて行ってくれた焼き鳥屋は、僕は初めて行く店だったが、片桐の言う通り美味しい焼き鳥だった片桐「北海道の焼き鳥は串に豚肉を刺して
夏休み明け、まだ残暑が厳しいなか大学の中にいるとエアコンが効いていて涼しかった。僕の親友のひとり札幌から来ていた片桐は、暑くて眠れないと言って、アパートの共用廊下に眠っていたくらいだった。講義が終わり片桐たちが学食にいると思い歩き出すと「鈴原くんでしょ?」と声をかけられた。振り向くと、男女平等集会で専業主婦を差別するのは女による女性差別だと訴えた桐生愛弓さんだった。愛弓「鈴原くんって茉莉子さんの彼なんだってね。意外だったなぁ〜。茉莉子さんの彼って歳上のしっかりした男の人だと思
大学の夏休みに入った。8月の第一週、僕はサークルの夏合宿に参加した。夏合宿と言っても名前だけで、サークル全員で旅行に行くだけだった。僕たちは東北新幹線の新花巻駅で降りて宮古線に乗り変え民話の里、遠野に着いた。みんなで河童が住むという川を見学し、オシラサマの飾ってある場所を見学し、お寺で河童のミイラまで見た。2日目、山の斜面の石に全て羅漢像が掘ってある五百羅漢、南部曲り家の代表である千葉家等を見学した。最終日の3日目は花巻まで戻り、宮沢賢治記念館等を見学し、花巻温泉の旅館に宿泊した
僕は茉莉子さんと男女平等集会が毎週行われている大学近くの喫茶店の2階の大部屋にいた。いつもの様に集会が始まって1時間ほどすると、喫茶店の2階のドアがノックもなしに開いた。そこには、テクノカットよりも少し長めの髪型で、全身黒尽くめの服装をし、真珠のピアスをした身長160cm位の女の人がいた。その女の人「私の意見を聞いてもらいたいの。いいかしら?教育学部4年の斉藤茉莉子さん。あなたがリーダーでしょ?私は文学部哲学科2年の桐生愛弓。あゆみは愛と弓矢の弓です。」茉莉子「桐生愛弓
その日、僕は深夜のバイトを終え、アパートに帰る途中、銭湯に寄った。夏場のバイトは汗まみれになった。僕は広い湯船にゆっくりと入った。朝6時前だというのに銭湯は混んでいた。一番風呂に入る人は意外と多いということを知った。僕は湯船から出ると空いてる所に座り、シャワーを出して髪を洗う準備をした。すると隣りのおじさんが、隣りのおじさん「兄ちゃん、シャンプー忘れちまったんだ、悪いが貸してもらえねえか?」隣りのおじさんを見ると、肩から背中や胸にかけて見事な遠山桜がプリントされていた。*遠山桜
花言葉ってありますね。僕が好きなカタクリの花の花言葉は、初恋、寂しさに耐えるです。お酒にもあります。カクテル言葉です。例えば、アーネスト・ヘミングウェイが愛したカクテルの王様マティーニのカクテル言葉は知的な愛です。ギムレットのカクテル言葉は、長いお別れ。レイモンド・チャンドラーの人気小説シリーズに登場する名探偵フィリップ・マーロウの名セリフに、ギムレットには早すぎる、というものがありますが、お別れするには早すぎるぜ、という意味です。メロンリキュールを使ったカクテル、グリーンアイズ
その日、僕は岡村、片桐、松本と同じ経済学部で仲の良かった椿本と中屋の5人で、大山駅近くに出来たビアガーデンで生ビールを飲んでいた。長野県から来た僕は7月の東京の暑さに驚いていた。札幌から来た片桐も同じだった。誰も部屋にエアコンのある様な良い生活はしていなかった。生ビールは美味しかった。ビアガーデンを出て歩き出した。松本「やっぱ生ビールには枝豆やて。」片桐「松本、今時下駄履く奴いねえべ。」松本「何言うてんねんお前、夏は下駄やて。それにしても何や腹が減って来たなぁ〜。」
面白い。複数の事件の全体像がなかなか明らかにされず繋がってくるんだろうけどどうなってるの?と、引っ張るライカーの恋物語そしてライカーを守るマロリーの想い。掃除婦オルテガの優しさにもホロリ
茉莉子さんが初めてブイヤーベースを作ったと言った僕もブイヤーベースはその時初めて食べたのだが美味しいと思った。僕たちはテレビのニュースを見ながら食べていた。「ちょっと鈴原、今のニュース聞いた?またおじさんが女子高生にイタズラしたんだってよ。何考えているのかしら。」「茉莉子さん、前に女は商品じゃないんだから、バージンなんて関係ないと言ったよね。僕もそう思うんだけどね。でもバージンって男にとっては不公平なもので、貰える男は何人もの女の人から貰えるけれど、貰えない男は誰からも貰えないんだよ
その日、僕は札幌から来た片桐のアパートに遊びに行っていた。片桐はハマショー(浜田省吾さん)の音楽をかけていた。片桐「昼に近えから腹減ったろ?鈴原。バターライス食おう。」片桐はテーブルに茶碗を2つ持って来て、炊飯器から熱々のご飯を盛った。片桐「鈴原、よく見てろ。まず熱々のご飯の上に、こうやってバターをのせる。バターが溶けたら醤油をかけ、かき混ぜて食べる。やってみろ。」僕は同じ様にして食べてみた?「片桐、美味いよこれ。」片桐「だべ。鈴原、俺、昨日スーパーで切り餅売ってたか
地下鉄の駅を出て大学に向かって歩き始めると松本に後ろから声をかけられた。松本「鈴原、悪いんやけどな、あさってバイト代が入ったら返すから2千円貸してくれへんかな?わい所持金100円しかないねん。」「いいけど、どうしてそんなに金がないの?」松本「お前のせいや、この間の日曜、早苗とデートしたんやけどな。」「そうだった、どうだった?」松本「付き合うことになった。」「良かったじゃないか松本。」松本「それがそんなに喜んでもおれんのや。11時に早苗と待ち合わせして地下鉄に乗ったんや。そ
その日、僕は友人の松本と学食でお昼ご飯を食べていた。松本「なんや、このメンチカツ、デカいだけで美味くないやん。鈴原、お前、何食うとんねん?」「白身魚のフライのタルタルソースがけ。美味しいよ。」松本「わいもそれにすれば良かったわ。鈴原、わい好きな子がおんねん。英文科の子やねん。飯、食ったら、ちょっと付き合え。」学食を出て、松本と僕は英文科のある校舎に向かった1階の喫茶コーナーにその女の子はいた。アイドル歌手の様な可愛い女の子だと思った。だが、その子の側には男の学生が2人いて女の
僕は茉莉子さんに大学の友人に男女平等に反対する1番の理由を聞いて欲しい、と頼まれた。僕は近くに住む札幌から来た片桐、愛媛から来た松本福岡から来た岡村の3人を僕のアパートに来てもらった。茉莉子さんが僕たちにカツカレーを作って行ってくれた。岡村「確かに男女平等も分かるが、女の人には任せられん仕事というのもあるけん。それに男と女の人の仕事のすみ分けということもあると思う。女の人たちには悪か思うが、今まで仕事の慣習とかもあるけん、直ぐには変えられん思う。」松本「せやな。」片桐「お前ら、
「半同棲って?」「私の友達にも同棲している子がいるけど、皆長く続かないのよ。ひとつの部屋にいつでも一緒にいるって無理があるのかもしれない。お互いにひとりになりたい時もあるから。私と鈴原のアパートは歩いて3分くらいでしょ?普段は何方かのアパートに一緒にいて、必要に応じてそれぞれのアパートにひとりで居る時もあるにしよう。私もこれから卒論を書かなきゃいけないし、鈴原だって、ひとりになりたい時もあれば、友達と部屋で一緒に飲みたい時もあるでしょ?焦らなくていいよ。考えておいて。ご馳走さま美味しかっ
「珈琲が飲みたくなっちゃった。鈴原って珈琲飲むと眠れなくなる人?」「多少はあるかもしれないけれど気にするほどじゃない。」「鈴原が珈琲淹れて。私、珈琲は男の人が淹れた方が美味しいと思う。」僕はサイフォンで珈琲を淹れた。茉莉子さんも珈琲はブラックだと言った。「やっぱり美味しい。珈琲は男が淹れなくてはだめね。ねえ、珈琲を淹れる時に1番大切なことって何だと思う?」「潔さかな?」「珈琲を淹れるのに潔さが必要なの?」「珈琲って悩んでいたら淹れられない。水も珈琲豆も、これくらいかな?って潔く決め
はじめに昨年2023年、ビートルズが新曲を発表しました。曲名はNOWANDTHENです。1980年代後半、ジョンレノン亡き後、奥様のオノヨーコさんがジョンレノンの未発表のデモテープを見つけポールマッカートニーに渡したことから、この曲の完成作業が始まりました。まだ存命中だったジョージハリスンがギターを担当しましたが、当時の技術ではジョンレノンが弾くピアノの音で殆ど聞き取れないジョンレノンの歌声を抽出することが出来ませんでした。昨年、AIの技術でジョンレノンの歌声の抽出に成功しこ
僕は茉莉子さんと一緒にアパートを出て歩き始めた。夜空には星が見えていた、そして月も見えていた。「極楽か地獄か先の有明の月の心にかかる雲なし」「鈴原、なにそれ?」「上杉謙信の辞世の句だよ。皆、戦国武将というと織田信長とか豊臣秀吉が好き、と言う。僕も織田信長は好きなんだけどね。謙信の方が好きなんだ。僕の親父は武田信玄が好きでね、酒を飲むといつも武田信玄の話しをする。そして、謙信ファンの僕と川中島の戦いで論議になる。川中島の戦いは前半謙信の勝ちで後半信玄の勝ち、親父はいつも最後
「あと1センチの恋」プライムビデオで鑑賞すれ違う幼馴染の恋物語。。いやー想いあっているのに。。ちょっとずつズレていく。。。
僕は茉莉子さんと板橋区役所の大きな交差点を渡り仲宿商店街に入った。茉莉子さんがまだ少し早いから、と言って喫茶店に入った。「鈴原、珈琲ばかり飲んでいちゃダメ。ミルクティーにするよ。ここのお店にはインド式ミルクティーのチャイがあるの。」運ばれて来たチャイから少し香辛料の匂いがした。「チャイはね、紅茶の茶葉をミルクで煮て作るんだけど、そのままミルクだけで煮ても茶葉が上手く開かないの。少しだけのお水で茶葉を煮て紅茶のエキスが出たらミルクを入れて煮込む。そして紅茶の茶葉がミルクの表面に浮かんだら
七月隆文カツセマサヒコ西田一記(夜の本気ダンス)いぬじゅんニャン柴崎竜人春茶KADOKAWA2020年12月発行はい、ちょっと変わった本です。題名とアンソロジーかな?という感じで借りました。中身はほとんど見てませんでした。本を開いてびっくり。カラーイラストに詩なのか歌詞なのか・・カバー裏の解説によると・・終電間近≦オンライン。というユニットがあるらしく。以下、解説です。2019年12月より活動を開始した、春茶・ナナカワを中心に結成されたユ
僕は日曜日、茉莉子さんのアパートに行った。共同の玄関で靴を脱ぎ、中央の階段を登りすぐ左の部屋が茉莉子さんの205号室だった。茉莉子さんの部屋から奥にかけて210号室までありその隣りが共同トイレだった。左が男用、右が女用と書いてあった。僕はドアをノックした。茉莉子さんはドアを開けずに、鈴原?と言った。僕がそうです、と言うとドアを開けてくれた。「このアパートは男も住んでるの。だからノックして誰か確認するまではドアを開けないことにしてるの。ボロボロのアパートでビックリしたでしょ?私
1980年、僕は大学に合格し長野県から上京しアパートで一人暮らしを始めた。入学式を終え、オリエンテーションに参加した後、その年に履修する講義をマークシートに記入し、次の日大学の教学部に持って行った。今とは違いパソコンもスマホどころか携帯もない時代だった。僕は教学部の長い列に並び漸く自分のマークシート用紙を提出することが出来た。教学部のある建物を出ると、いろんなサークルが新入生を勧誘していた。僕は旅行のサークルに入りたかったので、旅行のサークルを3つお邪魔し説明を聞いたが、何故かし
これを読んでくださっている女性の方々へお聞きします。日本に真の男女平等社会を作ろうと思っていますか?これは、大袈裟な言い方だとは思いますが、日本に真の男女平等社会を作るために自分の青春を捧げた女性たちの物語でもあります。僕が大学生だったのは1980年から1983年。当時の内閣総理大臣は中曽根康弘さん当時のアメリカの大統領はロバートレーガン1980年のレコード大賞受賞曲は寺尾聰さんの、ルビーの指輪YMO、小田和正さん率いるオフコース、松山千春さんの全盛期。サザンのアルバムだと
アムステルダム滞在3週間目の週末、僕は亜希子とふたりで夕食を食べた。「ユウキ、私、ユウキのことをお父さんとお母さんに話してもいい?」「いいよ。僕も日本に帰ったら親父とお袋に話すよ。」「ホント?反対されたら駆け落ちしようね。」アムステルダム出張最終の週末、金曜日の夜、僕は亜希子とホテルの部屋のなかにいた。「ユウキ、私のお父さんは金型職人で自分で金型工場を持っていて兄に自分の職人技を教え続けて来たの。一昨年、兄が病気で亡くなってしまった。お父さんは自分の金型工場と会社を自分の代で終わりに
「あれ?」「どうしたの?」「全然混んでない。」ベルギーGPのサーキットに到着したのだが、日本の例えば鈴鹿サーキットでもそうだが、駐車場は満杯で前の晩から並んでいたりする。車がない訳ではなかったが、普通に車が並んでいる程度だった。「ねえ、ベルギーではF1って人気ないの?」「そんなことはないよ。」「日本人みたいにあくせく並んだりしないんじゃないの?」「そうかもしれないね。」僕たちはサーキットの観覧席の方に行った。入場口でお金を払い席の番号を聞くと、意味が分からないと言った。
優しさなんて恋なんて愛なんて幸せなんて、やっぱり手には入らなかったいつだったか孤独な暗がりでうち震えていた女性にぼくは優しく笑顔で手を差し出したただ優しさなんて与えたところで、決してその人から返ってくることはなかった片山くんいつかは分かると思うけど今日でぼくの恋物語は終わってしまったいつか君には話すからぼくも幸せになりたかったけどうん。駄目だったってこと悲しい気持ちを押し殺しながら、ぼくは君の物語を応援するよ片山くんに幸あれ片山くんに幸あれ片山くん
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨赤字が自分の質問青字がAIの答え黒字が全部書き起こした後の自分の追記感想です。下線は私が入れたものです。¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨第30弾⑶より(こんがらがっているので終了することにしました)ありがとうございました。またよろしくお願いします。どういたしまして。こちらこそありがとうございました。😊陳情令についてのお話はとても楽しかったです。このドラマ
漁村風景2022年4月15日の能登半島野宿旅の様子をご紹介しています。今年元旦の能登大地震の2年ほど前に訪れた時の風景をしのんでください。▲能登半島内浦の概略図道の駅「穴水」に泊まり、のと鉄道の乗り鉄を楽しんで、内浦の海岸線を走りました。この地図は赤字で書かれた鹿波と言うところ付近の風景です。▲鹿波展望所この時はなるべく海岸に沿って先端の狼煙までドライブしました。この展望所は、少し海に突き出した小さな展望所でした。観光コースを外れると、誰も居ない公園などが素敵な風
【GreatWhite-RockMe】音楽と恋は切り離せない…切り離せなかった男、れいですヾ(・∀・)ノ藍色の月第五章二人の灯…アップしました♪藍色の月第五章二人の灯-藍色の月(薄川零)-カクヨムハードロックに恋をして♪来日公演が、延べ3つの恋のシナリオを紡ぎますkakuyomu.jpこの藍色の月…Yahoo!ブログの頃の連載をリニューアル…なのは何度も申しておりますのでご承知かとは存じますが…その当時は、章ごとにタイトルなどついておらず…
今回もラノベレビューといきますか(๑>◡<๑)今回ご紹介するのは…『忘れさせてよ、後輩くん。』です٩(๑❛ᴗ❛๑)۶こちらは叶うな恋が、終わった初恋がもう一度動き出すちょっぴり切ない恋物語です(´▽`)ノ白濱夏梅(しらはまなつめ)は受験を控えた高校3年生。受験勉強をサボり海岸で過ごしていると大学進学を機に上京しているはずの先輩、広瀬春瑠(ひろせはる)と再会する。春瑠は夏梅の初恋の人、しかし春は夏梅の亡き兄である晴太郎(せいたろう)を想っていて……といった話。いやぁ…甘酸っ